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昔々 、 小さな村に 。
願いを叶えてくれると噂の 、 1つの輝く星がありました 。
ただその星は 、大人でもどの星か分かりません 。
その真実を知るのは 、その1つの星のみです 。
* 当作品は 、 死ネタ ¿ を含みます 。
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* それでは 、 ストーリーをお楽しみ下さい 。
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和気藹々とした 〝 アスター村 〟 。
ほんの小さな村で 、 村民は皆家族も同然だ 。
何かを達成すれば 、 村の皆んなが自分を褒めてくれる 。
今日もまた 、 特定の魔法を使用することで解除される 〝 天体観測 〟 を達成した俺を褒めに村長がやってきた 。
✘✘✘ 「 やぁ ! また 、 新たな技術 ( 進捗 ) を身につけたんだって ? 」
✘✘✘ 「 次から次へと新たな技術を … 」
✘✘✘ 「 ちょっと 〝 ドズさん 〟 ⁉︎ また 、 部屋散らかしたでしょう … 」
dzl - 「 今日くらい片付けを気にしなくてもいいじゃん 、 〝 ぼんさん 〟 。 」
bnj - 「 今日くらいは … って 、 ‼︎ 」
bnj - 「 そう言っていつもやらないんでしょう ⁉︎ 」
今日も村長と村長の親友は騒がしい 。
村長と言っても 、 この村は早めに代替わりをするのが主流で 、 まだまだ若い 。
✘✘✘ 「 ほら 、 今日はお墓参り行くんですよね ? 」
✘✘✘ 「 早く行かんと起こられますよ僕ら … 」
dzl - 「 そうだね 、 〝 おらふくん 〟 ! 早く行こうか ‼︎ 」
bnj - 「 ちょっ 、 まだ話の続きが … ‼︎ 」
今日は必ず行かなければならない 。
彼と俺らにとって 、 大切な日なのだから 。
村近くにある 、 少し小高い丘 。
そこに 、 先祖代々続くお墓が建てられている 。
orf - 「 久々やなぁ 、 。 」
ここ最近 、 ずっと来られていなかった 。
この村は夏の時期 、 伝統的な 〝 ステラ祭 〟 が開催される 。
村に伝わる1つの噂と 、 これも先祖代々続く 、 風習なのだ 。
その祭りでは 、 村民が皆 、 空にある1つの星に向けて 、 願いを叫ぶ行事がある 。
これと言った名前はついていないが 、 これも伝統的なものだ 。
dzl - 「 元気にしてた ? 会いたいなぁ 」
そんな言 ( こと ) を 、 少し寂しい笑みを浮かべ乍ら口にするもんだから 、 村長だけじゃなく此方まで寂しくなる 。
墓石の周りに埋められた 、 ユーフォルビア ・ ダイアモンド … なんだっけ 。 そんな感じの名前の花が揺れている 。
bnj - 「 相変わらずお前は 、 素直じゃないのな 。 」
bnj - 「 言葉で伝えろよ 、 言葉で 。 … 花なんかじゃなくてよ 。 」
この村の都市伝説 。
アスター村にある1つの家系 、 ステラ家 。
そこに産まれた者は 、 2代に1人行方不明になる 。
偶々その1人が 、 俺らと仲の良かった彼奴だなんてな 。
orf - 「 もう少しで 、 ステラ祭開催されるんやで 。 」
orf - 「 空から見とってな … 。 」
その行方不明になった人には 、 その人が大切にしていた物や思い出の品を墓地に埋める 。
勿論 、 行方不明なんだから遺骨とやらは見つからない 。
村周辺どこを探しても 、 歴代を通して見つかっていないらしい 。
dzl - 「 … さ 、 今年は何を願おうか 。 」
彼奴が居なくなって早9年 。
俺が19の時 、 彼奴が14で居なくなった 。
今までのステラ家行方不明者よりも遥かに早い段階で 。
bnj - 「 俺は健康に入れますように 、 だな w 」
そこで最年長が 、 場を和ませる 。
流石最年長 。 伊達に 、 46年生きてないな … 。
bnj - 「 お前 … 今 、 とんでもねぇ失礼なこと考えただろ 。 」
俺は知らないふりをして 、 首を横に振った 。
orf - 「 そろそろ戻りますか 。 村の手伝いしないと 。 」
もう夕暮れ時で 、 ステラ祭が始まる時刻が近づく 。
小さな村なんだから 、 男手4人ないのは流石にきついだろう 。
dzl - 「 そうだね 。 僕は 、 次期村長が産まれますように … かなぁ 。 」
丘を降りながら 、 叫ぶ願い事の話をする 。
orf - 「 唯一の既婚者め … ‼︎ 」
bnj - 「 みるくさんとの子かぁ … お転婆な子なんだろうな w 」
dzl - 「 絶対良い子ですよ ‼︎ だって僕とみるくの子だよ ⁉︎ 」
bnj - 「 だから心配なんだよな w 」
肩を2回 、 トントン と叩かれ 、 そのすぐ後に言葉が降ってくる 。
orf - 「 ねぇ 、 どうすんの ? 」
願い事 … か 。
あんま 、 教えたくね - な 。
dzl - 「 うわ 、 出た恒例の秘密主義 w 」
bnj - 「 毎年教えてくんねぇよな 、 願い事 。 」
bnj - 「 叫んだ時に初めて聞いて 、 でも声デカ過ぎて大体聞き取れね - の w 」
orf - 「 お祭りの後 、 大体聞き返しますもんね w 」
だって … 願いって 、 誰かに教えたら叶わないって言うじゃん 。
特に 、 何かに願う時って 。
絶対に叶えたい願いだから 、 誰にも言わね - し 、 聞き取れないようにしてんの 。
彼奴にまた会いたい 。 なんてさ 。
村の人たちに 、 馬鹿にされるかもしんね - し 。
空は既に黒に染まり 、 村には橙色の火 ( 明かり ) が灯される 。
ゆらゆらと影を揺らし 、 宙には微風が吹く 。
夏の心地よい 、 夜の微風 。
9年前のあの日 、 君はこんな微風に攫われ姿を消したっけな … 。
bnj - 「 やっぱ酒うめぇ … 」
dzl - 「 もう 、 程々にして下さいよ ? 」
bnj - 「 祭り事の時は 、 とことん楽しまね - と ! 」
orf - 「 そう言って毎年二日酔いじゃないですか 、 w 」
祭り事 。 だから俺はそこまで飲まない 。
酔い潰れたら折角の祭りなのに 、 楽しめないし 。
願い事 、 叫べなくなっちまうし 。
やぐらに灯っていた火 ( 明かり ) が消され 、 いよいよ終盤へ 。
orf - 「 ほら 、 行くで ~ ? 」
もう何年らいの付き合いかわからない親友たちに手招きをされ 、 行事が行われる丘を超えた平野に向かう 。
村の人たち全員で大移動 。
その手にはランタンや 、 松明 、 蝋燭が握られている 。
草花が自由に咲き誇るその平野は 、 アスター村の管理下で 〝 アスター平野 〟 と呼ばれている 。
この村が成り立っているのは 、 この平野が昼は草花 、 夜は星々が美しいと有名で観光スポットになっているから 。
ステラ祭では 、 我々アスター村の村民しか立ち入りが許されない 。
祭への参加も 、 許されているのは先祖代々続く村民の家系さけ 。
逆に言えば 、 移住したからと言って参加できるわけじゃないし 、 そもそも村から出たり入ったりする移住許可が出ない 。
dzl - 「 相変わらず 、 ステラ祭の時に見る星空は別格だよね 。 」
bnj - 「 ふぁ … 。 まぁな 、 1番綺麗に見える日にやらねぇと 、 願いが叶う星 、 見えねぇかもしれないしな 。 」
orf - 「 願いが叶う星に限らず 、 綺麗ですけどね … 」
bnj - 「 こんだけ綺麗だと 、 全部叶いそうに見えちまう 、 w 」
dzl - 「 どの星でも 、 叶えてくれたら良いんですけどね … 」
orf - 「 叶わないからこそ 、 この行事の意味なんやろなぁ 」
祭を仕切っているアスター家 。
村長の代わりに奥さんが色々仕切ってくれているらしい 。
mlk - 「 毎年恒例の行事始めるで ~ ‼︎ 」
凛と澄んだ声が 、 平野のどこまでも響く 。
障害物がない分 、 良くその声が聞こえる 。
mlk - 「 最初はやっぱうちの旦那ドズゥに任せるか ! 」
dzl - 「 なんでよみるく 、 w 毎年僕からじゃん ! w 」
mlk - 「 村長の意地見せ - や ‼︎ 」
「 もう … 初手結構恥ずかしいんだよ ? 」 なんて文句を言いながら 、 願いを叫ぶ為の六角形の台の中心へ 。
周りにはそれを囲うようにさらに3つの岩が置いてある 。
村長は 、 南の空に向けて 。
dzl - 「 村のみんなと健康に過ごせますように ‼︎ あと 、 みるくと幸せに過ごせますように ~~~ !!!!! 」
村長 、 よくそんな恥ずいこと言えるよな … 。
全村民の前で 、 奥さんとの幸せを願うなんて 。
奥さん 、 毎回ちょっと頬を赤らめて恥ずかしそうにしてる 。 … 幸せになりやがれ 、 ((
この後の旦那さんたちがちょっとだけ可哀想 。
ま 、 俺にはそんな相手いねぇけどな っ !
順番に周り 、 次は村長の親友 。
仲のいいグループ最年長 、 お願いだから叫び過ぎて喉を潰さないでくれ 。
酒飲んで焼けてそうだし … 。
彼は台に登り 、 東の空を見て 。
bnj - 「 いつまでもみんなと健康でいられますように ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎ 」
台から降りてきて直ぐに 、 「 やべ 、 水 っ 」 って言っていたのは良い思い出だ 。
その後直ぐに 、 もう1人の仲良しメンバーの番がやってきた 。
彼は西の空を見上げて 。
orf - 「 … みんなとずっと笑い合えますように ~~~ ! ! 」
なんとも彼らしいお願い事だ 。
誰よりも綺麗で 、 誰よりも幸せそうに笑う 。
そんな彼のことが好きで 、 今もずっと一緒にいるんだろうな 。
行事も終盤に差し掛かる 。
残るは 、 俺と村長の奥さん 。
mlk - 「 どうする 。 先やる ? 」
そんな問いかけに対し 、 俺はゆっくりと首を横に振る 。
最後がいい 。
ちょっとした奇跡に賭けているから 。
もしかしたら 、 なんて奇跡に 、 希望を抱いているから 。
mlk - 「 そっか w じゃぁ 、 先やっちゃうで ~ ‼︎ 」
村民も一緒に星を眺めながら 、 その声に耳を澄ませた 。
彼女は 、 南を向いて 。
mlk - 「 村のみんながいつか揃いますように ~ !!!!! 」
あぁ … これは 。
これはきっと 、 行方不明になった歴代のステラ家に向けてだ 。
ただその先にある星が 、 光り応えることはなかった 。
mlk - 「 あちゃ ~ 今年もダメかぁ 。 ミリ単位でズレててもやっぱ応えてくれないのかねぇ 、 願いを叶える星とやらは 。 」
ようやく回ってきた 。
今年のトリは俺が決める 。
絶対に答えさせて魅せる 。
俺の願いは 、 9年前から変わりやしない 。
台に立ち 、 村民がこちらへ注目する 。
おそらく視線や方角を見ているにだろう 。
来年の為 、 に 。
ただ俺はどの方角にも向かず 、 六角形の中心を一度だけ さらっ と撫で 、 そこに自らの頭を置く 。
そう 。
見えるのはその六角形の中心の真上 。
真っ直ぐ見たところに 、 1つの星が見える 。
俺の願いは 、 あの星に賭けてみよう 。
ohr - 「 ステラ家の行方不明者が戻ってきますように !!!!!!!!!! 」
今までで1番思いを込めて 。
でも寝転がる状態で叫んだから 、 声はそこまで出なくて 。
あ - ぁ 。 多分 、 みんなに願い聞こえたな 。
—————✨—————💫—————✨—————
初めて星が応えた 。
初めて星が光り輝いた 。
初めて星が 、 光を放った 。
光の先は 、 夕方みんなで登った丘の上 。
まさか 。
とは思いつつも 、 そちらに目を向ける 。
あ … 。
やっと見つけた 。
ずっと見たかったその姿 。
9年経っても尚変わらない 。
優しさを纏うその少年 … いや 、 青年は 。
こちらを見ながら微笑んで言った 。
qnl - 「 おせ - よ w 相棒さん … w 」
小さい頃 、
「 俺らは相棒だな ! 」
なんて言って遊んでた 。
まだ 、 覚えてんのかよ … w
ohr - 「 すまん 、 待たせたな … w 」
qnl - 「 うん 、 9年もね 。 」
dzl - 「 お 、 おんりーっ ? 本物なのっ ? 」
こればっかりは 、 普段何があろうとしっかりしている村長でさえ 、 涙を滲ませ 、 震えた声を発する 。
qnl - 「 … 本物 、 ですよ 。 生きてます 。 」
qnl - 「 勝手にお墓なんか建てて … 、 殺さないで下さい ? w 」
そう 、 いたずらっ子っぽく笑う顔は 、 記憶よりも少し大人びていて 。
bnj - 「 … すっかり 、 大きくなったな 。 」
qnl - 「 ぼんさんは 、 すっかり老けましたね ? w 」
そう揶揄う君は 、 どこかまだ幼くて 。
orf - 「 ずっと 、 会いたかったんよ … ? 」
qnl - 「 俺もだよ 、 おらふくん 。 」
でもそう微笑む顔は 、 大人になったばかりの君の 、 ちょっとした大人の余裕を感じた 。
ohr - 「 どこいってたんだよ … 。 」
長年の疑問を晴らす時が来た 。
ここでしっかりと 、 霧がかかって見えなかった 、 一等星のお話をしよう 。
qnl - 「 この行事 、 お祭は 。 全てステラ家の手中にあります 。 」
* 本編は完結です 。
* 続きは 、 プレイヤーの考察にお任せ致します 。
* 万が一の為 、 アンサーストーリーはご用意させて頂きます 。
* プレイヤーの皆様による選択次第でアンサーストーリーを公開させて頂きます 。
* この度 、 飛び入り参加とはなりましたが 、 素敵な 「 # 夏夜に輝く貴方の一等星 」 を開催して下さった 「 !tuka . 」 様 。
* また 、 一主催者として 、 参加者皆様に 、 感謝を申し上げます 。
* それでは 、 また 。
————————— end roll —————————
作者 : ⋆星月菜々音⋆ ( ⋆Nanane Hoshiduki⋆ )
主催 : !tuka . 様 ( 逸楓 / Ituka )
副主 : ⋆星月菜々音⋆ ( ⋆Nanane Hoshiduki⋆ )
伽羅 : ドズル
伽羅 : ぼんじゅうる
伽羅 : おらふくん
伽羅 : おおはらMEN
伽羅 : おんりー
伽羅 : みるくぴえん
* 敬称略
—————————————————————
Fin .
ここからはお堅くならずに 、 ゲームマスターとではなく 、 参加者星月菜々音として !
飛び入り参加すぎますが 、 参加させて頂きました … !
本編 、 7088 文字と大変長かったですが 、 最後までお読み頂いたプレイヤー ( 読者様 ) には本当に感謝です ‼︎
およそ3時間くらい作品制作に閉じこもってました、()
諸事情により 、 テラでの参加となりましたが 、 中々の自信作で私自身びっくり w
賞は取れずとも 、 納得のいく作品となったので大満足です ! ww
アンサーストーリーは 、 プレイヤーの皆様 ( 読者様 ) の選択によって 、 後日公開可能です 。
ぜひ 、 選択してみて下さい ‼︎
改めて 、 主催のかみちゃ及び参加者様 、 読者様ありがとうございます … !
結果発表まで楽しんで行ってくださいね ‼︎
ノベコン参加作品だからと言って 、 0コメ 、 0回答は嫌よ 、(
Nnn - 「 この作品が伸びますように ~~~~~ !!!!! w 」
コメント
17件
うべべべべ、神作すぎ(( やっぱり相棒qnmn最高すぎるよね✨✨ もうmnちゃん好感度上げは良くないって~!!😭💗 これはさ、賞とるしかない作品だよね🫵🏻💕
うわぁぁぁぁぁ!! 神です😇✨💕神作品すぎるってぇ……、w まず設定が好きすぎるし……(T^T)……mnちゃんのqnちゃんが戻ってきて欲しい強い願いが流石!と言えるほどの相棒感や🫶🏻︎💕︎︎ 率直すぎるんやけど……w最高です。(語彙力喪失) 祭りが始まる前の賑わいとかも好き!dzl社感溢れてるなぁ~って思う、w
わぁぁ!!!!神作です 、神。 え〜 、私も書きたくなって来たよ 、( ゲーム系ね??やってやる!! (みやちゃのおかげでモチベ上がりまくり)