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緑 × 黄
地雷さん 🔙 推奨
「 … !! 緑先輩 っ … !! 」
「 あ 、 黄ちゃん 、 おはよ ~ 」
「 お早う御座います っ !! 」
「 んふ 、 今日も元気だねぇ 」
「 はい っ !! … 緑先輩とお話できるのが嬉しくて … 」
「 可愛いこと言ってくれるじゃん ? 」
くす 、 と笑いながら緑先輩が俺を撫でてくれる 。
「 ぁ 、 緑 !! おはよ ~ !! 」
「 … !! 桃桃 っ 、 おはよ … ! 」
… あぁ 、 来てしまった 。
「 … っ 、 」
「 黄もおはよ ! 」
「 ぁ … おはよう 、 ございます … 」
なんとか笑顔で返そうとするが 、 どうしても顔が引き攣ってしまう 。
そんな俺のことなんて全く気にせず 、 桃先輩が緑先輩に話し掛ける 。
「 ね 、 緑 、 今日の体育さ ー … 」
「 えぇ 、 そうなの … ? 」
「 … っ゛ … 」
どうすることも出来ない俺は 、 ただ俯いて下唇を噛む 。
… 緑先輩が桃先輩のことを好きなのは一目瞭然だ 。
桃先輩も 、 きっと緑先輩のことが好きなのだろう 。
とても俺の入る隙なんてない 。
緑先輩に 「 好きです 」 と伝えられたらどんなに良いだろう 。
だけど 、
『 … え … ぁ 、 その … 』
… 緑先輩の困った顔は容易に想像出来てしまう 。
「 … はぁ 」
だから 、 今日も俺は自分の気持ちに蓋をする 。