前回唐突に出てきた彩兎。覚えてますでしょうか
え?覚えてないって?
彩音が珍しくパトリオットでボケた回に出てきたあの子ですよ
あのまるで神威をパクっt((殴
なんかその時のノリと勢いでキャラを作った可哀想な人ですよ
そのせいでキャラがなんか全然違うというね
風が突然止む。
まるで空気が裂けたように、
細い影が街灯の上に現れた。
街灯の上で片足だけで立ち、冷たい笑みを浮かべる青年。
彩兎「よォ、姉ちゃん。やっと来たよ」
彩音の肩がびくっと震える。
銀時は刀の柄に手を添えた。
銀時「よぉ。真選組襲っといてよくノコノコ出てこられたな」
彩音が勇気を振り絞って言う。
彩音「彩兎……やめて。江戸を巻き込む必要なんて──」
彩兎はその言葉を、冷たい声で遮った。
彩兎「必要あるよ。姉ちゃんが“幸せそうに生きてる”のが気に入らねぇんだ」
彩音の胸が痛む。
彩兎「あの日、俺を置いていった姉ちゃんが、今はコイツ男に守られてる?ココだけじゃなく真選組にまで居場所がある?」
風が凍りつく。
彩兎「全部ぶっ壊してやるよ。姉ちゃんが“幸せになった世界”なんて──俺が許さねぇ」
銀時はゆっくりと木刀を抜く。
銀時「……勘違いしてんじゃねぇよ、ガキ。彩音を不幸にしたいってんなら──」
銀時が前へ一歩踏み出す。
その目は完全に“侍の目”だった。
銀時「俺がてめぇをぶっ飛ばす理由ができたってだけだ」
彩兎は舌なめずりする。
彩兎「いいねぇ……さすが姉ちゃんの男だ。殺り甲斐があるってもんだ
銀時「聞いたか?彩音の男だとよ。俺ぁそんな大層なもんじゃねぇよ…俺ぁただ彩音を護りたいから横にいる。それだけだ」
(廃工場跡)
銀時たちは彩兎を追って、
かぶき町外れの廃工場に突入する。
空気は張り詰め、
金属の軋む音だけが響く──。
工場の奥で、
彩兎は天井の梁に座り、
まるで遊んでいるように足をブラブラさせていた。
彩兎「遅かったね。……あ、なんて呼んだらいいんだ?」
銀時は木刀を肩に担いだまま言う。
銀時「呼び方はどうでもいい。ただ一つだけ確かに言えることがある。」
銀時の視線が冷たく光る。
銀時「てめぇを放っとくわけにはいかねぇ。」
彩兎は口角を吊り上げ、
梁から飛び降りる。
着地はまるで重力が無視されたように静かだった。
風が止まり、
床の砂埃が静かに舞い上がる。
次の瞬間──
ドッッッッ!!!
銀時と彩兎が激突。
彩兎は刃物も持たず、
まるで瞬間移動したかのように銀時の背後へ。
彩兎「遅いよ、“姉ちゃんの男”――」
銀時は微動だにせず後ろ蹴りを放つ。
ゴッッ!!
彩兎の体が壁にめり込む。
銀時「……テメェこそガキのくせに舐めてんじゃねぇぞ。」
戦いを見ながら、
彩音の足が震える。
銀時は強い。
でも彩兎の動体視力と反応速度は異常だ。
彩音の視界に“幼い頃の彩兎”の姿がチラつく。泣きながら両親に叩きつけられた言葉。
『彩音ほど優秀じゃない』
『お前はいらない子だ』
そして彩音が家を出て行く日。弟は黙って玄関に立ち、何も言わずただ見ていた。
──あの目だ。
諦めと絶望だけを宿した、あの目が今の彩兎と同じ。
土方「彩音……行かねぇのか。」
彩音は首を振った。
彩音「……行けない。アタシが近づけば、彩兎は余計に壊れる。」
銀時がまた壁に叩きつけられる。
彩音の心臓が締め付けられる。
彩音「……銀時……」
壁から出てきた銀時は、
口元から血を拭いながら笑った。
銀時「……いいもん持ってんじゃねぇか、ガキ。少しは楽しませてくれよ。」
銀時の目が鋭く細められる。
その雰囲気が“普段の銀時”ではない
白夜叉の残滓――
彩兎がわずかに息を呑む。
突然、彩兎が叫んだ。
彩兎「なんでだよ!!なんで姉ちゃんだけ幸せになるんだよ!!!」
銀時が動きを止める。
彩兎「俺がどれだけ……どれだけ……姉貴の背中を見てたと思ってんだ!!!」
彩兎の叫びは、怒りではなく、寂しさと絶望の混ざった声だった。
彩音の胸が痛む。
彩音は涙を零しながら叫んだ。
彩音「彩兎!!“アタシだけが幸せ”なんて思ってるなら……それは全部、全部間違ってる!!」
彩兎の動きが一瞬止まる。
彩音は震える声で続けた。
彩音「アタシは逃げたんじゃない……!あの家にいたら、アタシが“あんたの存在まで壊す”気がしたんだよ!!だから……だからアタシは――!!」
言葉が途切れる。
銀時も土方も、新八も神楽も、
誰も口を挟めない。
ただ、姉弟の痛みだけが響く。
彩兎は俯いたまま、
肩を震わせ……笑った。
彩兎「……遅ぇよ、もう何もかも。そう言って欲しかったのは……とっくの昔だ。」
顔を上げた時、
その目は涙で濡れていた。
だが――
その涙の奥にあるのは、
壊れてしまった心だった。
彩兎は突然、胸元から“何かの薬”を取り出す。
それは違法強化剤。
使用が禁じられている“覚醒薬”。
彩兎「姉ちゃんが謝ろうが泣こうが……俺はもう戻れねぇよ。」
銀時が目を見開く。
彩兎「姉ちゃんを憎んで生きた“俺”だけが、今の俺を支えてんだ……!」
彩兎は薬を噛み砕き、
体がバキッと音を立てて強化される。
気配…いや、魂の匂いさえもが一瞬で“化け物”のそれに変わる。
彩音が震える。
銀時の声が低くなる。
銀時「……彩兎。もう一度だけ言う。」
銀時は木刀を構えた。
銀時「彩音を傷つけるってんなら……俺が相手だ。」
はーーーーーーー
どうしよ
すごいことになっちゃった
いやーほんとねぇ?ここまでやっちゃうとは
ごとラグ出さないとなぁ
ってことで銀魂は130話超えたことだし
ちょっと休むかもねー
まあ活動自体は続けるんで
そこんとこよろしく
はーいこれを見てるかわからんがそこの君たち🫵
おめぇらも投稿しろよー(?)
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