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2 - 第2話

2023年04月15日

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『ただいま』


帰宅すると、母親が『おかえり』と返してくれる。酒の匂いも煙草の匂いもしない部屋は、ごく稀。母親が気分のいい時だけだった。ただお風呂を沸かして、夕飯を用意して、何も無いまま寝れるそんな日は、唯一安心できる日だった。


『学校は楽しい?』


気分がいいとき、母親は必ずそう聞いてくる。

そんな問いに意味はあるのか知らない。もしかすると、意味も何もないのかもしれない。それでも、母親は決まってそう問いかけてきた。うっすらと圧をかけてくる、暗い死んだ目を見て


『楽しいよ』


と応えると、母親は嬉しそうに頭を撫でて


『よかったねぇ』


と言う。その不器用な手には、温かみなんてなかった。服の下に隠れた痣を、上から手で抑える。触れると痛みの走る痣。

これが、僕が嘘をついている証拠だった。


僕のすべてが、この痣1つに詰め込まれていた。

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ぼくは、親『学校は楽しい?』 自分『全然楽しくない』ですね💦💦 ─────────────────────────────────── できるならこの子と変わってあげたいけどそんなことできないから………

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