テラーノベル
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地面が見えてきた
ボクは終わりを悟った
ボクは怖くなってぎゅっと目を瞑る
その瞬間誰かに抱きしめられた
?「死んじゃダメだよ」
誰かに話しかけられた
ゆっくりとその人の顔を見る
魔界の主人、魔王だった
魔王は続ける
魔「リョーカは優しい人だ」
「すごい人だ」
「素晴らしい人だ」
r「こんなボクが?」
魔「リョーカは自分を低く見過ぎなの」
「もっと自分に自信を持ってもいいんだよ」
「俺はそんな貴方が大好きなんだから」
初めて言われた言葉の数々
ボクを肯定してくれる言葉
優しい言葉
今まで感じたことのない感情が込み上げてくる
悲しくないのにボクの目から涙が溢れる
魔「泣いてもいいよ」
「気が済むまで」
ボクは赤子のように泣き叫んだ
r「辛いの!」
「死ねって言われたの」
「ボクは生きてちゃダメなの」
魔「そんなことない」
「リョーカが死んだら俺が困る」
r「なんでボクに構うの?」
魔「言ったでしょ?俺はリョーカのことが大好きなんだって」
綺麗な優しい笑顔で言われた
ボクはこの瞬間この人のことが好きになった
r「好きっボクも貴方のこと大好き」
「こんなに優しくしてくれた人初めて」
羽が黒色に染まっていく
魔「ほんと?じゃあ俺たち両思いじゃん」
「付き合っちゃう?」
r「うん!」
「貴方みたいな人と付き合えて嬉しい」
魔「そりゃ嬉しいよ」
羽が完全に黒に染まる
ボクの羽を見て一瞬魔王が不敵な笑みを浮かべた気がしたがボクはそんなことを気にしている暇がなかった
魔「じゃあさ、魔界に住んじゃう?」
「堕天使として」
ボクは暗く染まった羽を見て言う
r「うん」
「ボクもう天界には戻れないみたい」
魔「それもそっか笑」
「じゃあ帰ろっか」
「俺らの家に」
r「うん!」
こうしてボクは堕天使として魔界の一員になった
r「そういえばボク貴方の名前聞いてないや」
魔「そうだったね」
「俺の名前はモトキ」
「よろしくね」
r「よろしく!」
魔王城でもボクは魔界の温かさに感動した
天界ではこんなことはなかった
ボクのことを気にかけてくれる人がいる
それにモトキもいる
r「ボクは幸せ者だな〜」
m「リョーカかーわいっ」
r「可愛くないもん」
m「今日は出かけるんでしょ?着替えておいで?」
r「うん!」
m「はぁ♡ほんとにかわいいなぁリョーカは♡」
「何にも気づかないで」
「純粋で鈍感なリョーカ♡」
「ほんと大好き♡」
俺は着替えるリョーカを透視し、不敵な笑みを浮かべながら呟いた
m「誰にも渡さない」
「せっかく”奪った”んだから」
「俺だけのリョーカ♡」
「どろどろにして俺なしじゃ生きられないようにしてあげるからね♡」
To be continued
コメント
2件
我無事死去!幸!