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主/
どうも 食器用洗剤です。
今回は、ノベル版を 出してみようとの事で初チャレンジしたいと思います。恐らく長くなっちゃうかなと思うので、時間が ある時に閲覧 推奨いたします 。
ガチモンの小説だと思って 心の準備をしていて下さい 。
この物語は “ 転生 ” した 。という想像上で 作り上げられていますので ご了承ください 。
【 設定 】
葛葉 ,VTuber ( 変わり無し )
⤿ 前世の記憶は ほんの一部だけの あるものの 、“ ” が死んだ時の 記憶は曖昧 。
ココ最近 “ 吸血鬼の力 が 増している ” 原因は 昔父親から 教わったものの 本人は忘れている 。
叶 ,VTuber ( 変わり無し )
⤿ 前世の記憶は 全くない 。葛葉とは 仲が良く親しく思っている中 心の奥深くに ある感情が芽生え …… ?
葛葉には 快く 血を提供している 。
コレは 二次創作 で あり
御本人様 とは 関係ございません 。
kn 台詞 → 「」 / 心の声 (( ))
kz 台詞 →『』/ 心の声 《 》
昔の記憶の中の 台詞 → 〈〉
kn × kz
白い花が咲き乱れ 美しい景色と共に 佇む協会は 、赤い満月の日に ……
燃えてしまった 。
これは 1人の人間 と 1人の高貴な吸血鬼 の 物語である 。
『 …… 御前 死ぬのか ? 』
「 ……… 、 ゲホッ 、 そうだね … 死んじゃうかも 君を … 1人に 、させちゃう ……… 。 」
『 ………… 生まれ変わッても 探して 絶対 御前を 見付ける 』
「 … “ ” らしいね … 、 」
その言葉を 最後に目の前の “ 彼 ” は 事切れた 。微笑んだまま … 死んだのだ 。初めて その日 人間は 脆く 儚く …… 死に弱いのだと 理解した 。
“ 彼 ” の 手は 、段々と体温を失って 冷たくなっていった 。
『 ………… “ ” 、 来世では … 絶対 …… 』
“ ーーーーーーー 。 ”
この言葉を 言う前に 、オレは … 首を取られた 。
『 …… ン゛んん゛… ふぁ 、 』
窓を開けていたら 朝という水々しい そよ風に カーテンが靡き 、自身の顔を 明るく照らす 。 もう朝か …… なんて思いながら ゆっくりと重い瞼を上げた 。
時計を見ると 9時23分 を 指していた 。
『 …… なぁンか 忘れてるような … 』
暫く 天井を見詰めるも その “ なにか ” が 思い出せない 。まァいいか … なんて 目を閉じたら スマホが鳴り出した 。
プルルル 、プルルル …
『 ン゛〜 …… だよ 、 』
渋々と 鳴り出したスマホを 手に取る 。着信は 叶 からだった 。
ピ、
『 ンだよ …… 今から二度寝 、』
「 葛葉 !何 二度寝しようとしてるの !?収録 !! 始まるんだけど !? 」
『 … しゅう、ろく 、収録 …… あ゛!? ヤッベ ガチで忘れてたワ !! ちょ 、今行く ! 』
「 飛んできてよ !急いで !」
急いでベッドから 起き上がり 、服を手に取る 。収録の日を 忘れていた 。ChroNoiR として 結成記念日 の 収録 。忘れてはいけない事を すっかり頭から飛ばしていた 。
叶 が言ったように 、現場まで飛ぶ準備をする 本来の力を出すと 髪が必然的に伸びる 元々赤い瞳は 更に赤みを帯びる 。
本来の力を 少しでも長く使うと
喉が よく 渇く 。
喉が 乾く度に 、渇きを癒すため 叶から 血を貰う 。輸血パック や トマトジュース でも いいのだが 、最近はソレでは ごまかせなくなってきた 。
“ 吸血鬼の力が 増してきている ” 今 その状態なのだと言う 。
増すのには 条件があった 、だがその肝心な 条件を 葛葉は 忘れてしまっていた 。
だが 後に 、思い知る事になる いやでも 記憶を鮮明に思い出した時 …… 。
『 はぁッ゛、はぁ゛ッ … 』
バサバサ と 音を立て 、息を切らし 汗が額からこぼれる 。若干の気持ち悪さを 無視すると 、赤い翼を 服の中に隠すよう しまい込んだ 。時刻を見ると 9時55分 収録開始5分前だった 。
葛葉 に 気付いた 叶 が パタパタ と 駆け足で寄ってきた 。
「 葛葉 ! ギリギリ間に合って良かったよ 、もう …… 昨日アレだけ 言ったでしょ ? 夜更かしせずに ちゃんと寝て 朝早く起きて 間に合わせてって! 」
『 スト6 、マァジ … 楽しい 、から 』
「 もう 、間に合ってなかったら 縁切ってたよ 僕 まぁ 、もういいや 間に合ったし … 呼吸整えて 、 渇きは ? 大丈夫 ? 」
『 ふー 、ふぅ …… 渇きは 、ギリだな 少しだけ貰ってもいいか 、? 』
「 ……… ん 、いいよ 、ちょっとだけね ? 」
叶 は 慣れた手つきで 葛葉 の 頬を軽く撫でて上げ 、タートルネック の 服の襟を 下に下げ 自身の首筋を さらけ出す 。
いつもの光景だが 息を飲むような ものだった 。まるで 、“ 神聖な儀式 ” の 様に見えた 。
さらけ出された 叶の首筋に ゆっくりと歯を立てる 、プチ 、と小さく 皮を破る音が鳴った 。
「 …… っ 、 」
『 ん ……… ふ 、』
首筋に 顔を埋め 少し吸う 。
叶の血は 他の 人間のものに 比べ 美味しく感じるそうだ 、他の人間 は 不純物が 紛れ 苦かったり 、しょっぱかったり するらしい 。だが 叶の血は 甘く 、蕩けてしまいそうなほどの味らしい 。
少ししてから 叶の首筋から 葛葉は顔を離した 。
「 ん …… 、も う … 大丈夫 、? 」
『 大丈夫 、サンキュ 叶 』
短く 感謝を述べると 、葛葉は 叶の首筋に 口付けを落とし 吸血跡 を 舐めた 。
“ 吸血鬼に噛まれると 吸血鬼になる ” と言う ゾンビのような感染するものは 捏造だ 。だが 、吸血鬼に噛まれると “ 一時的な興奮状態 ” に なるのは 事実である 。
血を失うことによって 、自律神経が乱れ 興奮状態 ,不安感 ,イライラ ,そう言った 精神的な症状が 出るらしい 。
他の人間が 想像する 、“ 性的興奮 ” これは 吸血鬼達の中では 、夜 その方と行為を する時だけ そう言った 効力のある分泌液 を 出すらしい 。
「 んっ 、よし …… 収録 行こっか 」
『 おー 、 』
手招きを する訳でもなく 、叶は スッと 葛葉に 手を差し伸べた 。なんの躊躇いもなく その手を握った時 …
唐突に 心臓が痛くなり 葛葉はその場に崩れ落ちた 。
『 、? 』
「 葛葉 、!? ちょ 、どうしたの 葛葉 」
アニメのワンシーン の 様に “ 記憶にない なにか ” が 脳裏を過ぎった 。知らない誰かの 血にまみれた 冷たい手を 握っている場面 ……
《 …… な 、ンだ 、? こンなの 知らねェ 、 》
知らない 分からないはずなのに … 何故だろう どこか 、懐かしく 思い出したくない 。と 思ってしまった 。
頭の中が こんがらがる 、よく分からない気持ちで いっぱいだった 。泣きたくもなった 自分自身の無力さに 怒鳴りたくなった 。
「 ちょ 、葛葉 なんで泣いてるの 」
『 …… は 、? 』
大粒の涙が こぼれていた 、訳が分からなかった 何故今泣いているのか なぜ今目の前の彼が 生きているという事に 心の奥底が じんわりと温まり 安心するのか 。
パニックを起こした と言う理由で 二人は帰宅させられた 。
勿論 ChroNoiR 結成記念 の 収録 は 、後日にと 延期された 。その旨を SNS で投稿すると 瞬く間に ファンの応援 や 励まし 、待っている 等の メッセージが 数多くその投稿したものに付けられた 。
『 …… すまン 、オレのせいで 収録なくなッて 』
「 …… 、くーちゃん 謝れるんだ ! 」
『 くーちゃん やめろよ !!! 』
「 ふふ 、まぁ 大丈夫だよ 気にしてないから 。 」
《 …… 優しいンだよな 》
叶の横顔を ジッと眺めていると 、少し照れたように 頬を赤らめ コチラを叶が見てきた 。
「 …… 恥ずかしいよ 、僕の顔 好きだからって そんなに見ないで ? 」
〈 …… 恥ずかしいなぁ 、僕の顔 好きだからって そんなに見ないでよ “ ” 。 〉
《 … まただ 、誰なンだ 》
叶が言った言葉は 、どこか懐かしい でも 思い出せない 。本能的に 思い出させないように してるのか 、何かが つかえて 上手く思い出せない 。
「 ………… ? 」
「 …… は 」
「 葛葉 ! 」
『 … あ 、? なに 叶 』
「 ずっと ボーッとして 、大丈夫なの ? 」
『 …… 大丈夫 ただの考え事だワ 』
「 熱でもあるんじゃない 、? 」
そう言って 叶は葛葉の 額と自身の額 を 合わせた 。お互いがお互いを 信じあっている故に 突き放したりはしない 、少しの間大人しくしていた 葛葉が 叶の方に 目線を送る 。
目がお互いに合えば 、叶は なぁに ? と言いたげに 微笑んだ 。
一部の記憶が 映画の場面切りかえの様に 一コマ一コマ と 映し出され 、叶 と 重なる 。
〈 “ ” は 、帰っちゃうの ? 〉
〈 あ、!もう またそんなイタズラばっかして 〉
〈 … “ ” もう 戻ろう 、寒くなって来たから 〉
〈 “ ” !! 〉
なんて呼ばれてたか まだ鮮明に思い出せない 、ただ 叶は アイツ の 生まれ変わりであって 記憶が無いのは 、承知済みだ 。
少し前の話 、ふと 気になったものが 葛葉にはあった 。
“ 前世の記憶は 叶にも あるのか ”
と言う ものだった 。
吸血鬼本来の力を出し 、長髪姿で 叶の目の前に 試しに立った時だ 。
『 どうよ 叶 』
「 えっと 、葛葉 長髪も似合うね 美人さんだよ 」
『 …… 。懐かしいなァとか ねェの ? 』
「 え ? 初めて見たから なんとも … 」
『 ……… 。 』
と 言う回答しか 得られなかった 、叶には
“ 前世の記憶は ない ” と いう結果に終わった 。
肩を落としたのは 鮮明に覚えている 。
『 なァ … 御前は なンにも 覚えてねェのかよ …… 全部 忘れちまッたのかよ 』
「 …… 葛葉 、? 」
思った言葉が 口から零れ落ちた 、合わせていた額を もういい 。と言うように 離す 。
どう足掻いたって 思い出す事は 、きっと無い これからの先も ずっと … 葛葉だけが 1部の記憶を 持ったまま 昔と今を 重ねる 。
『 ンでもね 、いちごみるく 飲みたいワ 一緒に買いに行こうぜ 』
「 何それ 、 って ほんと いちごみるく好きだよね 葛葉 」
『 ッたりめーだろ ? めッちゃ好き 』
「 ……… 、 」
白く短髪の髪を 少し揺らし 微笑む 葛葉を見て 叶は ほんの少し 、ほんの少しだけ 胸の奥底が 暖かくなった 気がした 。
「 … 、? 」
『 かーなーぇ 行くぞ 』
「 え 、ぁ 、うん 、! 」
叶は 少し戸惑うように 胸を抑えていたが 葛葉に急かされ 、葛葉の元に駆け寄る 。
何も分からないまま 、いちごみるく を 買いに出た 。