第2話です、、!
第2章:「好き」なんて言うな
スンリのまっすぐな告白に、ジヨンは一瞬だけ呼吸を止めた。
だが、すぐに目をそらして、冷たい声を吐き出す。
🐲「……ふざけんなよ」
🐼「……本気ですよ」
🐲「冗談でそんなこと言うな。めんどくさい」
そう言って、ジヨンはまたギターを持ち直す。だが、手は微かに震えていた。
🐲(何だよ、こいつ……こんな堂々と…言うか?)
顔は逸らしたままだが、耳の先がほんのり赤く染まっていた。スンリは気づいていないふりをして、そっと笑う。
「ジヨンさん、そういうふうにかわすの、ずるいです」
「お前、相変わらず空気読めないな」
「読んでますよ。……でも、それでも言いたかったんです」
ギターの弦が軽く震える音だけが、部屋に残る。
「……ガキみたいなこと言うなよ」
「……僕、もう30越えてますよ」
「……知ってるよ。うるさい」
ジヨンはスンリに目を向けなかった。向けたら、きっと顔に出てしまうから。
――好きとか、そういうの、簡単に言うなよ。
こっちはずっと、お前のこと考えるのも避けてきたのに。
(ほんと、ずりぃな…お前)
ジヨンは小さく舌打ちをして、壁を見ながらつぶやいた。
「……ちゃんと踊れよ。今日の『BANG BANG BANG』、足の運び甘かったからな」
「え、それだけですか? 僕の告白に対する返事は…?」
「……黙ってろ。あと1時間で本番だ」
そう言いながらも、ジヨンは自分の胸の高鳴りをどうにもできなかった。
リズムもビートも、いつも通りのはずなのに。
(……バカ、なんであんな目で言うんだよ)
ギターを爪弾きながら、ジヨンはずっとスンリの言葉を思い返していた。
コメント
2件
やっぱり、スンリの直球的な思いは、凄いなぁ…。恋って、素敵だよねぇ…(現実逃避)…🥲🥲
最高ッッッです!!ありがとうございます!!