「美穂を見つめていたくても」
浮かれていることは自覚していた。
今日のことを思って昨日はあまり眠れなかったし、家で出かける支度をしている間も、マンションを出て駅へ向かう間も、自分でわかるほど頬がゆるんでいた。
美穂(みほ)の家の最寄り駅に着き、電子掲示板の下でロータリーのほうを見やる。
昼過ぎの屋外はやわらかな光が満ちていて、この時期にすれば気温も温かく、散歩にはちょうどよい日和だ。
目を細めて外を見ていると、バレンタインの夜に美穂と会った時のことが思い出される。
美穂がここまで会いに来てくれて、心のこもったチョコレートをくれて、俺も彼女にチョコレートを渡せて……。
思い返していくと、美穂の手にキスをしたことや、「もっと好きになる」と口にしたことも思い出して、気恥ずかしさで口元を手で覆った。
(……美穂は俺の態度をどう思っていたんだろ)
その時、美穂の姿を遠くに**************
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