💜💙短編集

般若「おかめさぁ…！！」

おかめ「ごめんって般若ー！」

出来上がった薬を届けに、狐と隈ちゃんと一緒に、般若のもとへ訪れた。

薬を差し出してすぐに、般若は表情を変え、怒りの表情へと変わった。

これじゃいつもつけてる面とそっくり。

隈取「…マジで、俺行くって連絡してあるのにシてんじゃねぇよ…。現場見ちまったじゃねぇか…！！」

おかめ「あれは隈ちゃんが呼び鈴鳴らさずに、寝室入って来たからじゃん！」

あの後、狐とえっちしてたら、突然隈ちゃんが入って来て、俺が狐に挿れているところを見られてしまい、隈ちゃんは顰めっ面をしたのちに、終わったら来いよ、と言葉を残した。

その後一通り狐と身体を合わせた後、支度をして、今般若の自宅に来たというわけである。

般若「手出すの早いんだって…。狐、大丈夫か？」

狐「えっ、あ、はい？大丈夫です！」

狐の腰に手を回した般若は、そのまま狐の腰を労るように撫でる。

その仕草にムッとしてしまい、近くにいた阿形の腕を掴み、入れ替わらせるように、狐を自身の腕に引き入れる。

おかめ「ちょっとー、きっつんは俺の。般若は阿形でしょ。」

そのまま般若を睨むと、般若は、これはこれで…と呟いている。阿形も満更ではなさそうだ。

くい、と狐の顎をこちらに寄せる。明らかに悟った顔をした狐は、慌てたように般若や隈ちゃんの方をみるが、般若は阿形とキスしてるし、隈ちゃんはめんどくさくなったのか、キッチンに向かおうとしていて、助け舟はないようだ。

おかめ「きっつん、今日は俺がいっぱい愛してあげるからねぇ。」

狐「ひぇっ……ちょ、ちょっと待ってくださ」

するりと、色香を含ませた手で、狐の鼻を触る。それを嗅いだ狐は、目をとろりと蕩けさせる。それを確認した後、ちゅっと、軽いキスを狐に送れば、もう諦めたようで抵抗を示さなくなった。

ちゅ、くちゅ、と水音が鳴る。俺はは下唇を狐の口内に引き入れ、そのまま舌をねじ込むように侵入させた。

狐「ぁ♡ふっ……ぅ♡」

漏れる吐息が心地よい。狐の舌を唾液と一緒に絡ませる。

そのまま狐の口の中を堪能していると、狐にとんとんと背中を叩かれたため、バッと唇を離す。

顔を上げると、頬を真っ赤にした狐が潤んだ瞳でこちらを見上げる。

狐「も、もう、無理です……っ！おかめさん、キス上手すぎます……！」

おかめ「えー？そう？」

顔を赤くした狐はもじもじと内腿をすり合わせる。その動作が可愛くて、思わず笑みが溢れてしまう。

そんな俺の表情を見た狐は、さらに顔を赤く染める。

そのまま俺は狐の耳元に口を寄せた。

おかめ「…抱きたいから、今日泊まらせてね？」

狐「っ……、は、はい……。」

顔を真っ赤にしたまま、小さく頷いた狐に、またキスを送る。今度は触れるだけのキスだ。

そのまま俺は、阿形と抱き合っている般若と視線を合わせる。

おかめ「そういうことだから、今日泊まっていくね！」

般若「ちょっ！おい、まてって！」

狐の脚に腕を通し、ひょいと持ち上げ、お姫様抱っこをする。

やっぱり、マフィアの幹部だけあって、筋肉質な脚が良い。

般若「不是来玩的吧？我来谈谈工作，待会儿再来吧。」

おかめ「…我知道哦。」

突然俺の方の言語で喋り出したせいで、狐と阿形は、首を傾げる。

分かってるよ般若。この2人に、そんなこと聞かせたくないんだろうね。

いくら2人とも、裏社会の人間だとしても、余計なことは知らなくていい。

狐「えっと…？」

おかめ「なんでもないよ！ほら、狐の部屋案内してー！」

_____

狐「ここが、僕の部屋です。」

長い廊下を渡り、一つの部屋に着くと、狐は扉を開けて、部屋を見せてくれた。程よく整っていて、家具自体も、狐らしい、素敵な部屋。

おかめ「おー、部屋綺麗だねぇ。」

狐「…そうですか？」

狐がベットに腰掛けたのを見計らって、俺も、狐の隣に腰掛ける。

ふかふかのベッドは、俺のベッドよりは小さくて、俺が寝たら足先がはみ出てしまいそうだ。

狐「おかめさんは、いつまでいる予定なんですか？」

おかめ「んー？大体1ヶ月の予定だよ。1ヶ月毎晩狐のこと抱くから、覚悟しておいてね♡」

狐「えっ……。」

そう告げると、狐は頬を真っ赤に染めた。

そんな初々しい反応に、思わず頰が緩んでしまう。俺はまたキスをするために顔を近づける。そのまま先程のように深いキスを送ると、狐は首に腕を回してきて、積極的になる。

おかめ「…じゃあ、シよっか…♡」

______

般若「…よぉ、おかめ。」

おかめ「もー、きっつんとセックスして幸せだったのに、もう仕事の話？」

般若「当たり前だろ。」

般若は苦虫を噛み潰したように、何枚かの紙を渡してくる。

渡された紙には、『グリーンドラッグについて』と書かれていて、パラパラとめくっていくと、なんだか気色の悪い文章ばっかりである。

般若「…知っているとは思うが、最近、ここら辺で無許可で媚薬が販売されていてな。」

おかめ「…本当最悪だよねぇ、ウチの薬も売れなくて、売上が落ちているんだよねぇ…。」

一通り目を通し終わった資料を、般若に返すと、それを受け取った般若が、仰々しいケースに、その資料をしまう。

般若「…ウチの工作員が、それを入手したんだが、まぁ、危険性しかないようなものでな。」

おかめ「…なるほどねぇ…。」

般若「今、大元を探してるから、まぁ、気をつけてくれ。」

狐と出会う前に、般若に告げられた話。

ここら辺で、許可を得てないドラッグが横行しているらしい。強力な媚薬のようなものであるが、中身は危険性ばっかり。ここの地域で媚薬の売れ行きは良いものの、ドラッグを使用した人はもれなく廃人と化してるらしい。流石に看過できないな、と目星をつけていたところ、同じく問題視をしていた般若から、連絡が来ていた。

裏社会は、ルールはいらないが、秩序は必要なのだ。

ドラッグの大元を突き止め、ドラッグの流通を防ぐ計画に賛同した後に出会ったのが狐。

おかめ「…じゃあ、話は終わり？俺狐と寝てくるから。あ、今度阿形の貸し出し金ちょうだいね。」

般若「…そろそろ阿形買い取りたいんだけど。」

おかめ「うちの稼ぎ頭なのでだめです。」

般若「…狐と交換。」

おかめ「…ちょっと迷うじゃん…。」

たわいもない会話をしたのち、扉に手をかけ、般若の部屋を出ていく。

グリーンドラッグかぁ…。

面倒なことになりそうだ。

_____

おかめ「おはよぉ、きっつん。」

狐「おはようございます、おかめさん！」

窓辺から朝日が差し込む。

般若の自宅は、裏社会の人間にしては、珍しく日差しが差し込む立地のいい場所。

ぐっと背伸びをしてから、狐と視線を合わせると、狐はすでに起きていて、朝ごはんを食べている。

おかめ「何食べてるの？」

狐「ご飯とお味噌汁です！おかめさんのもあるので、ぜひ食べてください。」

にこにこと笑う狐は、なんだか愛らしい。そのまま後ろからぎゅっと抱きしめてから、狐の肩に顔を乗せ、会話を続ける。

おかめ「きっつんのところはご飯なんだねぇ。俺のところは、朝ごはんは水餃子とか、お粥と揚げパンとかが中心なんだよぉ、」

狐「朝からですか…！？」

少しびっくりした顔をした狐のほおにそっとキスをする。恥ずかしそうに顔を見て俯かせる狐を抱きたい衝動をおさえ、2人で話しこむ。

時計を見るともう8時近い時間だ。狐は今日は任務があると言っていたので、のんびりはしていられないのだろう。

おかめ「そういえばきっつん、お香とか焚いていい？なんだか、慣れなくて。」

狐「ん、いいですよ。好きに使ってください！」

にこ、と笑いかける狐が可愛らしい。

名残惜しいが、狐から身体を離し、持って来たスーツケースから、お香が入った袋を取り出す。

取り出した三角形のお香に火をつけ、小さな小皿にそれをのせる。

ふんわりとした甘い香り。中身は俺特製の媚薬の香り。

前に狐に嗅がせたのよりは微弱で、少しずつ、身体に染み付いていく。

狐「ふふ、いい香りですねぇ。」

何も知らない狐は、すん、と鼻を鳴らした。ご飯を食べ終わったようで、任務の用意をしている。

おかめ「最近危ないから、気をつけてね」

狐「ふふん、僕これでもマフィアの一員ですから、ご安心ください！」

自慢げな表情をする狐が可愛らしくて、ジェルで固め終わった頭に手を乗せ、軽く撫でる。

心地良さそうな顔をした後、にこりと笑って、離れていく。

狐「じゃあ、行って来ますね！」

そう言って狐は、荷物を持って、部屋を出て行ってしまった。

____

狐「…っはぁ、」

なんだか気持ち悪い。

ここの地域の制圧には完了したものの、周辺に漂う甘ったるい変な香りが鼻に入り込む。人より鼻が良いせいだろうか。ぼやぼやと、視界が歪む。

ここの地域独特のこの香りは、おそらく麻薬の類であろう。ずっと嗅いでいたらまずいことになる。

狐「…はやく、帰りましょう。」

おかめさんの匂いが染みついたハンカチを、鼻に抑え、一生懸命歩みを進める。

早く帰って、おかめさんに抱きしめられたい。

そう思いながら、乗ってきた車に乗り込み、般若さんの自宅へ向かった。

_____

狐「…う、帰りました…！」

任務から帰ってきた狐は、なんだかやつれた顔をしていて、服も少し汚れてる。

大変な任務だったのかな、そう思って、狐をぎゅっと抱きしめようと、狐に近づくと、ふらふらとした足取りで、こちらに倒れ込んでくる。

慌てて狐のことを抱き止めるが、なんだか息が荒いし、視点が定まっていない。

阿形「…きっつんなんか、おかめにーさんがいつも使ってる媚薬と、違う匂いするけど、なんか嗅いだの？」

近くにいた阿形が、顔をぎゅっとしかめながら、そんな言葉を発する。

確かに、狐の体からは、俺がいつも使う媚薬とは違う、嫌なぐらい甘ったるい香りがする。

顔の高揚、熱い身体、上がる息、全ての症状が、媚薬の効能に当てはまる。

狐「…っは、はぁ”…ｯ！」

必死に息を整えようとする狐の肩に、なんだか蛍光色の緑の粉末がついていることに気がつく。

般若と問題視していた、ドラッグの特徴に、似ている。

おかめ「隈ちゃん、きっつんが行ったのって、グリーンドラッグが蔓延してたところ？」

隈取「いや、そんなはずは…。調べてくるわ、」

おかめ「お願いね。阿形、俺きっつんの解毒するから、般若に連絡よろしく。」

阿形「う、うん、わかった！」

バタバタと走り出す2人を見送った後、荒い吐息を漏らす狐を抱きしめる。

おそらく少量しか吸ってないはず。だから、すぐに解毒できると思う。

おかめ「狐、こっちおいで。」

狐を抱き上げ、そのまま狐の部屋へ連れていく。

狐は、抵抗する気力がないようで、ぼんやりとした瞳のまま、俺に抱き上げられる。

狐の部屋に入り、ベッドに下ろし、着ていたシャツを脱がす。

肌も興奮で赤くなっていて、呼吸をするたびに上下する胸を、今すぐにでも触りたい気持ちを押さえ、グリーンドラッグに関する資料を取り出す。

おかめ「この成分なら大丈夫そう…。」

狐の部屋に焚いていた、お香の香りを強くする。

近くにあったハンカチに、俺がよくつける自作のハンドクリームをつけ、狐の鼻に寄せる。

どうやら、このグリーンドラッグは、俺が作る媚薬と、真反対の効果を持っているようだ。

フグの毒とトリカブトの毒を合わせると、中和ができるように、俺の作った媚薬で、狐の身体に忍ぶドラッグを中和させる。

狐「んっ…ふ、ぅｯ、っはぁ、」

小さな声を漏らしながら、狐はハンカチについた俺の媚薬を嗅いで、なんとか抑えようとしているようだ。

お香も強くしたおかげで、狐はなんだか落ち着いた顔をしてくる。

俺の作った媚薬は、何度も嗅いできてるからか、俺に効くことはない。

狐「んぁ…おかめさん…♡」

狐の顔がとろりと溶けてくる。これは俺の作る媚薬の特徴。危険性はないけれど、媚薬としての効果が強い。

吸い込んだ量が少量でよかった。短時間で解毒できたようだ。

おかめ「大丈夫？きっつん。」

狐の瞳は、俺を見つめる。このままハンカチを当て続けたら、俺の媚薬が勝ってきて、きっと狐はとろとろになる。そろそろ俺も我慢できなくなってきたし、俺の媚薬を嗅がせ続けて、セックスでもしようかな。そう思いながら、とろりとした瞳で見つめる狐に、ハンカチを当て続ける。

きゅっとせつなげな顔をする狐は、ハンカチ越しに口を開く。

狐「おかめさん…ｯ、媚薬無しで、おかめさんとシたいです…！」

媚薬に耐えながら、必死に言葉を紡ぐ狐に、ギョッとする。

狐は、俺がいつも媚薬を使っていたことに気がついていた。

裏社会では、色恋管理というのはとても使いやすい。人間というものは、”愛してる”の一言で簡単に動くからだ。

裏社会で生きてきた俺は、そんな愛し方しか知らない。いくら本気で好きになった相手でも、普通に告白して付き合うだなんて、そんなやり方はできやしない。

だから、こんなやり方でしか、狐を愛すことしかできないのに。

狐「お、おかめさん、僕のこと、抱く時…ｯ、媚薬焚いてますよね…ｯ、僕のこと、好きじゃないんですか…ｯ！」

おかめ「ち、ちが…ッ、」

ハンカチ越しにぼろぼろと泣き始める狐の頭を撫でることしかできない。

違う、本当に狐のことが好きなのに。

複雑な感情が言語化できなくて、涙をハンカチに染み込ませる狐を抱きしめることしかできない。

マフィアの統領である俺が、こんな1人の人間に依存して、情けなく抱きしめる姿を、部下にみられたら笑われてしまうだろうか。いや、体裁なんか気にしていられない。

狐「お香消して、抱いてください…！」

ハンカチをずらして、涙を落とす狐。

俺はなんて最低なのだろう。大好きでたまらない子に、こんなこと言わせるなんて。

おかめ「…わかった、」

_____

お香を止めて、ハンカチも取って、手についたハンドクリームも洗い流した。

そのまま狐をベッドに押し倒して、キスをすると、狐はまた蕩けた顔をする。

狐「もっとぉ…♡♡」

お香の効果が残ってるのか、媚薬のせいなのかわからないけど、俺が狐をこうさせているのなら、好きにさせてもらおう。

はだけたシャツの間から、胸へ手を滑らせる。指先にぷっくりと触れる2つの突起物が愛おしくて、くりくりといじめてみる。すると、狐は甘い声を漏らすから、もっといじめたくなる。

狐「ふぁ”……ッ、あぅ”ッ♡♡んぁ…ｯ♡♡♡」

ぎゅうとつまんだり、爪で引っ掻いたりすると、身体がピクンと跳ねる。口に咥えてじゅるりと吸ってみると、また可愛い甘い声を漏らすからたまらない。

おかめ「かわいいね…」

ふと下の方へ目をやると、ズボン越しでも分かるほどに大きく主張しているものがあった。そっと下半身の方に手を滑らせると、狐はまた甘い声を上げる。そのままズボンのチャックを下げ、下着越しに触ってやると、また愛らしい声を漏らす。

狐「ん”……ッ♡ぁ、やだぁ……ッ♡♡」

ぐちゅ、ぐちゅ、と音を大きくさせながら、擦る速度を上げてやると、一層甘い声を上げた。

狐「あ”ッ♡♡♡も”ぉ”ッッ♡♡お”っおかめさッ♡ん”ッッ〜〜〜〜ッ♡♡」

びゅるるｯと勢いよく吹き出した白濁が俺の手にかかる。狐はくたりと脱力して、荒い呼吸を繰り返す。しっとりと濡れた下着をそっと脱がしてやると、ぎゅっと足に力をこめた狐が起き上がり、俺のズボンに手を添える。

おかめ「どしたの、きっつん。やっぱ嫌？」

狐「違いますッ！お、おかめさんの、舐めてあげようと、思って…」

しどろもどろになる狐が可愛らしくて、その行動すら愛おしく感じる。そのまま俺はベッドに横たわり、狐の頭を、自身の下半身に近づけさせる。

おかめ「じゃあお願いしようかな。」

狐「は、はい……！」

少し恥ずかしそうに返事をした後、小さな口を開き、赤い舌をだす。

ぺろりと舐められる感覚と、ちゅぽ、じゅぷ、と可愛らしくて卑猥な音を立てられる。狐はちゅう、と先端にキスをしてから、じゅぽ、と音を立てて俺のモノを喉奥まで飲み込む。

そのまま舌先で亀頭をちろちろと刺激し、少しずつ陰茎を舌で擦り上げる。

おかめ「んッ、きっつんの口、気持ちいいよ…ｯ」

まだ少し覚束ない舌が時々裏筋に当たるのがくすぐったいけど気持ちよくてたまらない。ゆるゆると動く頭に手を添え、さらに咥え込むように誘導すると、苦しそうにしながらも必死に咥え込む狐は、なんとも蠱惑的である。

おかめ「ぁ”……ッ、もぉ出そ……っ！」

そう言うと、待ってましたと言わんばかりに吸い付きが急に強くなり、射精感が一気に込み上げる。

思わず、びゅるるっと狐の喉奥で果てると、そのままごくりと喉が嚥下される。

おかめ「ちょっ、のんだの…！？」

狐「お、美味しいです……。」

そう言い、ぺろりと自身の唇を舐める狐は扇情的で、再び自身に熱が集まるのを感じる。そのままぎゅっと抱きしめてベッドに倒れ込み、首筋から胸元まで丁寧に舐めとっていく。そのまま下腹部から足の付け根にかけてするりと手で撫でると、ビクリと身体が跳ねた。

おかめ「後ろ慣らすね」

持ってきたローションで後ろの孔に指を滑らせる。つぷ、と人差し指を入れると、きゅうっと締まっていてキツい。ナカを解すように動かすと、小さく声を漏らす狐。

おかめ「ナカ、とろとろだね…♡」

すっかり勃っている陰茎をちょん、とつつくとぴくぴくと反応した後、切なげな目でこちらを見つめられる。

そのまま指を増やすと、徐々に柔らかくなっていく孔がとてもいじらしい。きゅんきゅん指を締め付けるその感覚にふと笑みが漏れる。2本の指が余裕で入るようになった頃、さらに指を増やしていく。

おかめ「気持ちいい？」

狐「ん、んぅ”ッ♡♡♡きもちぃ……っ♡♡♡」

蕩けきった表情をする狐が愛おしくて、噛み付くようにキスをする。それにこたえるように舌を絡ませてくるから可愛い。暫くキスを堪能した後唇を離すと銀の糸が垂れる。指も動かしているうちに少しずつ広がっていき、3本入ったところで、ナカにある突起を、ちゃんと触る。

狐「お”ｯｯｯ♡♡♡おかめさんッ♡♡あ”ッッッ〜〜〜〜♡♡♡」

少し大きな声で喘ぐ狐の声を塞ぐようにキスをしながら、突起をきゅっとつまみ上げてやると、腰がビクビクと浮いた。口を離すと、ぽっかりと空いた口から涎を垂らしながら、荒い息をする狐が見える。すっかりとろとろに溶けきったこの顔が何より好きだ。

おかめ「ここ好き？」

そのまま、ごりごりと、突起を押し込んでいく。その度にびくびくと震える狐が愛おしくて、思わず何度も何度もナカを攻め立てる。

狐「あ”っ♡♡好き、すきですッッ♡♡♡♡♡♡」

呂律が回らなくなった可愛い恋人。イきすぎて辛いのだろうか。何度も肩で息をしながら呼吸を整えようとする姿がなんとも愛らしい。

おかめ「…挿れていい？」

狐「ぁ……っ、きてください……！」

自身のモノを孔に宛てがう。蕩けきった後ろの穴はひくついていて、それがまるで俺を待っているかのように見えて可愛い。

ちゅぷ、と水音を立てて、ゆっくりと挿入していく。

おかめ「は、きっつ……ッ」

狐「あ”っ♡お、かめさッ♡♡♡んぁ”ッッ〜〜〜〜♡♡♡」

ずぷぷ、と少しずつ押し進める度に、きゅんと締まるナカが可愛くて、思わず腰をぐっと前に出す。するとまた大きく喘いで、身体を弓なりにしならせるから可愛い。

狐「おにゃか…ｯ♡♡♡あへｯ♡♡♡♡♡おがめさッ♡♡んあ”ッッ♡♡♡」

おかめ「は……、全部入ったよ。」

狐のお腹をそっと撫でると、甘い声を上げる。

そろそろ我慢ができなくて、ゆっくりと腰を動かすと、それに合わせて甘い声が漏れる。

狐「ぁッ♡♡♡おかめさッッ♡♡ん”〜〜〜ッッ♡♡♡」

ギリギリまで抜いてから奥まで突いてやると、それに合わせるようにきゅんきゅん締まって愛らしい。声を漏らさないように手で抑えようとするのも可愛い。もっと乱れる姿が見たくて、逃げようとする腰を捕まえる。

狐「お”ッッッ♡♡♡♡ま”っでッ♡♡♡むりですッッ♡♡♡あたまおかひくなりゅ……ッ♡♡♡♡♡♡」

ばちゅッパンｯ♡♡ぱんっ♡♡と肌と肌がぶつかり合う音と水音が響き渡り、狐の甘い声が部屋中に響く。

おかめ「…っは、やば…♡♡」

今までで一番気持ち良い。狐の淫らな声と、搾り取るようにきつくなるナカがとても可愛くて気持ちいい。

子供みたいに、もっともっと、と腰をさらに振る。

ずぽ、ぐちゅ、と厭らしい音を立たせながら打ち付けていると、ぐりっと奥の奥へ届きそうになる。

狐「〜〜〜ッッッッ♡♡♡♡♡あ”っ♡♡♡お”かめさッッ♡♡そこだめです……ッッ♡♡♡」

おかめ「……ここ？」

そう聞くと、狐は、こくこくと必死に頷く。行為中の”だめ”は”もっと”である。

さらに奥をめがけて腰を振る。するときゅうきゅうに締め付けてくるものだから可愛いらしい。

狐「お”ッッ♡♡♡♡お”かめさッ♡♡♡あたま、へんになりましゅ……っ♡♡♡♡♡♡」

おかめ「いいよ……っ、変になっても。」

ずん、ずんと奥を何度も突く。その度にきゅうっと締まるのがとても心地よくて、愛おしい。狐はとろりと蕩けた目をしながら、必死に俺の首に腕を回すから、そのまま抱き寄せてキスをする。

舌を絡ませる度に響く厭らしい音が部屋中に響いている。

狐「ちゅ、♡♡♡お”ｯおかめさん…ｯ♡♡♡♡すき…ｯ♡♡♡だいすきです……ッッ♡♡♡♡」

蕩けた瞳で、こちらを見つめる。媚薬なんか、使っていないのに、甘くて、愛おしい瞳。その瞳は俺だけをうつしていればいい。狐の顎を掴んで、再びキスを落とせば、いっそうきゅうっと締まって俺自身を刺激してくる。

おかめ「…俺も、好きだよ。」

どちゅんっっっ♡♡♡♡と奥を突いて、締め付けを強くすると俺の精を求めるように吸い付いてくる。おそらく結腸付近まで入り込んだんだろう。その感覚が心地よくて、もう限界な気がする。腰の動きに激しさを増していき、がくがくと揺れる狐の身体を抱き寄せる。

狐「あ”ッッ♡♡♡おながッ♡♡♡♡♡おくしゅごいッッッ〜〜〜〜〜……ッッッ♡♡♡♡♡♡」

びゅるっ♡と音が鳴るくらいに勢いよく射精し、狐のナカに、塗り込むように腰を揺すれば、そんな些細な刺激にも反応して身体を震わせる狐。まるで自分を拒否されるのを恐れるようにきゅっと抱きついてくるのも可愛い。

俺の独占欲でナカに出してしまったことを詫びようと口を開いた途端、首にまかれた腕にぎゅうっと力が篭り、顔を肩に埋められる。

おかめ「……きっつん？」

互いの視線が交差する。そしてふと狐のお腹を撫でれば、きゅうっと甘く締めてきて愛おしさが込み上げる。

狐は、ぐっと緊張した面持ちで、顔を上げる。

狐「…ぅ、うぉー、あいにー…！」

おそるおそるといった様子で口を開いた狐。その言葉は、俺の第一言語。

喋れないなりに、愛の言葉を、懸命に伝えようとしている狐が愛おしくて、また腰を動かしたくなる衝動を何とか抑える。

おかめ「…我愿用我的一生一世来爱你。」

貴方が頑張って喋ろうとしてくれるならば、俺もそれにちゃんと答えてあげる。たとえ貴方に伝わってなかったとしても、俺は貴方を愛していると示し続けよう。

狐「ちょっ、なんて言ったんですか！」

おかめ「んふふ、秘密〜！」

言葉の意味がわからないまま、ぷくりとほおを膨らませる狐。その姿に思わず、くくっと喉を鳴らすと、少し表情が和らぐ。

おかめ「…狐、好きだよ。」

無防備に晒されている狐の唇に、優しく自身の唇を重ねる。

狐「僕も、大好きです……。」

照れくさそうに、恥ずかしそうに笑う狐をぎゅっと抱きしめて、また口づけをする。

あぁ、今日もとても幸せな日だ。貴方がいてくれたらそれでいいのに、どんどん貴方に恋してしまうんだ。裏社会で生きている以上、正しい恋愛なんて、わからないけれど。きっと……否、絶対幸せにする。

おかめ「…もう一回シていい？」

狐「えっ。」

甘い香りは、もう香らないけれど、狐からは甘い香りがする。

それは、愛おしくて、愛らしい、甘い狐の香り。

_____

作者から。

好評でしたので、続きです。

やっぱ濡れ場いれると、書きやすい…。

マフィアパロでした。書くの楽しかったので、パロディ系はこれから増やしていこうと思います。

そういえば、タイトルの甘々煙の読みは、 カンカンエン、と読みます。

少しだけ解説を。

最後におかめさんが言っていた中国語の解説です。

我愿用我的一生一世来爱你。

→一生を懸けて、貴方を愛したいと願っている。

と、なっていました。

話は変わりますが、午後に合作企画出そうと思います。よかったら参加してください。

次回もよろしくお願いします！