テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
R side
R「っどういうことだよ…」
残業中、アダムから電話があって、
A「あなたの可愛い恋人、迎えに行ってあげてくれない?地図送っとく」
R「カノンと会ったの?どした?」
A「ふふっ…秘密。目の綺麗な子だった」
R「は?!」
そこで電話は切られてしまって。
カノンに鬼電しながら、送られてきた店のマップを見て走っている。
R「っはぁ…はぁ……ここ?」
個室の名前の伝えると奥に案内される。
『ごゆっくりどうぞ』
ガラッ…
R「カノン?!」
K「んー?…あっれぇー…ルイしゃん…?ルイしゃんだぁ♪」
カノンがカクテル片手に酩酊している。
テーブルの上は空いたグラスが沢山転がっている。
カノン、お酒飲むやつだったっけ?
でもこんな飲み方、らしくない。
K「のもぉー♪いっひょに…」
R「カノン、帰ろう?」
K「やぁだー…せーっかくぅ…たのひぃのに…」
カノンが口を尖らせて拗ねたように言う。
R「とにかく、立って」
カノンを起こして片腕を肩に担ぐと、机に置かれたお金を握りしめた。
K「ルイしゃーーん…あるけなぁーい…」
千鳥足もいいところだ。全然力が入っていないから俺もバランスを崩してしまう。
R「んもぉ〰️、おんぶするから」
K「っへへー♪うれひぃ…ルイしゃん…いいにおーい…」
カノンが上機嫌でニカニカと笑う。
可愛いでしょ、もう。
あまり力の無い俺は、途中ベンチで休みながらやっと家にたどり着くことができた。もう汗だくだ。
ドサッドサッ
ソファに一緒に倒れ込む。
R「つ、つかれたぁ〰️」
勘弁してよカノン。
隣を見ると何もないのに天井を見てへへっと笑っている。
R「カノン?アダムと飲んでたの?」
K「あだむぅ?」
急に笑顔が消えて、フルフルと首を振る。
何かあった…?
嫌な予感がする。
R「アイツから電話来たんだよ?」
K「…しらなぁい…、ルイしゃん…すきぃ…」
身体を起こして俺に覆い被さってくる。
チュッ…
トロンとした目のカノンが近づいてきて、キスをされる。
うわ、ものすごいお酒の匂い…。
K「ふふ…だぁいすき…ルイ…」
首にギュッと抱きついてくる。
R「ん…俺も大好き。明日、ちゃんと話聞かせて?」
またフルフルと首を振る。
埒が明かないのでカノンを着替えさせ、そのまま寝かせることにする。
R「はいはい、パジャマ着るよ」
カノンの服を脱がせると上半身が顕になる。
R「…なに…、これ……」
文字通り、凍りついてしまった。
カノンの首筋から胸にかけてキスマークだらけなのだ。俺はこんな、つけ方しない。
怒りで頭が真っ白になる。
R「あの野郎」
アダムに電話をかける。
何回かけても出ない。きっとこのまま白を切るつもりだ。
R「ふざけんな…っ!!!!」
ガンッ!
握りしめた手でテーブルを叩く。
こんな事になるなら会わせるんじゃなかった。
K「ルイしゃん、さむぅい…」
そのまま放置されたカノンがダンゴムシみたいに小さく丸まっている。
R「ごめん」
再びパジャマを着せながらそのマークと対峙する。
なんで… 。
カノンも同意だった?それとも…。
考えるほど苦しくなってくる。
カノンの身体にアイツの唾液が目に見えるようで吐き気がし、濡らしたタオルで拭う。
K「ん”んーいたぁい…」
R「…っ…ごめん…」
無意識に、カノンの肌が赤くなるほど強くこすってしまっていた。
落ち着け。
とにかく明日、明日話をしよう。
少ししてカノンが寝息を立て始めた。
俺も休まなくてはと思ったが、様々な感情と憶測がグルグルと頭の中を巡っていて、全く眠れなかった。