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医務室の窓からの眺めは案外良くて、すぐ其処に訓練場、そして其の奥に森があるので、目の保養になる。だが、訓練場で訓練をしている者達を見ると、なんか運動したくてうずうずしてしまう。
紗那「 戦闘狂が移ったかな ー ⋯ 」
麗華「 運動したくてうずうずしてるのでしょう ? 紗那嬢 」
紗那「 ⋯ まぁ 」
麗華「 医務室に来る人は毎回其れを云うんですの 。 早く復帰して皆と訓練したいだとか 」
〃「 はぁ ⋯ 戦いの何が楽しいんですの ? 私の負担を増やしたいとでも ? 」
紗那「 あ ー はいはい 、 病人に愚痴なんて言わないでくださ ー い 」
麗華「 愚痴を聞かされたくなかったら闇医者の境遇を改善しようと働き掛けてくださいな ? 」
〃「 大体闇医者の扱いがどれだけ酷いか ⋯ あ︎︎゙ ~ っ ! サツの奴等め !! 私は通り掛かっただけで本当に何もしていないのになんで罰金とか巫山戯てんじゃねぇぇぇえ︎︎゙ !!! 」
紗那「 ちょ 、 落ち着けって ! 」
麗華「 私はいつもいつでも金欠なんですの ! これ以上借金増やしたらサツを皆殺しにしますわ ⋯ 」
紗那「 はいはい 、 一人で頑張ってもらって 」
麗華「 もうちょっと同情の言葉とか心とか無いんですの !? 」
紗那「 どんな言葉あげてもキレるだろ 」
麗華「 当然ですわ !! 」
二人が言い争いをしている時、電話が鳴った。麗華のスマホだ。
麗華「 非通知 ⋯ ? 誰ですの 」
?「 闇医者さん ? 今暇やったら現在地送るから来たってくれへん ? エライ事になってん 💦 」
麗華「 其の前に名乗りなさいな 、 マナーがなってない方ですわね 」
?「 報酬あげるからはよ来て ! ほんまに大惨事やねんで 」
麗華「 ⋯ 💭 仕方ありませんわ 、 早く現在地を送ってきなさい 」
?「 おおきに ! ほんまに助かるわぁ 」
麗華「 承知しましたわ ⋯ はい ⋯ 」
紗那「 患者が待ってるみたいだな ? 」
麗華「 えぇ 、 怪しいけど行ってきますわ 」
紗那「 何かあったら私を呼べよ 」
麗華「 貴女は此処で絶対安静ですわ 。 美玲嬢とか其処ら辺を呼びますわ 」
紗那「 ちぇっ 、 釣れねぇな 」
麗華「 闇医者は御金にしか釣られません事よ 」
送られてきた住所は廃墟だった。少し怪しかったのが100%怪しくなった。患者はまだ見つかっていないが帰るか。電話してきた関西弁の男も見つからない。物音は特にしないし、大惨事ではないようだ。
麗華「 帰って良さそうですわね 」
?「 いーや 、 あかんで 笑 」
麗華「 !? 」
後ろに居た事に気付かず、手刀を食らってしまった。
?「 すまんなぁ 、 少し実験させてもらうで 」
気が付くと、私は足を椅子に縛られ、手は後ろに回して縛られていた。
麗華「 此処は 、 何処ですの 」
?「 あ 、 起きたん ? おはよぉ ~ 笑 👋 」
麗華「 ⋯ 貴方 、 そろそろ名前を教えてくれても良いんじゃないの ? 」
?「 あぁ ー すまんすまん 」
虚「 ワイの名前は虚 。 普通の名前やろ 、 麗華嬢 ? 笑 」
麗華「 私の名前を知っているとなると 、 組織の裏切り者ですわね ? 」
虛「 良く分かったね ー ? そう 、 ワイは元お嬢様家の幹部 」
麗華「 組織に恨みでもありますの ? 」
虚「 否全然 ? 裏切ったんはワイが飽きただけやし 、 今回君を狙おたんも偶然君の連絡先持ってたからやけど 」
麗華「 ⋯ 変な人ですわね 」
虚「 人間って飽きちゃうものでしょ ー ? 仕方ないじゃん 」
麗華「 拾ってもらった恩があるんじゃないですの 」
虚「 そんなんこれ迄沢山人殺してきたんやから相殺されたやろ 」
〃「 いつ迄一回の恩に縋ってんの ? 」
麗華「 まぁ分からなくはないですけど 」
虚「 せやろ ! だから抜けたってん ! 」
麗華「 元気に云う事じゃないですわ 」
〃「 其れで 、 私をどうするおつもりで ? 」
虚「 どないしよっかな ー 」
麗華「 決まってないのに拉致しましたの ? 」
虚「 ほんまは不老不死の実験をしようと思とってんけど 、 麗華嬢が実験体となると ⋯ 」
麗華「 あぁ ⋯ 私はそもそも人間じゃありませんものね 」
虚「 せやねん ! 困ったもんで 」
麗華「 貴方 、 お仲間はおりませんの ? 」
虚「 おらへんおらへん ! ⋯ あ ー 一応おるにはおるけど 、 組織っちゅうよりかは偶に利害一致したら行動するよね的な ? 」
麗華「 ⋯ では 、 其の人達で実験すれば良いのでは ? 」
虚「 ジブンなぁ ⋯ 自分が殺されたないからって他人を犠牲に逃げようとするのは辞めた方がええで 」
麗華「 いえいえ 、 私も頻繁に実験に耽りますけれど 、 素材が不足致しました 折には 、 身内から調達致しますの 」
背筋がゾッとした。麗華が身内を材料にし、実験を行っていると云う噂は虚も耳にしていた。まさか本当の事だったとは。
虚「 マッドサイエンティスト 、 やな ? 本物の話が聞けるとは科学者として光栄やわぁ 」
麗華「 あら 、 嬉しい御言葉 。 ですが話は聞かせてあげられませんの 」
虚「 まぁ組織専属闇医者やもんな 」
麗華「 半グレに知識を与えたら組織に大損害ですもの 」
虚「 そっかそっかぁ ⋯ 」
〃「 でも身内を材料にするは参考にさせてもらうわ 」
麗華「 えぇ是非 」
虚「 さて 、 ジブンそろそろ死ぬけど何か言いたい事ある ? 」
麗華「 死にませんわ 」
虚「 強がりさんやなぁ ? ワイが人殺せないとでも思うとるん ? 」
麗華「 貴方は大量殺人鬼ですから 、 殺せますわよね 」
虚「 そや 」
麗華「 ですが 、 私は死にませんわ 」
虚「 何を根拠に言っとるん ? 」
麗華「 運が良いんですの 」
虚「 そかそかぁ ⋯ 笑 」
〃「 巫山戯るのも大概にせぇよ 」
虚は麗華の頭に銃口を突きつける。大量殺人鬼と云う名に相応しい目をしている。
麗華「 巫山戯ておりませんわ 」
虚「 じゃあ何が根拠や ? 運が良いからこの銃も避けられるとでも ? 」
麗華「 えぇ 、 其の通り 」
虚「 ほぉん 。 ほな見せてもらおか 、 ジブンの運の良さとやらを 」
其の時、地下室の換気ダクトから銃声がした。
虚「 っ ⋯ は ? 」
麗華「 仲間とは常にコミュニケーションをしておいた方が宜しいですわよ 」
虚が麗華に向けていた銃が先の奇襲によって飛んだ。虚は謎の侵入者を素手で倒そうとする。
紗那「 うちの奴に何してんだ ? 」
虚「 なんやねんっ !! ほんまシニョリーナの奴はネチこいなぁ ! 」
紗那「 御前も元シニョリーナだろ 」
虚「 やかましいわ ! あんな化け物拝んどる御前等頭狂っとるわ ! 」
紗那「 拝んでねぇよ別に 。 私等は彼奴の友達だ 」
虚「 友達ぃ ? じゃあジブンも狂っとる側か 。 なんで俺はあんな場所におれたんやろうなぁ ? 」
紗那「 知らねぇよ 、 セシリアに騙された馬鹿だろ 」
虚「 騙された方が悪いってか ? 」
紗那「 可哀想なだけだ 」
虚「 ほんならジブンも可哀想な人間にしたるわ ! 」
紗那「 殺れるもんなら殺ってみな ! 」
一方、距離を取りながら二人を見ていた麗華は⋯。
麗華「 見事なるゲス顔ですわね 」
名前:不破虛
性格:自暴自棄
年齢:?
立場:?
好物:実験
嫌物:お嬢様家
得意武器:注射器
苦手武器:拳
CV:森田成一
備考:科学者として麗華を尊敬している。
コメント
1件
ああっもう第10話めっちゃ面白かった!!😭💕 麗華さん、拉致されてても全然動じなくて「死にませんわ」って言い切るのカッコよすぎる!!虚さんも「飽きたから裏切った」ってサイコパス感あって良いキャラすぎる…でも麗華さんのこと尊敬してるのちょっと笑ったw 最後に紗那さんが換気ダクトから奇襲するところ、まさかの展開で鳥肌立ったよ!!「うちの奴に何してんだ」の台詞痺れる…🔥 麗華×紗那の絆が尊すぎて泣ける、続きが気になりすぎる!!⋆♡