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中太のランキング④位入れた!嬉しい!
これからも投稿頑張るのでよろしくです!
それじゃあlet’s go
その夜の任務は、呆気ないほどすぐに終わった。 返り血を拭うこともせず、中也は廃工場の瓦礫に腰を下ろしている太宰の背中に歩み寄る。
「おい、いつまで座ってやがる。帰るぞ」 「……ああ、中也。君のその無神経な声を聞くと、せっかくの静寂が台無しだよ」
太宰は顔も上げずに答える。いつも通りの軽口。だが、その声はどこか虚ろで、まるで自分の体さえそこに無いと錯覚しているかのようだった。
中也は舌打ちをして、太宰の隣にどさりと座り込んだ。 「手を出せ」 「……何だい、急に。プロポーズならお断りだよ?」 「殺すぞ。……いいから出せ」
強引に掴み取った太宰の手は、驚くほど冷えていた。中也は自分の熱い掌で、その細い指先を包み込む。太宰は一瞬だけ指を強張らせたが、振り払おうとはしなかった。
「……中也。君はどうして、私が消えてしまいそうな時に限って、そうやって体温を押し付けてくるんだい?」 「あぁ? お前が勝手にフラフラ居なくなるからだろうが。俺の『汚濁』を止められるのはお前だけだ。お前に死なれたら、俺の死に場所もなくなるんだよ」
それは、命令でも義務でもない。 中也にとって、太宰に触れてその生存を確認することは、もはや**「呼吸」と同じ生存本能**に組み込まれていた。太宰が自分を繋ぎ止める鎖であると同時に、中也もまた、太宰をこの泥臭い現世に繋ぎ止める重石であることを、二人は無意識のうちに理解している。
「依存だね」と太宰が低く笑う。 「……何とでも言え」
中也は繋いだ手に力を込める。 太宰はそれを否定せず、そっと中也の肩に頭を預けた。
「……気持ち悪い。中也の体温は、まるで熱病だ」 「五月蝿ぇよ。文句があるならさっさと温まれ」
太宰は目を閉じる。 この男の熱がなければ、自分はいつか本当に透明な虚無に呑まれてしまうだろう。そして中也もまた、この男の冷徹な指先がなければ、己の力に焼き尽くされてしまう。
互いに「相手がいないと完成しない」という欠陥を、呪いのように、あるいは救いのように抱えたまま。 二人は冷え切った廃工場で、ただ一つの歪な形になっていた。
ポートマフィアの最下層にある、窓のない執務室。 書類仕事に飽きた太宰は、ソファで仮眠をとっている中也の顔を無言で見下ろしていた。
中也の寝息は穏やかだ。だが、太宰がその首筋に指を這わせ、頸動脈を少し強めに圧迫すると、中也は目を覚ますどころか、無意識にその指に擦り寄るように首を傾けた。
「……ん、……手、冷てぇんだよ……太宰……」
寝言のように呟きながら、中也は太宰の手首を掴む。 その握力は、骨が軋むほど強い。だが、太宰は顔色一つ変えず、むしろその痛みを愛おしむように目を細めた。
「中也。君、今、夢の中で私を殺していただろう」 「……あ? ……ああ。お前が首吊ってて、それを俺が……」 「助けた?」 「……いや、蹴り飛ばした」
中也はぼんやりと目を開け、視線の先にいる太宰を捉える。 そこには憎しみも愛情も、名前のつくような感情は何もない。ただ、当たり前にそこに在るべき景色を見るような、純粋な視線。
「お前がいねぇと、夢見が悪いんだよ」
中也が吐き捨てたその言葉は、告白よりも重く、呪いよりも鋭かった。 中也にとって、太宰はもはや「他人」ではない。自分の半身であり、制御装置であり、自分をこの世に繋ぎ止めるための「杭」だ。
一方で、太宰もまた、中也を掴む手を離さない。 「中也。君の重力が、私の思考を鈍らせる。君のせいで、私は今日も死に損なう」
それは恨み言の形をした、最上級の執着。 「死にたい」と願う太宰にとって、中也の「生きろ」という圧力だけが、唯一、抗うことのできない絶対的な暴力として機能している。
「……勝手にしろよ。お前が死ぬ時は、お前の骨の一本まで粉々にしてやるからな」 「それは素敵だ。中也の指紋が残る死なら、悪くないね」
どちらかが欠ければ、残った方は自分が何者であるかさえ分からなくなる。 自分を定義する基準が相手になってしまっていることに、二人はまだ、気づかないふりをしている。
以上です!なんか日本語おかしくなっちゃった・・・・・
まだまだWordにこういう双黒書き溜めてるんだけどさ、投稿したほうがいい?
今の連載してるやつ投稿しといたほうがいい?よければコメントで教えて!