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どうも!幽那です!
初投稿なので暖かい目で見てください!
それではどうぞ!
夕暮れの武装探偵社。
窓から差し込む橙色の光の中で、国木田が机を叩いた。
「太宰!!また報告書が残っているぞ!!」
「えー。」
太宰は椅子の背もたれに身体を預けたまま動かない。
「えー、じゃない!!」
「国木田君は怒りっぽいなぁ。」
「誰のせいだと思っている!!」
探偵社にいつもの騒ぎが響く。
敦は苦笑し、谷崎は視線を逸らし、賢治は楽しそうに見守っていた。
その時。
事務所の扉が開く。
「ただいま。」
聞き慣れた低い声だった。
太宰の動きがぴたりと止まる。
「おかえり、織田作。」
そこにいたのは、買い物袋を片手に持った織田作だった。
「近くでカレーの材料が安かった。」
「へぇ。」
太宰は少しだけ嬉しそうに笑う。
国木田は怪訝そうな顔をした。
「何故お前は今の一言には反応するんだ。」
「さあ?」
数分後。
国木田が山積みの書類を指差した。
「太宰。」
「やだ。」
「太宰。」
「やだ。」
「太宰。」
「やだ。」
織田作はしばらくそのやり取りを眺めていた。
そして静かに言った。
「仕事した方がいいと思う。」
沈黙。
探偵社全員が固まる。
太宰は数秒考え、
「しょうがないなぁ。」
と言って立ち上がった。
国木田が目を見開く。
敦も固まる。
谷崎も固まる。
賢治だけが、
「良かったですね!」
と笑っていた。
その夜。
仕事を終えた太宰は、織田作と安吾と三人で小さな店にいた。
あの頃と同じように。
安吾はグラスを置いた。
「相変わらずですね、太宰君。」
「何が?」
「織田作さんの言うことだけ聞くところです。」
「そんなことないよ。」
「あります。」
「あるな。」
「織田作まで!?」
太宰は不満そうに頬を膨らませる。
安吾は思わず笑った。
織田作も少しだけ口元を緩める。
その様子を見ながら、安吾はふと思った。
最年少幹部。
天才。
誰も理解できない男。
そう言われ続けた太宰治も、
織田作の前では昔と変わらない。
少し寂しがりで。
少し意地っ張りで。
まだ子供のようなところがある。
「……。」
安吾は黙ってグラスを傾けた。
織田作も何も言わない。
ただ見守るだけだ。
太宰は二人の視線に気付いて首を傾げた。
「何?」
「別に。」
「そうか。」
「絶対何かあるよね?」
二人は答えない。
太宰はむっとした顔をした。
その様子を見て、
安吾と織田作は小さく笑った。
太宰は知らない。
二人が時々、
「まだ子供なんだな。」
と思いながら見守っていることを。
そして二人も知らない。
太宰がその時間を、誰より大切に思っていることを。
コメント
1件
お疲れさまです、幽那さん。 読ませてもらいました。 太宰が織田作にだけ素直になるの、すごくわかるし、逆にそれが“まだ子供みたい”って二人が見てるのがじんときました。 探偵社の日常も温かくて、賢治の「良かったですね」だけで全部救われる空気、好きです。 この何気ない三人の時間が、太宰にとってどれだけ大事かって、言葉にしないからこそ伝わってきました。 続きも読みたいです。ありがとうございました。