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はじめまして、さきいか太郎です❗

今回、こばかぶ、わなかぶを書かせていただきました❗

稀に見るほのぼの系です、

キャラ崩壊、勝手な想像がありますが

それでもいいよという方は、お進みください……………

それでは、どうぞ❗❗










僕は小峠華太、野田の兄貴に英語を覚えろと無理難題を押し付けられたぺーぺーの極道だ。

断ったら死ぬ、覚えられなくても死ぬ。

僕が出来ることは、英語をひたすら覚えることだった。

でも、僕は中学で習う程度の英語しか話せない、上達もしない…………高校で勉強しとけば良かった。


(……………死にたくないッッ)


涙が出てきた………参考書が濡れてしまう。とりあえずティッシュを取りに行こうと席を離れると、

和中の兄貴と蜂合わせる。


「わ、和中の兄貴⁉ お疲れ様です‼」


和「うむ……………」


全然足音がしなかった……………いつから居たんだろうか?

和中の兄貴、僕はこの人が苦手だ。何考えているか分からないし、威圧感がすごい。

この前、同期が日本刀で頬削られていた……………怖い。

そう僕がビクビクとしていると、兄貴が口を開く。


和「精明強幹、頑張っているな……………カブト」


「いえ、そんなことないです‼」


褒めているのか、皮肉っているのかが分からない。とにかく怖い。

兄貴はじろじろと僕の参考書を覗く。まだここなのか、物覚えが悪いな、と

言われているようだ。


和「カブト……………お前にひとつ提案がある」


嫌な予感しかしない。

しかし、嫌と言えば僕はダルマになってしまうだろう…………………………


「………………………なんでしょうか」


和「俺が、お前に英語を教えてやろう」


「…………………………はい?」


予想外の提案に拍子抜けする。誰か誰に何を教える?……………怖い。絶対裏がある。

…………………………兄貴の命令は絶対…………………………その言葉が脳裏をよぎる。

僕は和中の兄貴に英語を教えてもらうことになった。







和「そこは、aじゃなくてeだ」


「ご、ごめんなさい」


和「安心しろ、誰もが間違える道だ……………」


「……………本当にすみません」


和「一歩ずつ覚えれば良い」


兄貴はとても優しく教えてくれた。単語から長文読解、リスニングも、兄貴のおかげで

すらすらと覚えられる。兄貴の教え方が上手……………のもあるが、

一番の理由はこれだ。


和「……❗ この文章よくまとめられている。凄いぞカブトッッ」


「ありがとうございます……」


和「少し寄れ、」


「はいッッ……」


わしゃ わしゃ わしゃ わしゃ


「……………///」


そう、兄貴は僕が一つ覚えるごとに頭を撫でてくれるのだ。

手袋をしているからゴツゴツするが、この感触がとても好きだ。頭を撫でた後、手は

頬へと移動し、首を撫でる。思わず変な声が出る。


「あ、兄貴……あの、これ以上は……………恥ずかしいです///」


和「あぁ、すまない……次からは、やらない」


「いや、その……………違くて」


「その……………とても嬉しいです……」


和「…………………………」


「…………………………?」


和「そうか」


微笑んだ?あの狂人兄貴が…………………………

まぁ、狂人でも人間であることに変わりはない。微笑むくらいするか。

こうして今日の勉強会は終わった。









次の日、和中の兄貴は、飛ぼうとした闇金の社長にヤキを入れるため不在だ。

少し寂しいが、仕方ない。


「はぁ……」


「早く帰ってきてください、兄貴」


僕が参考書を手にかけたその時、壊れんばかりに事務所の扉が開く。

何事かと目をやると、そこには小林の兄貴が居た。


「お疲れ様ですッッ、小林の兄貴」


小「…………………………?、お前ぇ誰だっけ?」


「こ、小峠、小峠華太です」


小「ふぅん、カブトかぁ~」


「…………………………」


この人は苦手を通り越して、本能的に無理だ。正直怖い。

まだ会って一年も経っていないが、ヤバい部類の人だと分かる。

兄貴は僕との距離をジリジリと詰めてくる。やだこの人……………


小「へぇ~、お前 英語勉強してんの?」


「…………………………はい」


早くどっか行ってほしい そう願っていると、兄貴の口から意外な言葉が飛び出る。


小「ここ、*can* じゃなくて *shall* 使うんだよ」


小「てか、文…丁寧すぎだろぉ」


「……………兄貴、英語分かるんですね」


小「あ、分かんねぇって思ってんの……馬鹿にしてんの?グリンすんぞ」


「いえ、……あの……違います、ごめんなさい」


小「まぁいいや、極道になる前、ちょっとかじった」


小「……教えてやろーか」


「いや、今、和中の兄貴に教わっている途中でして…………………………」


小「あ?」


「ヨロシクオネガイシマス……」


こうして、僕は小林の兄貴に英語を教わることになった。







小「リピートアフターミィィィィ」


「は、はい」


小林の兄貴の教え方は、なんというか個性的だ。

だが、そのおかげでネイティブな発音に慣れてきた気がする……………


「小林の兄貴❗、ありがとうございます」


小「おう♪」


小「授業料は、カラダで払えよぉ」


「じょ、冗談はやめてくださいよ……」


小「…………………………」


突然無言になんないでください、怖いです。小林の兄貴。









蛇足だが、この後僕は、しっかりと英語を覚え、アメリカマフィアとの商談を無事成功させた。

野田の兄貴からもお褒めの言葉をもらった。

だが、少し問題がある。和中の兄貴と小林の兄貴の間の空気がピリついている。

どうしたものか?






和「小林、お前、カブトに下品な英語を覚えさせただろう、イカ飯になりたいのか?」


小「お前の英語が上品すぎるだけだろ、あんなの本番じゃ使えねーよ」











(完)

この作品はいかがでしたか?

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コメント

14

ユーザー

取り合いして💕でも私はこばかぶなので、小林の兄貴がんば💪

ユーザー

小峠推しだから嬉しいです!

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