訳あり三姉妹の仲睦まじい話

第十一話

注意書きは第一話をご覧下さい。

先生「有栖、ちょっといいか」

白「？はい」

白「なんでしょうか？」

先生「有栖ほとけについてだが…」

白「！」

先生「そろそろ来てもらわないと留年するぞ」

白「ｯ…で、でも……っ」

先生「事情はわかってる。だが、この学園に入学したのなら出席日数が足りなければ進級できない」

先生「無理なら通信制の高校に転校するなどした方がいい」

先生「ほとけと話し合っておいてくれ」

白「……はい」

放課後

ガチャ

白「…ただいま」

赤「あ、おかえり〜！」

白「…」

赤「…？お姉ちゃん、元気ない？ 」

白「ｯあ、全然大丈夫やで」

白「それより、いむちゃんは？」

赤「いむはお風呂入ってるよ」

白「そっか」ﾆｺｯ

赤「…」

三姉妹「いただきます」

白「……なあいむちゃん」

水「？」

白「今日な、先生から言われたんよ」

白「そろそろ来ないと留年になるって」

水「…」

赤(お姉ちゃん、それで……さっきあんな顔してたのかな)

白「どうしても来れないなら通信制の高校に転校することをおすすめするって」

白「……いむちゃんはどうしたい？」

水「…僕は…」

水「…………行く」

赤「えっ…」

水「…行くよ、学校」

白「…！無理、してへんよな、？」

水「だって、学校を受験したのは僕の意思だし…僕自身そろそろ行かないとって思ってたから 」

水「……もう、逃げたくないんだ」

赤「…じゃあ一緒に登校しよ！」

赤「りうらたち同じクラスだし♪」

水「そうなの…？双子って大体別のクラスじゃ…」

赤「なんかたまたま一緒だった✌️」

水「ほんと…？よかった…」

白「…いむちゃんが勇気を出そうとしてるなら、応援しなきゃな♪」

白「ウチも一緒に登校するわ♪」

水「！ありがとう…♪」

水「……制服、久々に着たな…」

赤「似合ってるよ〜！♪」

白「あとは髪の毛結んだ方がええな♪」

赤「お、ヘアアレンジはりうらにお任せあれ♪」

水「お、お願いします…！」

学校にて

水「ｯ……」

赤「大丈夫だよ、ほとけっち」

白「せやで、ウチらがついとる♪」

水「…うん、だねっ♪」

白「まずは職員室行こか」

赤「はーい 」

青「ふぁ〜…ねむ…」

桃「まろが寝不足って珍しいね」

青「まあな」

黒「……ん？前にいるのって…初兎か？」

桃「え、てことはりうらもいる！？✨」

青「ここ職員室の前やで？何の用が…」

青「！」

青(あの水色の子……ほとけか、？)

青(いや、でもここにいる訳……)

黒「あの子見かけたことないけど…誰や？」

桃「ん〜、わかんないけどここの生徒なんだね。転校生とか？」

黒「転校生だとしても、二人がいることあるか？」

桃「案内してるとか！」

ガラガラ

白「…あれ、悠くんたち…？」

赤「こんなところで何してるの？」

水「…！いふさん…」

青「やっぱほとけよな…！？」

水「あ、はい…そうです」

青「学校来れたんか…よかったな♪」

水「！はいっ♪」

桃「ほとけちゃん…って初兎ちゃんの妹さんだよね？」

白「せやで、一緒に登校してきたんよ♪」

桃「初めまして！俺、乾ないこ！よろしくね！」

水「っあ、よろしく、お願いします」

黒「俺は獅子尾悠佑。よろしくなー♪」

水「あ、お姉ちゃんの彼氏さん…？」

黒「せやで〜♪」

水「有栖ほとけ、です。……えと、好きに呼んでもらって構わないです」

桃「そんな堅苦しくなくて大丈夫だよ〜♪じゃあほとけっちって呼ぼっかな♪」

黒「ほとけな、全然タメで大丈夫やで」

水「……うん…♪」

赤「自己紹介中のところ申し訳ありませんが、時間が迫ってますよ〜？」

青「うわほんまや、あと5分でHR始まるで💦」

白「それは急がんとな、じゃあ二人ともまた後でな！休み時間会いに行くわ♪」

赤「うん、待ってるね〜♪」

ﾀﾀﾀ…

赤「…じゃあ行こっか、ほとけっち♪」

水「うん、！」