テラーノベル
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ん………今 何時だろ…
ぼんやりと 目が覚めた
頭痛は 薬のおかげでなくなり 熱も落ち着いたのか 身体はずいぶん楽になった
あ………智の手…
温かい感覚
何となく覚えてる
心細くなった俺の手を 智が繋いでくれたんだった
眠ってる間も 繋いでくれてたんだ
「智……寝てる?」
小さい声で 耳元にささやく
頬をさわったりするけど 起きる気配はない
起きないかなぁ…
起きないなら…
「智 起きないでね」
すやすや良く眠る顔
「智……ありがとうね いつもこうやって 甘えさせてくれて…」
智と出会って お互いに支えあいながら バレーできる幸せを知った
いつもは少年ぽい顔で人懐っこくて でもコートに入ると鋭い目がかっこ良くて 未だに胸がぎゅっとする
智の存在が 特別なんだって実感する
こういうこと ちゃんと伝えなきゃって わかってるんだけど…なかなか言えなくてごめんね」
智を起こさないように ゆっくり態勢を変えて 頬にキスする
「と…も…さん…」
「あ ごめん 起こした!」
目は開いてないけど 名前を呼ばれて 動揺する
今の 聞こえて ないよね?
「………まだ寝てるから 続き……」
お…起きてるじゃんか!
「今 むっちゃいい夢見てるから これで キスされて目を覚ましたいなぁ… 」
明らかに ニマニマしながら目を閉じている
「わざとじゃん……」
恥ずかし…
けど
身体を起こして ゆっくり しっかり唇を重ねる
唇を離すと うっとりした目で 智が目を覚ました
「聞こえてたっしょ?」
「ん……まあ…なんとなく」
「何となく?」
「智さんの声が 耳元でして あ…智さん起きた?…って思ったら 繋いでる手がちょっと震えてて…」
「え?そう?」
そんなつもりなかったんだけど
「智さん 緊張すると 手がちょっとだけ震えるクセあるから 何かあるのかな?って思って 目を閉じてただけですよ」
「……じゃ 聞いてたんだ…」
やば 恥ずかしくなってきた
「智さんに こんなに思われてるなんて 俺 最高に幸せ」
「恥ずかしくて 頭痛くなりそ…」
「そうだ!熱は?気持ち悪くない?」
がばっと起きると 額に手をあてて体温を確認している
「智のおかげで 楽になったよ ありがとう」
「はぁ…良かった!
むっちゃ 心配したんすよ! 」
安心した智に ぎゅっと抱きしめられる
「ごめん 自己管理できないとか ダメだなぁ…」
ちょっと 自己嫌悪…
「智さん!」
「は はい!」
「もっと 俺に甘えていいんすよ!」
「へ?」
智 すごい真面目な顔してる
「智さん すぐ頑張りすぎるでしょ? こないだから オフも仕事入ってたから 休めてないんだろうなぁ…って
ここで ふたりでのんびりできるんなら 俺 智さんに甘えてもらおうって 思ってたんです
そしたら つい甘やかしすぎちゃって」
とも……
「そんなことないよ
調子に乗りすぎたの 俺だし
普段があんまり体調崩すことないからさ こういう時 すごい不安になって どうしていいかわからなくなるんだ
でも こうやって智がいてくれてたから安心できたし 具合も良くなったよ…そんで……」
もごもごしていると 智が顔を覗いてくる
「ん?」
「もっと……好きになったから…」
ちゅ……
「ありがとう」
唇に触れるだけど 精一杯のキスで 思いを伝える
「智さん……反則っす」
「と とも?」
目が……ヤバイ?
「体調気にして 控えようと思ってたのに……」
「わぁ!」
ベッドに押し倒され
「どうしよう…我慢できそうにないっす」
智の息が荒くなってきてる
でも まだ身体のだるさが抜けない
「とも……あの…」
なんて言っていいのかな…
「もしかして まだしんどい?」
「うん……ごめん」
「いいっすよ 無理してしたくないし」
額の冷却シートに手を当て
「ちゃんと言ってくれて 嬉しいですよ」
安心させてくれる 大好きな笑顔
「ありがとう とも」
ゆっくり ともを抱き締める
「あ……」
「ん ?」
「お腹……すいた」
「もう ともさん かわいいなぁ…」
ぎゅっと抱き締めて ベッドから下りて 夕食のオーダーをするタブレットを持ってくる
「何 食べたいですか?」
「ん……うどん…とか」
「そうですね 食べやすいもの オーダーしましょ?」
「ともは 好きなもの 食べなよ ほら 美味しそうじゃん」
せっかくだから 智には楽しんで欲しい
「じゃあ 智さんと シェアして食べるのでいい?ふたりで選んで」
「うん…わかった…智と食べる
そんで………」
「?」
耳に こそこそっと伝える
「いい…かな?」
「………いっぱい食べて 元気になってからね」
「うん……」
『元気になるから
いっぱい……えっち……しようね?』
はぁ…………智さん 大好き
#安心
yohaku.
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コメント
2件

20さん…かわいいぃ‼️‼️‼️😭💞これで明日も頑張れます🥹🫶🏻
うわぁ、めっちゃ甘くて温かい回でした……!智が寝てる隙にこっそり「大好き」って伝える斗真さんの照れくさそうな感じと、実は起きててニマニマしながら続きをねだる智くんの小悪魔感、そのギャップがもうたまらないです。キスのシーンも、体調を気遣い合う優しさも、全部がこのふたりらしくて、読んでてこっちまで頬が緩みました。お腹すいたって言う斗真さんも可愛くて、ほんと尊い……!