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#兄弟パロ
かの
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#暁山瑞希
ねる
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司はそのままの流れで類を二階の自室に招き入れた。そうして、少し待っていてくれと部屋を出ていった。
類は一人になってから漸く、事態のヤバさを認識し始めた。
母さんに反抗し、あろうことかここまで来てしまっている。その事実が、類の中で温かく、冷たくなった。
そんな思考を断絶するように、ガチャリと扉が開かれた。
司「待たせたな!今日の夕飯はウチで食べられるように母さんに頼んでおいたから、安心してくれ!」
司が帰ってきて嬉しい筈なのに、夕飯の一言で類の心は暗い方へと傾いた。
そうして、食事の時間が来てしまった。
類は箸を持った姿勢で止まってしまう。
類(食べた方が良い…よね?でも…せっかく司くんが逃がしてくれた所でも誤魔化すの?)
そんな類を見て目敏く食事が食べられないことを察する司と天馬母。咲希はよく分からないままモグモグしている。この中で唯一のほのぼの枠である。
天馬母「朝比奈くん、無理しないで良いのよ?」
司「そうだぞ類!食事は苦痛を伴う行為ではない!」
二人のその言葉に、類は箸を置いた。
司「俺の部屋に戻っているか…?」
司がそう聞くも、類は目を伏せてゆっくりと、小さく首を振った。
類「この温かい雰囲気を見ていたい。…許されるのならば。」
司「許されるか、だと?当たり前ではないか!類の好きなようにすると良い!」
顔を上げた類の目尻に、光るものがあった。それは、司でも、ハイライトでもない。
それは、初めて類から溢れ出た安堵という名の雫であった。
ハードルが低いようで高い、雑談というもの。それを、いとも簡単にこなしてしまう司たちに希望と憧れを見いだした。
何かの本で目にしたことがある。
“先ずは他愛ない会話から”
その一言に、言葉にできぬ程に何かが湧き上がったのを今でも覚えている。だが、今はちゃんと言葉にできる。あれは絶望と嫉妬だ。挨拶すら、類が母さんの機嫌を保つ為に機械的に口に出している家なのに、スタートラインが会話という、高い壁のようなものだと言われた絶望。それから、スタートラインに据えるものが会話である位のもので悩める嫉妬だ。
類にとって、家族との気兼ねない対話とは高い高い障壁なのだ。
和やかな食卓を囲んだ夕食が終わり、類は司と共に司の部屋へと戻った。
司「なぁ、類」
類「なぁに?」
段々と感情を出せるようになって来た類を見て、司は、素直で無垢な幼子のようだなと目を細めて微笑んだ。
司「今日は泊まっていかないか?」
類「ぇ…、いいの、かい…?」
司「俺が泊まっていって欲しいんだ!」
曇のない目でそう言われれば類はすぐに陥落した。
類「じゃぁ…よろしく…」
司「よし、決まりだな!」
ふ
友達の家に泊まるなんて、初めての行為で類は思わず無意識のうちにふわりと微笑んだ。
コメント
1件
類が初めて「安心」で涙を流したシーン、すごく胸にきたよ…。司のまっすぐな優しさと天馬母さんの「無理しないで」が、類にとってどれだけ救いだったか考えると泣ける。最後の「ふわり」笑った類が見られて、私も嬉しくなった🥀💕