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https://m.youtube.com/watch?v=sHJKQT4A3_0&pp=ygUkTUFHSUMg5q2M44Gj44Gm44G_44Gf44CA44K744Kr44Kq44Ov
好みの曲を作るボカロPさんを見つけたらYoutubeの説明の欄に「おやすみなさい。」って書いてあって運命を感じたこの頃です。
ということでもう名前おやすみにします‼︎前のでも構いませんので適当に呼んでください。おやすみとしてまたよろしくお願いします🙇🏻
crxv nmmn
緑×桃
緑視点
死ネタ
「MAGIC」という曲のパロディです。歌詞も引用させてもらったりしますが多少前後したり足したりしてます。完璧な歌詞パロではないです><
(S/E/K/A/I N/O O/W/A/R/I さんの方の歌詞の方です‼︎)
深夜テンションで書いてたやつなので意味不で少し長いかもしれません。なんでも大丈夫な方だけ見てください(3000↑)
「MAGIC」
桃「え~!そのバンド知ってる」
緑「え⁉︎まじ?あんま有名じゃないよ…⁉︎」
桃「桃も〇〇(バンド名)好きな人初めて会った。笑今度のライブも行きたいなって思ってるんだ‼︎」
緑「ほんと?よかったら一緒に行かない?」
桃のことを知ったのは大学も慣れてきた頃だったかな。同じ学科だったのだけど今更ね。笑
共通の友人をきっかけに知り合ったという関係もあって最初はちょっと変な空気だったんだけど、たまたま二人になったとかに好きなバンドが一緒だったことを知って打ち解けていった。
そのうち本性がバレて胡散臭いだのなんだの言い合う関係になったんだ。
でも、今までなんとなくで生きて自分に価値なんかないと思っていた俺に、桃がどうしてか綺麗に見えて…思えばあの時からの一目惚れだったんじゃないかって思うんだ。そんな俺の好意を桃は気づかないふりをして、時々冷ややかな目で見るんだ。
緑「ん~疲れたぁ」
桃「イルミネーションなんて男二人で見にくるもんでもないね笑」
緑「え~ひど~。どうせ桃もクリぼっちだったんでしょ?」
桃「うぐ…」
緑「俺は大好きな桃ちゃんとイルミネーション見れてよかったけどね~♪」
桃「♪とか付けちゃって…きも…」
緑「うわひどい」
ゝ「綺麗だったでしょ~?」
桃「まぁ引きこもってるよりはよかった…かもだけど」
緑「ふふ~、どうせ俺らに恋人なんてできないんだから、また来年も来ようね~♪」
桃「えぇ笑」
ゝ「来年かぁ…」
緑「ねぇ…桃?」
桃「ん~?」
緑「好きだよ」
桃「ふぅん…」
俺が頑張って言った言葉、桃は何にもないようなふりをして通り過ぎていった。でも俺は最初から知ってたよ。桃の最悪な性格を。笑
でも時々悲しそうに笑うところがたまらなく好きなんだ。
俺は桃のためならなんでも出来るのに、なんで君は一人で生きていけるような顔をするんだろう。
季節は巡り、出会ってから四回目の冬が来て、俺も桃も社会に慣れてきた頃、また俺たちはカフェで待ち合わせをしていた。俺はまだ桃にまとわりついているんだ。笑
大きな樹のある代官山の老舗のカフェ。当時桃と行ったときの記憶が思い出された。
ここだけヨーロッパの街みたい、相変わらず雰囲気あるなぁ。
今日はちゃんと言いたいななんて思いながら、先に着いているはずの桃を探す。
桃「あ、緑ちゃん‼︎」
緑「遅くなっちゃった~ごめんごめん」
桃「遅刻はしてないよ。珍しいね⁉︎」
緑「ひど、そんなこともあるって」
桃「ん~やっぱりここのプリン美味しいね」
緑「桃ここの好きだね。」
桃「もちろん~♪」
緑「まぁ美味しいし俺も好きだけど笑」
緑「…」
ゝ「…ねぇ桃?」
桃「?」
緑「まだ、桃が好きなんだ…」
ゝ「俺と付き合ってくれませんか?」
桃「…桃、こんな太陽みたいな人見ると吐き気がする…耐えられるかなぁ…笑」
涙ぐみながらそう頷いてくれた日、俺たちは付き合ったんだ。
あれから数年経って、いつしか同棲も始めていた。上手く関係も続いていると思った。
桃「桃…桃ね、隠してたことが、あったんだ。」
緑「どうしたの…?」
冬のある日、「病院行ってくる~」といつものように有給をとって出かけて行ったはずの桃が真っ青になって帰ってきた。
桃「今日、午後から出社だったよね…?」
緑「そうだけど…、急な話なら今聞くよ?」
桃「ょる…夜、落ち着いたら話すよ」
緑「でも…桃、様子おかしいし…今でも全然…」
桃「ううん。大丈夫、桃も頭の中整理したいから…笑」
弱々しく笑う桃が心配で仕事に全く手がつかなかった。病院から帰ってきた後だから、体調のことかもしれない。
桃が隠していた好意に気づいていたように、俺もなんとなく気づいていたんだ。でもそれは最悪なことであって、勘違いだと自分に言い聞かせていた。
桃「緑ちゃん…今朝言ってた話なんだけど…」
緑「うん…なに?」
「ずっと言ってなかったんだけどね、また、最近少し具合が悪くてね…」
「もう、桃、一年くらぃ…一年くらいしか生きられないかも、しれない…ッ」
目の前が真っ暗になった。
治らない病気であることは昔話してくれた。病院にいる期間が長かったことも、今は落ち着いて定期的な通院で済んでいることも。
安定していると思っていた。
桃が最近痩せてきていたこと、立ちくらみだなんて笑っていたけどよく倒れそうになっていたこと、思えば心当たりはたくさんあった。なんで気づかなかったんだろう。怖くて仕方がない。
俺には無責任な言葉をかけるなんてできるはずもなく、震えている桃をただ抱きしめることしかできなかった。
それからは時が流れるの早くて、残酷にもお医者さんの言った通り桃は弱っていった。
最後なんだからと笑って家で俺といることを選んで、桃は心配かけまいと笑顔を作っていたと思う。でもその笑顔が俺の目にはどうしようもなく痛々しく映った。
それから体調が良い時は、思い出の場所にも行った。
あのバンドのライブも後ろの方でゆっくり見たし、イルミネーションも見に行った。告白した例のカフェにも久しぶりに行った。
桜も見たし海も行ったし、桃が昔から行きたいと言っていたところ、欲しいもの、食べたいもの出来る限り用意したはず。それでも桃は悲しそうに微笑むばかりだった。
一年ってこんなにも短かったっけ…?
「生きて…桃ッ」
俺がこんなにも頑張って言った言葉、桃は何にもないように目を閉じ星になったね。俺があの冬の夜どんな気持ちだったか。ありがとうやさよならを言うのがどんなに苦しかったか。
救急車を呼ぶための電話、震えた声、心電図が虚しくなっていた。丁度余命を宣告された日から一年程の月日が経っていたと思う。
一周忌になった日。帰りに桃を想いながらゆっくりとそこへ向かっていた。もう一人になってからは全然行ってなかったから桃が好きだったプリンを食べようと思った。
あの夜から丁度一週間前、桃が一回だけ「これは本音だけど」と本心をこぼしたことがある。
『いずれは全て失うのに、どうして…っ。どうしてこんなにも大切なモノが増えていくの?』
泣きながら話したのはちょうどその一週間前だった。
おかしな話なのかもしれない。桃が俺の前で泣いたのはその一回だけだった。たった一回だけ。強がっていたんだろうけど、本当は不安で仕方がなかったよね。
俺もこんなに頑張って生きてきたのに、本当に大切なモノさえ失ってしまうんだね。
でも俺は知ってるよ、それでも人生は素晴らしいと。
イルミネーションを見に行った帰り道で悲しそうに笑っていたとき、大きな樹を見てプリンを食べてたとき、桜の花吹雪の中で微笑んでいたとき、誕生日のケーキを前に「最後になるのかな」なんて意地の悪い冗談を言って笑っていたとき……、輪郭がぼやけ始めていたそれらが愛おしくてたまらなかった。
「どうか、思い出になりませんように。」そう願った日が遠く感じた。それでも…、
それでも生まれてきて良かったと俺は本当にそう思うんだよ。
桃も、これからの俺も、そうでありますように。
読んでくれてありがとうございました( ᐡᴗ ̫ ᴗᐡ)
原曲もセカオワさんのアレンジも人生を歌った歌詞って感じで好きなんですよね~!
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