テラーノベル
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えーっと…なにこの状況?
次は…3階に向かわないと…
「待って」
千ちゃんが止める。
「ここの建物…何階建て?」
確か…1階に地図があったはず。
……八階建てだっだっけ?
「八階建てで屋上があるよ」
「そう…ならいい」
どうしたのだろう…
「でも…2階も調べた方がいいと思う」
確かに…ここはどこなのか…まだ分からないし…
それからしばらく歩いて…気付いたことがある。
さっきまであった部屋がない。
「どうなってるの?」
動揺する千ちゃん。
「ここには長居しない方がいいかもね」
菓子ちゃんが言う。
私達はすぐに3階へ向かった。
3階はあまり2階と変わらず部屋が続いていた。
だがどの扉も開かない。
でも一つだけ違和感がある部屋があった。
「この部屋から花のいい香りがする」
千ちゃんが呟いた。
大体予想はできた。
部屋に入ると、植物がたくさんあった。
サボテン、薔薇、ラベンダー…色々。
またしても紙が落ちていた。
『この中から本物の花を探せ』
この中に一つだけ本物の花があるらしい。
全部本物に見える。
だけど…
「この花…紙で出来てる!」
菓子ちゃんはどんどん見つけていった。
だけど…
「あとは…この2つだね」
残りの2つだけ…分からない。
「どっちも紙じゃない…」
でも…この答えを解いて花織ちゃんが助かる保証はない。
「私は花織を探す」
千ちゃんはそう言った。
納得した私達は花をよく観察した。
間違い探しみたいに違うところを見つけた。
花、茎、葉の周りに細かい毛があるかどうか。
でも花の知識が少ない私達は全然分からなかった。
すると…
「花織見つけたよ!」
花織ちゃんを助けてドアを開けようとした。
ガチャガチャ
開かない。
やはりこのクイズを解かないといけないらしい。
花織ちゃんもじっと観察すると…
「これ、ラベンダーだよね」
その通りだ。
「ならこっちだね」
花織ちゃんは右に置かれたラベンダーを取った。
「ラベンダーは茎、葉、花の周りに細かい毛がついているんだよ」
さすが花織ちゃんだ。
ドアが開き、私達は四階へと向かった。
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