次の日もその次の日もさらにその次の日も
僕はじいさんの元でパズルを解き続けた。ジェンガみたいになっていて、一つのピースが鉄骨みたいに重いパズルは一週間かかって、畳十畳ぐらいあるスライドパズルは三週間ぐらいかかった。1日に1時間しか解く時間が与えられないと言うのはとても大変だった
だから、ゲーム内のパズルを頭の中で記憶して現実世界でも解く方法を考えていた。考えすぎて授業中や友達と話してる時に何度か怒られてしまった。それを話したらじいさんには大笑いされた。
話は変わるが、鏡を借りてゲーム内の自分の顔を初めて見たら、小学生みたいな可愛い系の顔をしていた(にきびすらない)そりゃ、ドラゴンにも舐められるわな、この顔じゃ
「なあ、そろそろ魔法が見たくないか?」
ある日、じいさんは言った
難解なパズルに頭を悩ませていた僕は「時間が無いから後でいい!」と返答したのだが
じいさんはどこからか種を一つ持ってくると
地面にそれを落とし
「******/\\(聴き取り不可)」
とか呟いた。すると、信じられない事に
何も無かった場所に桜の木が、しかも満開の桜の木が生えてきたのだった
思わず、パズルを解くのを止めてしまうぐらいびっくりした。木の大きさはは僕の背の大体10倍ぐらいの高さ
「どうじゃ?久しぶりに使ってみたんだが」
木を前ににこりと笑うじいさん、その姿を見ていると初めて心の中がむずむずした。悔しかった、でもわくわくもした。恐怖ではない
早く、一刻も早くあんな魔法が使ってみたいという気持ち…
「ああ、大事な事だがお前さんはこの魔法使えんぞ。属性が違うんじゃ」
「属性…?なにそれ??」
「その内分かるわい。ほら、パズル解かんかい。時間が無いぞ」
「あ」
<ゲームの制限時間に達しました>
結局、そのパズルが解けたのは1週間後の事だった
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