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#もういやだ 人生つまらない
紫陽花
1,280
『私の歩いた道』
第1章 はじめての教室
春の空気は少し冷たくて、でもどこか新しい始まりを感じさせる匂いがした。
私は小さなランドセルを背負って、学校へ向かっていた。
周りには、楽しそうに話している子たちがいた。
「同じ幼稚園だったよね」
「一緒に行こう」
そんな声が聞こえるたびに、私は少しだけ羨ましくなった。
私は、知っている人があまりいなかった。
もちろん、これから友達ができるかもしれない。
楽しい毎日が待っているかもしれない。
頭ではそう思っていた。
でも、心の奥には不安があった。
「大丈夫かな」
「ちゃんと馴染めるかな」
小さな胸の中で、何度も同じ言葉を繰り返していた。
教室に入ると、たくさんの机が並んでいた。
知らない顔がいっぱいあった。
みんなが少しずつ話し始める中で、私はどうすればいいのか分からなかった。
声をかけたい気持ちはあった。
でも、もし変に思われたらどうしよう。
そんなことを考えているうちに、時間だけが過ぎていった。
小学校という場所は、私にとって憧れの場所でもあった。
新しいランドセル、新しい教科書、新しい生活。
でも、実際に始まってみると、楽しいことだけではなかった。
毎日、少し緊張していた。
学校へ行く準備をしながら、
「今日も大丈夫かな」
と思う日もあった。
誰かにとっては当たり前の一日でも、私にとっては勇気を出して過ごす一日だった。
仲良しな人がまだいない教室。
知らない人ばかりの空間。
その中で私は、小さいながらも必死に頑張っていた。
本当は怖かった。
本当は寂しかった。
でも、私は毎日学校へ行った。
今振り返ると、小学1年生の私は、自分が思っていた以上に頑張っていたのかもしれない。
不安を抱えながらも、一日一日を乗り越えていた。
それが、私の小学校生活の始まりだった。
コメント
3件
おお、第1話、読み終えました。子どもの頃の不安を見事に描いていましたね。「羨ましい」と思いながらも一歩を踏み出す、その繊細な心の動きがとてもリアルで、胸がぎゅっとなりました。知ってる人がいない教室での「大丈夫かな」という繰り返し——ああ、そうだったな、と自分にも重なるものがあります。たった一人で頑張る姿に、自然と応援したくなりました。春の冷たい空気とランドセルの重み、どちらもよく伝わってきましたよ。