コメント
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フォロー失礼します!
※ぼんおん未満
※おらふくん視点
※超絶暗いので注意
※そしてもやっと終わる
「….ねぇ、ぼんさん。ちゃんと言葉にしてくださいよ。僕のこと、どう思ってます?」
「…もちろん俺は、おらふくんのこと好───
そこでやっぱり目が覚める。いつもぼんさんはこの言葉の続きを聞かせてくれずに僕を現実に押し戻す。
まるで、夢を見ていられるのはここまでだ、と言わんばかりに。
「───夢でくらい言ってくれてもいいじゃないすか。」
でも分かっている。
結局現実は残酷で、欲しいものは手に入らない。
まだ自分のものにできると自惚れていないだけ、自分はマトモだと思いたい。
分かっている。
どんなに僕があの人を好いても、
どんなに僕があの人を愛しても、
それはあの人の重荷にしかならなくて。
その事実がまた、自分に重くのし掛かってくるんだ。
辛いよ。辛い。
なんて自己中な考えなんだろうか。
またこんなことを考えてしまった。
どんなに考えても届かないのに。無駄なのに。分かってるのに。
いっそ知らなきゃよかったと何度思ったことか。
忘れてしまいたいと何度願ったか。
でもその度に思ってしまうから。
ぼんさんを好きじゃない自分は、
あの人に夢中になっていない自分は、
果たして自分なのか。
哲学は苦手、答えが出ないから。
いくら先人の考えを研究したって、資料を読み漁ったって、今の僕を治してくれないんだから。
昼寝なんてしなきゃよかった。
また夜眠れなくなっちゃう。