お試し 青黄
日も沈み始めた放課後 ,生徒が友達と
仲良さげに話を弾ませながら帰る中 ,
門に背中をあずけて足元にあった石ころを
転がす .
「 はぁ… 」
今日はホワイトデーとやらで ,バレンタインの
お返しでカップルや友達にお菓子を
プレゼントしている人が多々いて ,
だれにもらったなどとまさに青春に
花を咲かせ , 盛り上がっているようだった .
ため息をついたぼくには気づくことも
当たり前だが無い訳で ,こちらを見ることなく
通り過ぎていく .
少し経てば学校から出てくる生徒は
ほんとんど居なくなった .
本当なら自分も早く帰って家で
ゆっくりしたい気は山々なのだが ,
それも あの人 のせいで出来ず現在だ .
〝 あの人 〟 というのが原因で帰れないなら
まだしも ,おまけに憧れていたような
青春を目の前で見せつけられ ,
言ってしまえばメンタルもボロボロだ .
だんだんと気持ちが沈んでいき ,
もういっその事帰ろうかと考えた時― .
「あぁ〜… 疲れた ,
ごめん結構時間かかったわ . 」
今1番腹の立つ声に怒りが上がったが ,
何とか抑え ,顔を上げる .
「 …… 」
「 ぁ,あれ、黄さん…?」
黙っているぼくを見てか , 少し焦ったような
声で顔をのぞきこんでくる .
「ごめんって . 今年は思ってたより多いんよ」
そう言い掲げていた紙袋を見せてくる .
それに耐えかねたぼくは我慢の限界で ,
ついに口にした .
「…人を待たせてなんなんですか…? 」
「 いや… ,」
酷く冷たい声に驚いたのか ,
上手く言い返せずに詰まる彼 .
「だいたい , なんで青ちゃんなんかが
もてるの…,」
「はぁ,,? お前それはただの悪口やろ .
てか何をそんなに不機嫌なんだよ .」
「…ちがうし ….でも…ぉ,お菓子ぐらいなら
僕からので十分でしょ…!! //」
「…は ,?」
長い言い合いの末 ,本音を言ったぼくに
拍子抜けし , 目を見開く .
「…だから…! // 青ちゃんは恋人の僕からの
お菓子で十分足りるの…!! //// 」
顔に熱が集まるのを感じながらももう一度言う .
「…なにそれ .」
「…..おもたくてすいませんね .」
自分でもおもたいことを言ったのは
痛いほど分かっているのにも関わらず ,
追い討ちのように発せられた言葉に
視界がすこしぼやける .
負けず嫌いな自分からしたらこんなことで
泣いていれる訳もなく , 何とか溢れぬようにと
力を入れる .
静まり返る中 , 沈黙を破るかのように
最初に青が口を開いた .
「…可愛すぎ . // 」
「…へ…../// 」
予想もしていなかった言葉に我慢していた
涙が一つ頬を伝う .
ハッとして,見られたくないと
必死に袖で拭っていると急に抱きしめられ ,
聞こえてしまうんでは無いかと
思うほど胸がどくどくと鳴りだす .
「だれも黄くん以外の食べるなんか
言ってないでしょ ? 笑 」
「…じゃあなんで貰ったの… 」
「僕優しいからさ .」
「 …ばか .」
「はいはい 笑 」
少しの間抱きしめられた後 , 体は離され ,
今度は手をきゅっと握られる .
「帰ろ .」
「 …うん // 」
オレンジ色に照らされる中 , 確かに感じる
手の温もりに頬を染めながら , 歩き出す .
「 黄くんからは何くれんの?」
「…ん~ , まだひみつです .」
「 ぇえ?? 」
この後 , 『ぼくです .』なんて言われることを
知らない青に黄は楽しそうな笑みを浮かべた .
「 早く帰ろ? 」
「黄くんが僕んち来てくれるならね .」
「…いつものことでしょ . /// 」
𝑒𝑛𝑑 .
あとがき
はじめまして ❕❕
あ ー て ゃ ん ですっ🥺
初の物語でした😖
まだ慣れないこともあり下手くそでは
ありますが、これからあげられらたら
あげていこうとおもいます~❕❕🤧🤍
主に 青黄 です🥺
あと , ぜっさんおともだちほしゅうを
しているので仲良くしてください😖😖
いっぱいおはなししたいです🥺
それでは~ ❕ ᐢ. ̫ .ᐢ 🤍
コメント
2件
書き方めっちゃ上手くないですかっ!?✨羨ましい…