「なおきりさん、今日は何か楽しいことをしたいですね」と、うりが言いながらなおきりの隣に座った。
「そうだな、うりりん。何かアイデアはあるかい?」なおきりが優しく微笑んで聞いた。
うりは少し考えてから、「ポッキーゲームやりませんか?」と提案した。
なおきりは一瞬驚いたような表情を見せたが、すぐに興味深そうにうなずいた。「面白そうだね。それじゃあ、やってみようか。」
うりはポッキーの箱を取り出し、一本をなおきりに渡した。「片方を僕が、片方をなおきりさんが咥えます。そして、お互いに噛み進めていって、先に唇が触れたら負けです。」
「ルールは簡単だね。でも、うりりんが提案するなんて意外だな」と、なおきりが少しからかうように言った。
「たまにはいいじゃないですか!」と、うりは笑って返した。
二人はポッキーをそれぞれ咥え、目を見つめ合った。少しずつ距離が縮まり、うりの心臓はドキドキと高鳴っていた。
「うりりん、緊張してるのかい?」なおきりが穏やかに尋ねた。
「し、してないですよ?」と、うりは答えた。
なおきりのまっすぐな眼差しがうりをドキドキさせた。二人はさらに近づき、ポッキーが短くなっていく。
最後の一口を噛むとき、うりの唇がなおきりさんの唇に触れた。その瞬間、なおきりはうりの首に手を回しうりの口に舌を入れ、深いキスを交わした。うりは抵抗しようとなおきりさんを押し返すが敵わなかった。やがて抵抗するのに疲れ、なおきりに身を任せた。なおきりの直に伝わる体温と首筋に来ている温かい手が、うりに安心感と気持ち良さを与えた。
キスが終わると、うりの顔は真っ赤になっていた。彼は不意をついて深いキスをしてきたなおきりを少し怒ろうとしたが、なおきりさんの優しい笑顔に怒る気が失せた。
「なおきりさん、急にそんなことするか普通…」うりは赤い顔を隠すため顔を背けて呟いた。
「ごめんね、うりりん?でも、君が可愛くて我慢できなかったんだ」と、なおきりがいたずらな笑顔で答えた。
「なおきりさんってほんとにずるい…」うりは涙声で言った。
なおきりさんは照れを必死に隠しているうりを見て頬を赤らめ、うりを愛おしいといった目で見つめていた。
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