sm「で、どうする?」
kn「ん〜…」
目の前で机にうつ伏せになっているのはkn
俺らはカフェで話し合いをしていた
kn「隠したくないよ、…nkとshkも、大切な家族だもん」
「家族のことは知ってて欲しいって思う」
「brは反対してるけど…」
「話したい」
俺とbrとkn、3人の隠し事
俺も隠したくなんてない
sm「そうだよな、ちゃんと話そう」
「あの2人に」
nk「話って?」
首を傾げるnk
興味津々に尋ねてきた
brがいないタイミングを見て
兄弟4人が集まる
kn「これはね、冗談じゃない…本当の話」
kn「…俺達にはね…」
「もう1人、兄弟がいる」
nk,shk「………え?」
sm「正確には…いた、だな…w」
shk「どういうこと?」
理解できないのだろう
突然兄弟がいるなんて言われて
sm「10年前……」
「あいつがお前らと同じくらいの頃に…」
3文字の言葉
なかなか声に出せない
考えるだけで
悲しくなる
kn「じさつ…したんだよ」
俺の代わりにknが伝えてくれた
震えた声をして
涙を零しながら
nk「……うそ」
目を見開いて固まるshkとnk
shk「なんで……」
「なんで…?」
sm「…いじめだよ」
「学校で…いじめられてたらしい」
「俺たちは気づけなかったんだ ッ…」
「いつも笑ってて」
「元気で…」
「明るい人だったから」
「辛い素振りを見せず」
「我慢ばかりして」
「気づいた頃にはもう…」
「 壊 れ て た 」
┈┈┈┈┈┈ガチャ
静まっていた空気の中で
ドアの開く音が室内に響く
br「あれ…」
「みんな…… さ」
「そんな顔してどうしたの?」
泣いた顔
辛い顔
俺らの顔を
brは見つめる
br「もしかして……だけど」
「kn…sm、…言っちゃった?…w」
無理やり作ったようなbrの笑顔に
俺は目を逸らした
br「そっか……」
「そう…なんだね」
「……ごめんね」
と言うとbrは家から出てしまった
kn「br…1番責任感じてるから…」
「今まで言えてなかったのも…」
shk「俺、br追いかける」
nk「俺も行く…!」
いい弟
kn「俺達も行こ」
sm「あぁ……」
もう間違えたりしない
家族を欠けさせない
大切な
家族を
失いたくない
これからもずっと
笑い合いたい
br side
懐かしい道
複雑で
迷子になりやすい場所
兄さんもここを通って
追いかける僕たちから逃げながら
崖から飛び降りたんだ
僕も
今 行くから
待ってて
全部
謝るから
今度は 嘘つかないでね
本音で話して
本当に笑いたい時だけ笑って
苦しまなくていいから
崖が目の前に見える
立ち止まって
風に向かう
一歩
また一歩
崖に向かって
足を進める
。「そこのお兄さん、なにしてるんですか?」
あと少しのところで
声をかけられて立ち止まる
br「なに…って…w」
「見てわかりません?」
「飛び降りようとしてるんですよ」
。「へぇ……」
聞いておきながら興味のない言い方
。「やめておいた方がいいですよ」
「そこ、意外としねないんで……w」
知ったような口の利き方に
腹が立つ
どうせ嘘だ
。「俺、ここから飛び降りたことあんですよ…w」
「だめだったから…生きてるんですけどね」
「今もそのことを思い出して」
「たまにここに来ているんです」
「生かしてくれてありがとう…って」
「思いながらね…w」
コメント
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んへッ、ヒャァッッ...ッwはッうはははァァッッ((どうした 尊いです。ありがとうございました。ほんと。 飛び降りたことある...ッ...てもしかして10年前の......いやァそんな訳...ッあるぞ......"""