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「なぁ、知ってるか?泊まると必ず行方不明になるホテル」
「は?」
俺は今腹立たしいのにも関わらず話しかけてきた友人に対しても腹立たしく思い堪忍袋の緒が切れそうだ。
「うざ」
「あ、さっきのことまだ怒ってんのか?」
俺は虐められている。さっさとこの世におさらばしてやりたいほどにだ。
そして俺に唯一寄り添ってくれていた友人ですら裏切ったのだ。俺はメンタルが弱くは無いからそこまで追い込まれてはいないがどうしようもない怒りで死んでやりたい、いじめてきたヤツらに少しでも爪痕残せるならなんでもいい。
その「例のホテル」に行って命を落としてでもだ。
「必ずお前のこと後悔させてやるから待ってろ」
「楽しみにしてるよ」
にやりと友人だった奴が笑いやがった。
絶対に復讐してやる。
放課後俺はボロボロの上履きを脱いで家に帰る。日差しで出る汗が傷口にしみて痛い。必死に涙をこらえる俺は実に馬鹿だ。
俺の親も毒親で暴力と暴言、食い物が出ないなんて当たり前だ。ついでに服すらかってくれないから寒い。
そこで俺の何かが吹っ切れた。
「行ってやるよ。もう散々だ……!」
俺はそのホテルに行くことを決意した。