jkside
🐣「ぐがぁ、、、、やっぱり僕、、、、泣」
家までまだ数十分かかりそうなところで、
ヒョンが耐えきれなくなったのか泣き出した
こちらの心までぎゅっと締め付けられるようなあまりにも苦しげな泣き方で、
耐えられなくなった僕は、
1度、道沿いにあったコンビニに入って、駐車し、バックシートに体を滑り込ませた
まだ彼が僕のことをどう思っているか分からなくて、恐る恐る抱き寄せると、
素直に体を預けてくれたから安心する
🐰「ヒョン、今は考えても仕方ないですよ、、泣かないで、、」
🐣「だって不安で、、泣、、自分で逃げてきたくせに、、帰るのは怖いから無理なくせに、、、、
でも1人にしたら何するか分からなくて、、テヒョナが心配で、、
こんなことして、、僕最低だ、、泣」
こんな状況でその言葉が出るジミニヒョンは優しすぎるとも思ったが、
確かにそれは僕も不安だった。
あれだけジミニヒョンに執着している様子の彼が、急に1人取り残されたら、死を選んでしまうのでは、と思うほど、
今の彼の行動は読めない。
僕にとって、想い人を取られてしまった恋のライバルである以前に、
テヒョニヒョンは大事な事務所の先輩で、
このジミニヒョンにとっても彼は、自分を束縛してくる恋人である以前に、
高校時代からの大事な親友なのだ。
それが分かっているから、一概に悪い人だって位置づけることなど出来ないし、
僕らは決してテヒョニヒョンを追い詰めて傷つけたい訳では無い。
🐰「テヒョニヒョンを心配してるのは僕もですよ。後で連絡入れましょうね。
僕が勝手にヒョンを連れてきたんです。ヒョンは悪くないから。ね?
ヒョンは?ヒョンはどこも痛くないですか、、?」
🐣「痛いとこはない、、、でも、、
ずっと不安で、、もう苦しいよ、、泣、
壊れちゃいそう、、泣」
寒さのせいもあるんだろうが、
その言葉通りヒョンの体はずっとふるふると小さく震えている。
さっき事務所の前で会った時からそうだったが、全く落ち着けていないみたいだった。
🐰「ヒョン、、テヒョニヒョンはきっとまだ事務所ですし、マネさんもいますから大丈夫です。
だから僕は今ヒョンのことが1番心配で、、、
ほんとはあんまりいい方法じゃないんですけどね、、
僕、昔から寝付きにくいの知ってるでしょう?だから、今も使ってる睡眠薬があるんだけど、それを飲んでみませんか?
意識落ちていくのがちょっと怖いかもしれないけど、眠るまで僕がちゃんと見ているから。
家までもう少しかかるし、着くまで眠ってた方がヒョンも楽かなって、、」
🐰「僕がいるとこで意識失うのは抵抗ある?、、嫌かな?」
少し考えている様子だったけれど、でもやっぱり相当辛かったようで、
🐣「いやじゃない、よ、
ぐがならだいじょうぶ、、」
って、ちょっとまだ不安そうに答えた。
🐰「分かった、じゃあちょっと水だけ買ってくるね。
その間に気が変わったらやめるから、もう少し考えておいて。」
それだけ言って、車を降りた
jkside
嫌と言われた時のため、
薬を飲まなくても多少は落ち着けるように、
ヒョンが昔大好きだったジャスミンティーだけを買って彼の元に急いで戻る。
🐰「だいじょうぶ?どうする、、?」
顔を覗き込むと、暗い車内に1人残されて余計に怖くなってしまったのか、
暗闇でもわかるほど真っ白で血の気がなかった。
🐰「ヒョン、、僕でいいならここにおいで」
膝の上に促すと、腕は回してこないものの、素直に乗ってこてんと体を預けてきた。
🐣「もう、、、もうなんにも考えたくない、、、、寝かせて、、、泣」
🐰「わかった。大丈夫だからね」
その震える声を聞いて、急いで会社に持っていっているポーチから薬を出し、
買ってきたペットボトルと一緒に渡すと、不安げな目でこちらを見つめる。
🐰「危なかったら必ず助けます。
ちゃんと僕が様子見てますから。」
そう伝えると、こくっと頷いて、
彼は素直に薬を飲んでくれた。
戸惑っているのか目がゆらゆら揺らいでいる彼を、慎重に優しく胸に抱き寄せて、背中を撫でる
🐰「目瞑って、さっきみたいに僕に身体預けてみて、、すぐ眠くなってくるはずだから」
ヒョンは素直に、肩へ頭を預けてくる。
🐰「なんにも考えなくていいから。
ゆっくり息して、、怖くないよ、」
きゅっとシャツを握られた。
🐰「力抜いて、僕がいるから。」
ヒョンを眠りに誘うように優しく囁く
🐣「は、、ぁ、、、ねちゃう、、、」
ぴくんと一瞬震えて
とろんと蕩けた、でも怯えた声が上がった
🐰「大丈夫だよ、いい子だね。
怖くない怖くない、」
小さな頭をそっと撫でてあげた。
🐣「ぅん、、、」
🐰「おやすみ、ジミニヒョン。」
完全に大人しくなってしまったヒョンを、しばらくじっと抱き寄せていたら
ふっと彼の身体から力が抜けて、
体重が全て僕に預けられたのを感じた。
顔を伺うと、彼は目を閉じ、静かな寝息を立てて眠ってくれている。
🐰「よかった、、、」
起こさないようにそっとバックシートに寝かせて、
小さなタオルを枕代わりに、
僕のコートを掛布代わりに、
ヒョンが少しでも眠りやすいように整えた。
そして直ぐに運転席に戻り、
早くベッドで寝かせてあげなきゃと、
家への道を急いだ。
コメント
8件
Reo.さま、無理しないでくださいぃ.˚‧º·(ฅдฅ。)‧º·˚.コメ、皆にきちんとなReo.さまの負担を考えると、控えようかと、、でも書いてしまってごめんなさい(o̴̶̷᷄ o̴̶̷̥᷅゛)💦物語は🐣が眠ってくれて、ほんの少しだけ💕︎( ღ´⌣`)ホッとしました❣️ありがとうございます❣️
私も気圧に弱いです😭今日は頭痛と眠気💦1日乗り切っただけで十分偉いはずです!お疲れ様でした☺️ 🐻を悪者にはできないですよね…恋愛の前に人として大切だから。🐥は、余計にどうにかしてあげたいと自分を縛るかな😫せっかく素直に🐰と接せるようになったけど…。 この少しのやりとりだけでも、どれだけ🐰の🐥への思いやりが詰まっているか。思いやりと熱く強すぎる程の愛…🐻と🐰の愛し方、足して÷2したい(> <。)
🐰くんの優しさにほっこり🥰 🐣ちゃん今は何も考えずにグクの優しさだけを感じて安心してほしい🥺 主様大丈夫ですか?? 気圧の変化って気持ち的に調子悪くなりますよね🥺わかります!! それなのに更新ありがとうございます😭 無理しないで休めるときにしっかり休んでくださいね☺