テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
あらすじ
桃は中学時代から水に惹かれていたが高校に入り、水が赤、黄に執着していると感じ、堕とすために、緑、紫と作戦を立て始め、現在に至る。
今回は『微R』が含まれます。苦手な方はご覧にならないことをおすすめします。
水side
最近桃くんを見かけない。
もともと……と言うか今でもすごく好きな人。桃瀬蘭くん。
初めて会ったのは中学2年。廊下ですれ違った時に筆箱を拾ってくれた。きっと一目惚れだったと思う。
生徒代表で、成績も良くて、顔もいい。
何より、彼の言葉と笑顔が格別に大好きだった。とても優しくて、暖かい。
ただ最近はそんな彼が消えてしまった。高校3年生あたりから、滅多に見かけなくなってしまった。
水にも顔を向けてくれなくなり、生徒会室で会ってみたらあの態度。
知ってるよ。桃くんのこと。桃くんのことは誰よりも水がわかってる。
いっぱい水のこと見に来てたでしょ?会話も全部聴いてたでしょ?知ってるよ。水は桃くんをずっと見てた。2年生から、ずっと。
だから知っている。
最近あの2人とよく喋っていることも。
突然、桃くんの笑顔も言葉もどこかに行ってしまった。代わりに帰って来たのはあの桃くん。
自分のために動く。最終的に自分が良ければ、どれだけの人を使おうが関係ない。
叶えたい願いでもあったのか、そんな桃くんな気がした。
なんで、桃くんッッ、戻って来て。あのころの桃くんは………
ズキズキッッ
どんな桃くんでも好きだよッッ?”でも“ッッ………
ズキズキズキッッッ
でもって何?どんな桃くんも大好き。今とか昔とか、前とか後とか関係ない。
ズキズキズキッッッ、
水は桃くんの全部が好き。なら……
『どんな桃くんだろうと愛せるはず______。』
ズキンッッッ!
______どんな桃くんも、どんな姿でも、ちゃんと愛せば______
桃「あ、いた。水」
水「桃くん⁉︎」
なんで、⁉︎もう下校時刻のはずじゃッッ……
桃「話したいことがあって、追いかけて来た」
水「っ、?話したいこと?」
というか、今の桃くんッッ………なんか、
怖いッッ、
いつもの桃くんじゃないッッ、
桃「そう。…………場所変えよっか」
水「ッッ、」
できれば早く帰りたい。赤くんのことも、黄ちゃんのことも、あの3人のことも考えないといけないのにッッ、
でも、………
水「わかった______」
水「…………桃くん、話したいことって?」
ここ、空き教室やん、入れたんや………
桃「あー、まぁ、一旦そこ座って。疲れたでしょ?」
水「あ、ありがとう、結構しんどかった、w」
ストンッ(座)
さっき学校中走り回ったせいでくたくたやし足痛すぎ………
桃「…………水、最近忙しそうだね、w」
?いつも……通り、?
水「赤くんいないからねー、………早く助けないとボソッ」
赤くんのことも桃くんから聞き出せたら………、
桃「…………ねぇ、水」
水「ん?」
桃「水はさ、」
水「………………え、」
いきなり?もちろん好きだけど………好きなんだけどッッ、
桃くん、目が笑ってなッッ………
やっぱ、いつも通りじゃないッッ、
水「………ッッ、桃くん、」
桃「なに?」
水「怒ってる、?」
桃「”怒らないよ“。水が答えてくれるなら」
水「…………」
桃「………でも、答えてくれないなら、」
水「ッッ、!」
桃「何するかわかんないニコッ」
桃くん、ずっと前からすでに壊れてたんだッッ、
きっと今の桃くんなら敵味方関係なく殺人だって容易くッッ、………
…………なら、水の答えはもう決まってる。
これがきっと正解……というか、こうするしかない。
多分、水が、桃くんが水を好きなことを知っているように、
桃くんも水が好きなことを知ってる。
ちゃんと答えないと、
黄ちゃんと赤くんを守るためにも。
“桃くんを助けるためにも。”
桃side
『水も桃くんのこと大好き』
桃「っ!」
そうだよね、水は賢いもんね、きっと世界で1番俺のことをわかってる。
でも俺もわかるんだよね。水、まだ赤とか黄のこと考えてるでしょ。知ってるよ、ちゃんと。
…………まぁ、いいや。これで水は
桃「ねぇ、水、お腹すいた?」
水「ハァ、ハァ、ッッ………//」
桃「クスッwかわいーね❤︎」
水「んッッ、……ッッ////♡ピクッ」
桃「ご飯食べよっか❤︎」
水side
桃くん、楽しそうでよかった。
“ここ“に来てからずいぶん機嫌いいし、
桃「はい、水♡」
コトッ(置)
水「ボー、………」
………これ、”盛ってる“、
わかんないけど、なんとなく……
やばッッ…頭働かなくなってきた、
ふわふわするし………どうしよう、
…………”どうしよう“?
桃「早く食べないと冷めちゃうよ?♡」
スッ(手触)
桃「こうやって、スプーンですくって、」
「はい、水、どーぞ♡」
水「ボー、……」
水「パクッ、」
モグモグモグ…ゴクッ(飲)
桃「どう?」
水「おいしい、」
桃「そっかニコッ」
ほら、ここでこうやって話せば桃くんは笑ってくれる。
桃「水」
水「、?」
桃「俺のことは?好き?」
もともと、大っ嫌いだった。
いつも誰にも自分を見せなくて、成績にだけこだわって。
ヘラヘラしてて、前髪”だけ”ピンクで。
まるで”詐欺師”見たいだなって、気持ち悪くて仕方がなかったけど。
紫『桃、なんであんな頑張ってるか知ってる?』
水『え?』
紫『お前に見てほしーんだとw』
水『っ!そうなんですね、』
水「あ、筆箱、」
桃「はい。どうぞニコッ」
初めて見た彼は全然詐欺師なんかじゃなくて、すごくかっこよくて。
水「あ、ありがとう、//」
決めたんよね、昔。
どんな桃くんも、どんな姿でも、どれだけ犯罪に手を染めたとしても
______どんな桃くんも愛すよ♡
赤ちゃんも、水ちゃんも………なんでなんッッ、
なんでみんな………なんでッッ、
………お腹すいたな……”飲まないと“。
追加情報
水
もともと桃のことを嫌っていたが、筆箱を拾ってくれたのをきっかけに好きになる。
少しずつ変わっていってしまう桃を見て、どんな桃でも愛すと決意。
自分から桃に堕ちにいった。
桃
水に一目惚れする。
最初はちょっとした恋心だったが、水が他の人と仲良くしているのを見てから少しずつ壊れていく。
最後には水の周りの人を消したいとまで思う。
とにかく水を愛している。