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sh「…」
brにその質問をされた時、なぜか選択に迷ってしまった。
sh『ここから出たら、brにも会えなくなるのかな…』
自分の中に不思議な感情が芽生える感覚がある。
sh「…」
br「sh?」
sh「んぇっ?…どう、したの?」
br「いや、難しそうな顔して固まってるから…」
sh「…、br」
br「?」
sh「…」
kr「てか大丈夫…?手貸そおか?」
fa「また転けたのか、ハハッ…ほら立てるか?」
sh〈ズキッ〉
br 「……大丈夫だよ」
ma「大丈夫よ、ほら痛いの痛いの飛んでけ〜!」
sh〈ズキッ〉
記憶の中の親の姿と、br達の姿が重なる。
sh「それって今決めないとダメか?」
br「えっ、?あっ、あぁ全然別の日でもいいよ!」
予想外の返答だったのか、少し動揺しながらもbrはそう答えた。
sh「…ありがと」
br「でもその代わり、決断するまではここで暮らすことになるけど…大丈夫?」
sh「その場合、俺から血は吸うのか?」
br「吸わない、と思う…」
なぜか目を逸らしながらそう言う。
sh「思うって…そんな曖昧な…」
br「いやぁ…少なくとも、僕はね?」
sh「あ、あぁ〜…」
sh『そういうことか…』
少し不安はあるが、とりあえず俺はここに残り、考える期間を与えてもらうことにした。