──────いえもん視点──────
龍の話を聞いていると突然机の下が光り出す。その光は青白く、神秘的な光を灯していた。机の下を覗くまもなくその机は宙へと収納されたかのように瞬きひとつの間に消える。それがどことなく不気味で、瞬時に俺の頭の中のサイレンが鳴り響く。椅子から転げ落ちるように素早く椅子から離れる。椅子に座ったまま臨戦態勢を取れるほど俺は戦闘狂でもないし、対応力はない。
その光は机がなくとも光り続ける。机が無くなった影響でその光の全体を見ることが出来る。その青白い光は床に魔法陣のようなものを描き、段々と早く魔法陣が回転していく。めめさんはさほど気にしないかのように椅子に座ったまま優雅にお茶を飲む。…机が無くなったのにお茶は残るのか、そうは思ったが今、関係ないことなため、無視することにする。
やがて、その光の中心からさらなる光が現れる。それは魔法陣から解き放たれたかのように魔法陣から浮き上がる。それが段々と形を成していき、最終的には2人ほどの人物を抽象的にしたものが出来た途端、周りに光を撒き散らし、それは姿を現す。
1人は大人の男性のような身なりをしており、貫禄と威厳が男性の周りでオーラとした滲み出ている。容姿としては墨よりも黒く、しかし、光沢のある神。自然のように暖かみのある淡い翡翠色の瞳、きっちりとしたワイシャツと黒いズボンを着、スラッとしたシルエットが特徴的な長身長の男性。黒いマントを風になびかせ、チャームポイントとばかりに片方の目に丸メガネをかけ、片手には分厚く、紫のオーラがたちこめるおそらく魔導書のようなものを持つ。
もう1人は見た目は14歳ほどの少女で、なんとなくだが活発のような雰囲気を漂わせる。もみじのような明るいオレンジ色のセミロングヘアに、髪色と同じ鮮やかなオレンジ色の瞳、服装は男性の方と同じワイシャツを少し着崩したもの…おそらく着こなせなかったものに上から赤茶のようなベストを身につける。スカートはベストと同色のものを使用し、ふんわりとした印象を与えられる。マントは黒いが、上半身ほどまでの長さのマントを着用し、いかにも魔女、というような帽子を自信ありげに被る。チャームポイントのように見せつけるのは紅葉の形を模したペンダントだろう。それと、自身の身長に近しい杖を持ちづらそうにしつつも、ドヤ顔で俺たちに見せつける。
…人目見てこんな風に人の見た目や性格などを予想する癖をいい加減直したいものだな、なんて2人を見てから思う。殺人を犯すときに人の弱点を見つける方法がこんな所で不便に感じてしまうとは、ものは考え物である。
その男性と女の子は俺たちをくるりと一周して見た後、おそらく目的の人物へと近づく。
「「お迎えに上がりました。種族長様。/!」」
そう言って男性の方は跪き、片手をレイラーさんの方へとあげる。女の子の方は男性に見習うようにワンテンポ置いて膝まつき、片手をレイラーさんへと向ける。
…嫌な予感がしたが、大方想像通りだ。このふたりは魔女なのだろう。そして、種族長であるレイラーさんをお迎えに来た、というのが大まかな状況だろう。…しかし、問題はレイラーさんの心情だ。いくら、めめさんを慕っていたとしても自身の命、差し引いては自身の種族全体に関わる…。いや、めめ村として出るならば命は関わらないのを忘れていた。メテヲさんが笑っていた理由は恐らくこれだろう。自身の種族とめめ村を天秤にかけさせる。おそらくこの光景を愉快そうに見ているのだろう。実に腹ただしいことだ。
…レイラーさんの返答次第だ。レイラーさんの表情は影が落とされ、読み取ることはできない。自身の視力と照明の光を恨む。出来れば、ただの願望に過ぎないが元仲間と争いなんてしたくない…、出来ればだが。
レイラーさんは手を伸ばす。
(嘘だろ…?)
バチンッそんな音が静寂に満ちた空間に響く。その音が発生した場所を見れば自ずと状況がわかる。レイラーさんが迎えに来た者たちの手を思いっきり叩いのだ。2人は理解できないとばかりにぽかんとした表情をうかべる。どこからか声が漏れ出す。俺ではない。めめさんでもない、茶子さんでも菓子さんでも、みぞれさんでも、ラテさんでも、ぜんさんでも八幡さんでもお迎えに来た人達でさえ違う。ならば誰か。
誰かの声はさらに大きくなり、狂気的な笑い声へと変化する。
「あーっはっはっはっw*!!!*」
その声の主は間違いなくレイラーさんであり、それ以外の誰でもなかった。
「種族長様…?い、如何なされたのでしょうか?」
つぅーっと男性の方の頬に汗がとおる。困惑したような、ひきつった笑みを浮かべるその人は少し滑稽のように思えてしまった。
「──────っはっはっw…。いや、失礼失礼。ただ、あなた達の行動が少しおかしくってw」
レイラーさんはまだ笑い声をとめない。…彼女のこんな笑顔なんて初めて見た。こんなにも狂気じみているところを見た事がなかった。何故ならば彼女は優しくも厳しく、仲間思いの──────。いや、彼女は抑えていたのかもしれない。抱えていたのかもしれない。悩んでいたのかもしれない。彼女は。今まで偽ってただけに過ぎないのかもしれない。
ここで切ります!レイラーさんについてやっと掘り下げられました!!!やったぜ!!!明日さらに掘り下げていきますので、お待ちを〜w。明日書くのが楽しみですよ!!( 🤟 °꒳° )🤟ふぅー!!!…少々、というかだいぶ取り乱しました。すみません。
話が変わってしまいますが、今日小説をかけるか分からなかったんですよね。理由としては私、利き手右手なんですが、手のひらに切り傷?が出来てしまって。まあ、原因は隣のことの悪ふざけでボールペンで切っちゃったんですよね。事故です。元はと言えばあの人が私の消しゴムを使おうとするから…という責任の所在についてはいいんですが、その影響のせいで文字書くのが痛いんですよね〜。まあ、書ききれたのでよし!なのでコメント返信遅れるかもしれません。ご了承ください。
それでは!おつはる!
コメント
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迎えに来た側からすれば困惑するわよね〜めめ村として出るなんて思考無いだろうし、もしあったとしても考えないようにするでしょ
えっ手大丈夫!?無理せんといてね 狂ってる!!!rir-さんが狂ってる!!!ヤッターーーーー!!!!!