また掛け持ち連鎖します、ごめんなさい
ノベルが楽しすぎるんです….
ではどうぞ
⚠️太中⚠️
bl注意
不穏
死ネタ
今日、俺はこの世からおさらばする
何故かって?そんなの些細な事だ
この世に疲れてしまっただけだ
皆と違えばそれだけで差別され、悪い奴等はイラつくから、からかいたいから、暇だからというそんなくだらない理由で弱き者を虐める、そして先生、大人….そうだな、ここはたった1人、もうこの世には居ない友人、いや、愛する人が大人の事をこう言っていた
大人とは、裏切られた青年の姿である
そう言っていた、それが本当ならば、必ず皆歳を取れば”大人”と呼ばれるようになる、俺はそんな大人にはなりたくない、裏切られたくない、だから裏切られる前に死にたい、まぁこれも理由の一つだな
さて、ここで、今状況を説明しよう!!
俺は高校生で、学校の屋上の柵の上に座っている、後ろからは気に食わない教師や今までずっと俺を除け者にしたクラスの奴等の声
そして….もう居ないはずの愛する人の、声、聞こえるはずがない、だが聞こえる、確かに聞こえる、あの優しくて落ち着く声
俺はその声に耳を傾ける
嬉しくて胸が高鳴る、それと同時に少しの寂しさで涙が出た
俺はもう後ろを振り返らない、後ろを見ても気分が悪くなるだけだ
俺は覚悟を決め、最後に一言顔も体も動かさずに『ばーか』と後ろの奴等、そして愛する人にも向けての言葉を放ち笑顔で飛び降りた
空はとても綺麗でこんな黒ずんだど世界でもこの空だけは、平穏に、輝いている
もう思い残す事は何もない
ぐちゃ、とした音が俺の頭に響く、そして次の瞬間視界が真っ暗になりそのまま意識は閉ざされた
やぁ皆!僕は太宰治!
突然だが僕は虐められていた
ストレスの発散だの暇だからだの、そんな理由で虐められていた
虐められてから間もない頃は毎日のように泣いた、泣いて泣いて、吐くほど泣いた
親に言っても、家の評判が悪くなるだとか、実力主義、と言ったものだろうか、
もう最近は涙すら出ない、この世にもう諦めてしまったのだろう
このまま解放されたらどんなに幸せか、ところで話は変わるが僕は顔がいい、だから女が沢山寄ってくる、顔だけしか見てない女に付き合う気はなかった
けど、1人だけ唯一僕の中を見てくれる人が居た
たまには僕にすら分かっていないことも、僕に何気なく告げてくる、とても無邪気で綺麗に笑うその笑顔、明るい声、元気で正義感が強く優しいそんな彼に僕は段々惹かれていった、好きになっていた
だがその願いも叶わない、僕は男、彼も男、法律上同性結婚は認められていない…それに彼はどんに反応をするか、分からなかった、だからこそ怖かった
そしてこの想いを抱えたまま中也と日々を過ごしてきた
だが、流石に限界が来た、きっかけは虐めっ子たちが中也をいじめ出したからだ
理由なんて簡単だ
中也が僕を虐めっ子達から庇って虐めっ子達に楯突いたからだ
僕が中也に声をかけたら中也は苦しそうに笑っていた
僕はそれがとても苦しくて、中也がこんな想いをするなら死んだ方がマシだ、と思った
だから死んだ
死んだ後の中也の様子は分からないままだ
俺は目を覚ました
天井がある
可笑しい、あの高さ、しかも頭から落ちたんだぞ?何故生きている、可笑しい、可笑しい可笑しい、全て上手くいったと思った、ようやく死ぬ事が出来た、そう思っていたのに、俺は絶望した
だがその瞬間、隣から聞き覚えのある明るい声が聞こえた
声のする方向へ顔を向けた
俺は自分の目を疑った
見覚えのある優しい顔、その中にある寂しそうな目、身体中の包帯
────俺の愛する人….太宰治の姿があった
太宰『あ!やっと起きた!』
太宰『ちゅーや、大丈夫?』
中也『……だざっ…』
俺はすぐさま太宰に抱きついた
体温がある、暖かくて、温もりがある心臓も動いている
太宰は心配したような顔をしながらも俺の背中を優しく撫でてくれた、その反動で涙が出た
太宰『中也?大丈夫?何で泣いてるの?』
太宰『………僕のせい…..?』
中也『!』
中也『違ぇ!…..嬉しくて泣いてんだよ…』
太宰『?』
太宰『嬉しくて泣いてるの?変なの….』
中也『そうか….』
太宰『…..中也….そろそろ授業始まるよ….?』
太宰『早く行かないと』
中也『え….?』
さっきまで病院とかかと思ってたが学校だと….?色々辻褄が合わない、可笑しい、そもそも何故太宰は生きている、何故俺は死んでいない、何故俺は学校に居る
中也『太宰….今日、何日だ….?』
太宰『はぁ?』
太宰は意味が分からないという顔で言った
太宰『さっき頭を打ったから記憶喪失にでもなったの?今日は5月14日だよ?』
中也『!』
太宰が死んだ1ヶ月前だ、……まさか…..タイムスリップか…?そんなファンタジーな世界線のような事起こるか?
だが、今起こってる事は事実、俺は太宰に触れたりも出来る
つまり、本当に?いや、もし本当だとしたら好都合だ、太宰の自殺を止めることが出来るかもしれねぇ、何とかして、太宰をくい止める、どんな犠牲を払ってでも
それから俺はずっと太宰を監視し、付きまとった
太宰『……』
中也『…….』
太宰監視中
太宰『イライラ…..』
中也『ジーッ……』
太宰『~~~~ッッ!!💢』
太宰『何なの最近!?』
中也『ビクッ』
太宰が急に怒り出した
中也『何がだ?』
俺はキョトンとした顔でそう問う
太宰『最近僕の後ろずっとついてくるじゃん!!』
太宰『何なの!?』
太宰『すっごい迷惑!!』
中也『そうか、だが俺は付き纏いを辞めない、何を言われようと』
太宰『最っ悪….』
中也『お、そうだ、今日俺の家泊まれよ』
太宰『はぁ!?』
太宰『嫌だ….!!』
中也『何故だ?』
太宰『…..予定あるし….』
中也『なんのだ?』
太宰『……..あ….えと…..』
太宰の声は震えていた
中也『どうせ虐めっ子達だろ?な?』
太宰『……』
太宰は小さく頷いた
中也『じゃあ泊まりに来い』
太宰『はぁ!?今の話で!?』
中也『あー、もう太宰が決めろ』
太宰『え….?』
中也『お前は虐めっ子達の元行きてぇのか?それか俺と遊びたいか?どっちだ』
太宰『…..中也と遊びたい….けど….』
中也『じゃあ行こう!』
俺は太宰の手首を掴んで引っ張った
太宰『え、ちょ、』
中也『虐めっ子達は俺が何とかする、安心しとけ、貧弱者』
太宰『~~~~!!貧弱者じゃない!!』
はいはい、と適当に返事して聞き流した
終了です!
長かったり読みにくかったり変なところがあったらすみません💦
ではさようなら〜!
コメント
20件
あぁぁこういうの大好きです😇 言葉選びがもうすごすぎる、前世小説家とかだった……???
ぐぉぉぉおおおおがんばれ中也ァァァあああああああああぁぁぁッッッッ!!