テラーノベル
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その日から楸は家での待機を余儀なく命じられた
本来ならばそく退職となるが
兄さんとらだ男せんせーのはからいで
その程度で済んだのだ
しかし
学校中ではその話で持ちきりになった
結月「あぁ゙~!クソッ!ダンッ!」
tn「まさか他校の奴殴り殺しに仕掛けるとはなぁ゙…」
rbr「相当…お怒りやったんやろうなぁ~…」
sya「あん時…俺等も無理にでも行くべきやったんやろうか…ボソ」
美玲「別にど~でもいいよ!それで私達に支障が出るわけじゃないし~」
zm「コネシマ…大丈夫やろうか…ジッ」
1つの窓側の席
黄色い髪の元気な少年は
その日以来から家に帰っていないらしく
行方不明届けが出されえう寸前になっている
結月「…シッマの家……誰か心配してくれる人いないのかなぁ~…ボソ」
rbr「あそこの家は…複雑なんや…部外者が口挟んだら尚更アカンねん…グッ!」
zm「もしかしたら…楸の家に居るってことは…」
ut「んッ~…でも楸の家を知らんしなぁ゙~…」
颯杕「”知ってる人”ならこの学校にいるんじゃない?」
結月「え゙ッ~!でも誰かわかんないしッ~…」
rbr「兄さんちゃうか?ほら、いっつもあの人に馴れ馴れしく楸喋りかけとったやん!」
結月「それだ!ほんじゃレッツラゴ!タッタッタ」
rd「……」
楸「カチッ…ボッ…」
楸「フー🚬…」
楸「そろそろ帰ったらどーだ?コネシマ…」
安い賃貸のアパートの狭い部屋
良いも悪いもない普通のアパートだ
一人暮らしなら丁度いい間取りとみた
楸「流石にこの状態だと、私が異性の子供を攫った誘拐犯みたいになるからなw」
kn「家には…戻りた無い…ギュッ」
楸「……家は好きじゃないみたいだなジュッ~」
kn「……ジッ…」
学校の時とは違い
落ち着いた表情をしている
独りぼっちが慣れているかのように
kn「なぁ…俺……一からやり直したいねん…全部全部…ボソ」
楸「……やり直してどうするんだ?」
kn「良い方向に…俺にとってのええ方向に向かわせるんや…ギュッ」
楸「なるほどねぇ~wそれは実に夢のような話だなぁw」
kn「馬鹿にしとるんか…ムスッ」
楸「いいや?ただ…」
楸「それはいずれは後悔となるぞ」
楸「必ず…実際それで……」
大きい後ろ姿は
凄く怯えていた
まるで何かを恐れているかのように
右腕を握った左手が震えていた
kn「せんせ((((((」
楸「よし!腹が減っただろう!」
楸「私がなにか作ってやろうw」
kn「ぁ……」
楸「冷蔵庫に何あったっけな~ガパッ」
楸「お!卵とかあんじゃ~ん!」
兄さんから昔俺は言われたことがある
誰かが幸せである分
どこかの誰かは不幸せなのだと
きっと楸もそのうちの一人なんだろう
楸「コネシマはインスタント行けるタイプか~?」
kn「え゙ッ…もしかしてせんせー料理できひんの…?」
楸「ぁ~!違う違う!」
楸「ちょうどネギと卵とポテチあったからさw」
楸「んで?食べるのか、食べないのか?」
kn「いる…」
楸「へいよ~♪ちょっと待っときな~ガチャガチャ…」
だったら何で
いっつも笑っているんだろう
何が先生は悲しかったんだろうか
先生は何を失ってしまったんだ
分からない
俺にはとても理解ができひんのや
これも大人やからか?
kn「…分からへん……ボソ」
楸「~~~~♪」
10分後
kn「~~~✨️」
楸「旨そうだろう~w」
楸「楸ちゃん特製チキチキラーメンすぺしゃる~!」
kn「なんやこれえ゙!✨️」
楸「まあまあw取り敢えず食ってみろってw」
楸「めちゃうまだからさニヒッw」
kn「ふっ~!ふっ~!」
kn「ズルズルッ!」
楸「どうだ?旨いだろw」
いつも家で食べる冷めた飯よりも
何故かとても美味しく感じた
久しぶりにこの温かさを実感した気がした
インスタントで涙が出ててきそうな俺は
ちょっと馬鹿やなぁと思った
kn「ぅ゙まいッ!ポタポタッ…」
楸「……そりゃ良かったw」
楸「さて…私も食べよーかねぇw」
この涙が
美味しくて出た涙なのか
それとも
楸「ズルズル~!」
楸「ん~w我ながら旨いなw」
kn「んふふッw」
いや、やっぱどーでもいい
久しぶりの感覚を
楽しむことに俺はした
楸「……」
楸「なぁ、コネシマ…」
kn「ん~?ハグハグ!」
「ピンポーン」
楸「こんな夕方頃に何だ…コトッ…」
楸「はいは~い、今出るからちょっとまってくださぁいスタスタ」
kn「?」
楸「誰ですかぁ~(((((」
楸「ぉ゙わッ!ドンッ!」
kn「楸?!」
tn「ほんまにッ~…殴り殺そうとしたアカンやろぉ゙~…」
rbr「このアホ教師、ゲシッ!」
zm「結月…次そこ変わって…」
颯杕「ばっかじゃないの…大人が子供殴るなんて…」
颯杕「もっと上手くやりなよ…ジトッ…」
美玲「私は結月ちゃんのために着いてきたから~!」
ut「杏寿ちゃん元気しとった~?w」
sya「いやそら無理やろw」
楸「何でここが???????」
結月「兄さんに教えてもらったんだよぉ゙!(泣)」
結月「ひさぎっちやるならちゃんとやりなよぉ゙~!」
rbr「いや、普通にやったアカンねんで?????」
kn「みんな…」
颯杕「お前もだよコネシマ…何やられてんのさ…プイ」
颯杕「早く殴れば…」
kn「颯杕ぁ゙!ガバッ!」
颯杕「抱きつくなッ…!ギギッ…!」
楸「ふふッ…あッッはははははwガバッ!」
結月「わ!」
zm「~~♪//」
楸「そうかそうか~!ワシャワシャ!」
楸「私を心配してくれてたんだなぁ!w」
tn「はぁ゙?!ちゃうしッ((((」
rbr「諦めよーや…w心配したんは事実やしなw」
ut「シッマ、俺には?(´・ω・`)」
sya「きもすぎやわ~、カシャ!」
美玲「野郎は黙って殴れ🖕ババアは安静にしとけ👎️」
楸「酷くない???」
颯杕「僕は心配なんて((((」
楸「はいはいw私の中では心配に入れとくな~w」
楸「そういえばお前ら、腹減ってないのか?」
結月「うん!さっき皆でファミレス行ってきたから!」
zm「クン…美味そうなにおいする……」
楸「お!ゾムも食べてみるか?w」
zm「おん…!✨️」
rbr「あ、ちょとまって、ガサゴソ」
tn「どうしたんや?」
rbr「うわ、最悪や…学校にスマホ忘れた…」
zm「めっちゃ最悪やん…(汗)」
rbr「ちょっと俺取りに帰るは!」
颯杕「うん、行ってらっsy((((」
rbr「!!」
結月「……ひさぎっち…?」
楸「…・・あッ…」
楸「18時以降ッ…のッ…学校への立ち入りは禁止だッ…」
ut「え?でも俺等いつも行ってんで?」
ut「ついでに神社で~((((」
楸「あの神社に願い事をしたのかッ?!ガッ!」
結月「わッ!ドサッ!」
ut「いやッ…神社の近くにいつも饅頭あるから食っただけッ…」
先程までの平然とした顔は乱され
汗が止まらない様子だった
手は怯えるように俺の腕を掴んでいた
ut「どッ、どうしたんッ?w」
楸「いやッ…なんでもないッ…」
楸「とにかくッ…絶対に夕方頃に学校へ行くなッ…スクッ…」
kn「楸…?」
楸「すまん…今日は帰ってくれ…」
zm「何で…神社にお願い事したアカンのッ?ギュッ…」
楸「……お前達は知らなくて良いッ…」
楸「分かったな…?」
ut「おッ、おんッ…」
そして、ドア越しでの彼女の嘔吐音がした
台所の窓からは
怒りと恐怖で顔がぐちゃぐちゃだった
楸「くそッ!ダンッ!」
楸「早くッ…やらないとッ…」
楸「待ってろぉ゙ッ…ググッ…」
「フハッ!w」
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