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こんばんは!裏歌です!
本日は魔法ギルドの番外の番外になりますw
解像度の低い、旧設定ですがお許しください!
ここはギルドの調理所。
finさん荷物ここでいいですか?この雲も有能ではないんですよ。
そう言いながらurutは「クラウドライダー」お菓子の材料を運んでいる。
そこでいいのです。人間が乗れるならいけると思ったのです。
そう言いながら彼女はレシピとにらめっこしている。
それにしても調理場すごいですよね。
周りを見渡せばきれいに整えられた食器やグラスの並ぶ食器棚 、スプーンやナイフなどのシルバー、大きな鍋やフライパン、用途が異なる包丁、何口にもなったコンロに多くの食料が入りそうな冷蔵庫・冷凍庫。ギルドのメンバーは14人。その中には肉しか食べない人や食べられないものが多い人、なんにでもレモンをかけないと気が済まない人、西の地方の味付けを好むもの、異国の味付けしか愛せないもの、アレルギーが有るもの、麺類を食べられないものなど様々な偏食が集まっているため保管されている食料の量も香辛料も食器も多い。
そんな調理場を管理しギルドの食事を作っているのが今レシピとにらめっこしているfinだ。
それにしてもなんのレシピ見てるんですか?
今回お使い頼まれたのは色んな種類の砂糖。それも一種類あたりの量が異常な為荷物を雲で運べるurutがお使いに行ったのだろう。
finは目を輝かせながらレシピを見せてくる。
レシピを見ると
綿あめ?ですか?それなら綿あめ機を買って来たほうがよかったですかね。
と問うと
わたあめにのって空をとびたい!
と答える。
ちょっ…ちょっと待ってください?綿あめですよね?綿あめは浮きませんよ???
と頭の上にハテナが浮かんでいるようだった。
だからbksnに手伝ってほしいのです!!!
え?
彼女の言うことには
模擬戦でみた「クラウドライダー」を見て自分も乗ってみたくなったこと。
ただの雲ではなく、どうせなら綿あめにのってみたいと思ったこと。
そのため人が乗れるくらい大きな綿あめを作ってurutが雲に乗る魔法を応用して使いたいと。
たしかに面白そうですね!けど俺細かい作業苦手だからなぁ。
と答えると
この前のlmnとibちゃんのカミサマメガマルシェのみかんをアメノカーテンに見立てたみたいにやればいいから!
と言ってくる。
そんな彼女を見てurutは
まぁ非番ですし暇だからいいですけど。その大量の綿あめはどう作るんですか?
と呆れながら問う。
彼女は自信満々に「シュガーフィンガー」を使うから大丈夫!
と言ってくる。
・・・
やっぱりグラニュー糖が一番作りやすいことがわかったが新たな問題が浮かんだ。
ギルドの練習場に砂糖を持って移動し床にマットとシートを敷く。準備を終えると
「シュガーフィンガー」
finは砂糖に手をかざすと淡いオレンジ色の魔法陣が浮かび砂糖が姿をかえ綿あめになる。
urutはタイミングに合わせて「クラウドライダー」を唱えるが綿あめは浮かず地面についたまま。
あれ?失敗?
とfinが問うと
あれ?綿あめを雲だって認識できなかった?それとも…
あ!?
とurutはあることに気がつく。
どうしたの?bksn。
とfinは不思議そうにこっちを見つめる。
これ。溶けちゃってますね。綿あめが操作用の水に耐えられてないですね。それに魔法付与するってことをしたことがないですし。普段はその魔法の為に雲が生成されてますから。
と出来た綿あめをみながら解析する。
なるほど
とあまり理解してないようで首をかしげている。
それにこれ早くやらないと綿あめはしぼんでますね。
としぼんだ綿あめを食べながら答える。
あまっ…w
じゃあどうするのです?
とfinが凹んでいる。
このままだと綿あめで空を飛べたとしてもすぐに落下してしまう。凹んでいるfinにurutは
大丈夫ですよ!大丈夫!!空気を把握したり細かい水分の管理が得意な方がいるから!
・・・
で私のところに来たと?
と呆れながら彼女が答える。
はい!tkならそういうの得意かなって。それに今日は手伝いとかないですし暇ですよね!
とurutはtkのもとにかける。tkはurutを避けた後に
まぁ確かに霧で空間の管理は出来ますけどurut君の扱える雲にしつつわたあめがしぼまないように・溶けないようにしないといけないんですよね。
そういいながら真面目に考えてくれるのがtkのいいところである。
わかりました。やってみますか。けれど失敗したやつはちゃんと食べるんですよ。綿あめの保存に必要なのは「乾燥」なんです。
と言って共に練習場にむかい魔法を練習する。
何回も練習した結果
溶けたり、しぼんだり、浮いても落ちてしまうなど
繰り返して48回目
「アブソープション・ミスト(Absorption Mist)」
tkが唱えると自動的に「モヤモヤインフェルノ」が発動しtkの周りが霧に包まれる。「モヤモヤインフェルノ」が周囲の水分を吸収する。
本人は自覚していないため空間を乾燥させる能力だと思っているようだ。
乾燥した部屋が出来上がると
finさんという。
「シュガーフィンガー」
砂糖に手をかざし淡いオレンジ色の魔法陣が浮かび砂糖を綿あめに変える。
urutはそのタイミングで「魔傘」を取り出し
「クラウドライダー」!
と唱える。
すると綿あめは原型を保ったまま浮き始める。urutは飛び乗りfinの手を取る。
成功だ!!
とfinは喜んでいる。
温度と乾燥が必要ですからアブソープション・ミストは相性が良かったですね。けどまだ改善できそうですね。乾燥しすぎるとurut君が持ちませんし
と成功の喜びより改善点を考えている。urutは水を操るため乾燥と相性が悪い。
うまくいってよかったです。けどこれの操作権は俺にしかないから改善しないと。うーん。難しいですね。
あとあれですね。乗り心地をすこしだけ改善したいですね
そう言いながらわたあめを乗り回す。
finは目を輝かせながら雲を楽しんでいる。
おっと…5分が限界ですか。
すると5分後綿あめは消えてしまう。そのタイミングで綿あめからとびおり下で落ちてくるfinを抱える。普通の雲なら魔力があれば消えるはずがないから。それだけギリギリになっているということだ。
けど魔力の減りは?
とtkが聞くので落ち着いて考えると
普通のクラウドライダーより減りが少ない,,,というよりほぼ使用してない?
クラウドライダーは雲を生成し魔力を燃料代わりに動かすものだ。その雲の生成の必要がなくなったのだ。また燃料の代わりに綿あめの耐久力を削ることにより操作の魔力だけで済む奇跡が出来たのだ。
finさんの思いつきのお陰で魔力を使わない方法がわかりました!ありがとうございます!!!
と彼女の手を握る。
良かったのです♪
と微笑む。
それにしてもこの余った砂糖としぼんだ綿あめはどうします?
とtkが突っ込む。
「「あ…w」」
・・・
過程はわかりました。けどなんで僕のおやつなんですか?それもなんで僕縛られてるんですか?
ギルドマスターの部屋の椅子にmurは縛られている。
だって離れたら逃げるじゃないですか。
とtkはこたえる。
それにこれ40回分のしぼんだわたあめですから安心してくださいよ。ただちょっと魔力が含まれてて他のメンバーに食べさせるのは危険と判断しまして?
とurutは皿にのせたそれらを見せる。
ちゃんとfinたちも1枚ずつは食べたよ?4回分は溶けて消えちゃったけど。
とfinがニコニコしている。
じゃ口開けてくださいね!!!
とurutがmurに綿あめ?と突っ込んでいく。
んぐ”!?ん”!?
頑張って吸収してくださいね?w mur?
この日urut、tk、finの複合魔法であり任意の相手に綿あめの耐久値を犠牲にし短時間では有るが自由な空中移動を可能にする
「.シュガー・クラウド・ジャーニー」
の元が出来上がった。
おつ裏
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