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夜
とある屋敷の一室。
そこには七人の少女たちが集まっていた。
「かんぱーい!」
グラスが七つ、中央でぶつかる。
傲慢。
強欲。
嫉妬。
憤怒。
暴食。
色欲。
怠惰。
七つの大罪。
普段はそれぞれ好き勝手に行動している彼女たちだが、今日は珍しく全員が集まっていた。
「で? 今日は何するの?」
傲慢がソファに寝転がりながら聞く。
「おしゃべり!」
強欲が即答する。
「……それだけ?」
「それだけ!」
「暇。」
怠惰はクッションに顔を埋めている。
「私はお菓子があればいい。」
暴食はテーブルの上に並べられたお菓子を次々と口に運んでいる。
「ちょっと! それ私の!」
「……もう食べた。」
「早すぎるでしょ!」
強欲が抗議する。
その隣では嫉妬がスマホを眺めていた。
「……この前の新刊、尊い。」
「また漫画?」
「悪い?」
「別に。」
憤怒が腕を組みながら笑う。
「お前ら、よくそんなくだらねぇことで盛り上がれるな。」
「くだらなくない。」
嫉妬が真顔で返す。
「……そうかよ。」
そして色欲は、そんな全員を眺めながら優雅に紅茶を飲んでいた。
「ふふ……みんな仲良しね。」
「どこが?」
傲慢が即座に返す。
「さっきから喧嘩ばっかり。」
「それも仲良しの証拠よ。」
「……意味分かんない。」
アポロ
45
みどりのとり
103
#イラスト
穏霞 乃矢
296
ぷうなさん
5,085
-–
しばらくして。
話題は最近の出来事へ移った。
「そういえば。」
色欲が口を開く。
「最近、面白い子がいるらしいわね。」
「面白い子?」
傲慢が顔を上げる。
「雷を使う子。」
その瞬間。
嫉妬の指が止まった。
「……雷?」
「ええ。」
「1000年に一度の異能って噂。」
「へぇ。」
憤怒が興味を示す。
「どれくらい強ぇんだ?」
「まだ分からないわ。」
「今は20%程度しか扱えないらしい。」
「20%?」
傲慢が鼻で笑う。
「そんな程度?」
「でも。」
色欲が微笑む。
「その子は成長している。」
「……。」
全員が少し静かになる。
暴食だけは黙々とお菓子を食べ続けている。
「成長する奴ってさ。」
憤怒が呟く。
「怖ぇよな。」
「どうして?」
強欲が首を傾げる。
「今は弱くても、いつか化けるかもしれねぇ。」
「それって……」
嫉妬がスマホを置く。
「……面白そう。」
傲慢がニヤリと笑う。
「じゃあ、今のうちに見ておけばいいじゃん。」
「何を?」
「その雷使いが、どこまで成長するのか。」
七人の視線が交差する。
誰もまだ知らない。
その雷魔法使いと。
七つの大罪が。
いずれ深く関わることになるとは。
「……まあ。」
怠惰がクッションに埋まりながら呟く。
「私は寝る。」
「お前は最初から寝てただろ!」
憤怒の怒鳴り声が部屋に響く。
「うるさい。」
「女子会だぞ!?」
「……知らない。」
「おい!」
また騒がしくなる部屋。
その中で。
色欲だけが窓の外を見ていた。
「……雷の子。」
小さく呟く。
「あなたは、どこまで行くのかしらね。」
その言葉は誰に届くわけでもなく空に消えた
コメント
1件
みたらし団子さん、第4話読了したよ〜!🌈✨ 七人の大罪キャラたち、一気に個性が爆発してて最高だった😭💕 特に色欲が「雷の子」に興味持ち始めたところ、なんか今後の鍵になりそうでドキドキした…! 傲慢の「今のうちに見ておけばいいじゃん」って台詞もカッコよすぎて鼻血出るかと思った🤯💥 あと、こんなに騒がしいのに怠惰だけずっと寝てるの、ギャップ萌えが激しすぎるんだが…?? 次回も絶対読みます、続きが待ちきれない…!!💖