テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
胃液を吐き、俺の服の上に流れ落ちた。
虎杖悠仁の服に胃液が染み込んでいくのを見ながら、やがて恐怖心を覚える。
虎杖はものともしない態度で、むしろ胃液がかかったのを嬉しそうにしていた。
ああ、こいつは気持ち悪くて仕方がない。
腕は相変わらず擦り切れていて、もう抵抗もできそうになかった。
「 真人 」
平坦な声で、そっと俺の名前を呟かれた。
「 何だよ . 」
「 御免なさい は? 」
俺は表情が固まり、ぎりっと歯を鳴らした。
人間、ましてや虎杖悠仁。
こんな人間に謝るのも癪だった。
_でも。
謝らなかった場合、また叩かれる可能性がある。
呪力の籠った拳で、俺を。
「 ごめ . 」
「 遅い 。 」
鼻っ柱を思いっきり殴られ、鼻から血液が流れ出た。
俺の顔は少しへこみ、ひゅーひゅーと過呼吸のような息を漏らすことしかできなかった。
「 御免 な . さ “ … 」
掠れた声で呟いた。
「 声が小さくて聞こえねぇんだけど 。 」
「 御 免 … な さ ぃ" ッ 」
惨めで仕方がなかった。
なんで、なんで俺が。
監禁された側の俺が、吐いただけで怒られなくちゃ_
声は届かないまま、ふと虎杖の携帯電話に連絡が来ていた。
「 任務 行く。 いい子 にしてろよ。 」
俺の頭を気持ちの悪いごつごつした手で撫でた後、玄関から出かけて行った。
俺はなんとか鎖が解けないかと思い、必死に呪力を込めた。
ただ手首が擦り切れただけで、特に何かが起きるというわけでもなかった。
退屈でしょうがなかった。
カードゲームという娯楽もない、人の命を奪うこともできない、術式すら使うことができない。
夏油たちに会いたい,とまで思ってしまった。
人間のように眠るという行動をし、大人しくしていた。
首に強烈な違和感を感じ、急いで起き上がった。
虎杖悠仁が帰っていた。思いっきり首を絞められ、足を必死に動かして踠く。
もう意識が落ちそうだという頃合いで手が離れ、虎杖の方を見た。
「 おはよ。 」
虎杖悠仁を見上げ、軽蔑の眼差しを向けた。
もう生意気な口を聞くことすら怖くなってきていた。
「 話せよ 。 なあ 、 俺の 真人 , 」
「 いつから お前 の物に なった んだよ … 馬ー鹿 … 。 」
舌打ちを一つされたが、もう慣れた物であるのも事実だった。
「 俺たち 恋人 だもんな 。 」
やけに甘くねっとりしていて、気持ち悪いにも程があった。
「 それも いつから だよ . 虎杖悠仁… 。 」
「 ずっと前 から 。 」
優しく頭を撫でられ、背中をさすりながら抱きしめられた。
頭がおかしくなりそうだった。
頭では気持ち悪いと言っているのに、頭を撫でられる感覚にぞわぞわしている。
素直に身を委ねた時、虎杖の荒い息が聞こえた。
赤子にするような態度で、少し安心していた。相変わらずの荒い息は気持ち悪かったが。
監禁されてから2日目の夜、静かな金属が擦れる音が聞こえていた。
目を覚まし、長いまつ毛をこすりながら目の前を見上げる。
口先に,温かいものがぶつかった。静かに侵入していく。
「 ん“ ッ 、 お “ ぇ ッ 」
「 真 人 … 」
目を思いっきり開けると、確かに人間の下腹部に付いている下品な陰茎だった。
ただ、こんなのぶら下がっていて気持ち悪いだけだと思っていた。
静かに、静かに侵入していく。
「 お ” 、ぇ … ひゅ ぅ … 」
ただ抵抗もできず、肉の塊を喉奥まで押し込まれていた。
気持ち悪い、気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い。
「 真人 . 真人 … 可愛い 面 してるな 。 」
息を荒げながら頭を掴まれ、瞳孔が上を向いた。
何分か経った後、少し震えて奥に白濁液を吐き出した。
気持ち悪い。
気持ち悪い、キモチワルイ。
「 飲め 。 全部 飲まないと 殺す 。 」
口を塞がれ、喉奥まで流れ込んでいった。
もう涙を流すしかなく、怯えた兎のように丸まっていた。
「 いい子だな 。 」
顔が優しくなり、頭を撫でて貰えた。
服を上げ、俺の隣に眠っている。
腹立たしい顔で殴りたくもあったが、手首が拘束されていることにまた気付かされた。
そっと虎杖の胸に顔を埋め、絆されていることも知らずに甘えるように眠った。
コメント
1件
第2話読みました。監禁された真人の視点が、もう息苦しいほど重たくて……。吐いただけで謝らされる理不尽さも、「気持ち悪い」と思いながら体が反応してしまう恐怖も、最後に思わず胸に顔を埋めてしまう無意識の甘えも、全部が切なくて苦しい。読んでいて痛いのに、目が離せませんでした。続きも気になります。