テラーノベル
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一旦全員で居間に集まり昼になる。
決まっているわけではないが、いつもなんとなくそれぞれの家族ごとに座って食べる。
今年は菜穂ちゃんの家族はうちのはす向かいになったので、食事中はめいちゃんとは離れた。
食卓に並ぶのは、祖母が毎年恒例のデパートで買っているという豪華なおせちと、女性陣たちがそれぞれに腕を振るった料理たちでそれをみんなで揃って頂く。
ここでは自分も成人した時から酒を飲まされている。おじさんたちは悪気なくどんどん注いでくれるもんだからいつも結構な量を飲んでしまう。
幸いなことに酒には弱くなかったので悪酔いせずに済んでいるが、友達との飲み会でもこんなには飲まない。
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楽しく食べ、飲み、話していたが、時間が経ち だんだんみんなの箸が置かれ出すと、女性陣はおつまみにならなそうなものから片付けを始める。
古い考えの残る家なので男たちには片付けは回らず、いつもすみません、と言いながらリビングに撤退した。
めいちゃんも片付けをしに行ったのだが、菜穂ちゃんに大丈夫、と言われたと言ってすぐにリビングに戻ってきた。
おじさんたちは例年通り、この後もだらだら飲みながら夜ごはんまでテレビを見たりしゃべっていることだろう。
さて夜ごはんまで大分時間があるが、自分もテレビを見ながらうとうとしたりしようか…
と思っていたがめいちゃんはそれを許さない。
また隣に来ると一緒にテレビを見始める。
二人だとゲームやトランプってのも盛り上がらないし、今年はこんな感じにだらだら過ごすんだろうな。
「ママにこっち片付けが終わったらこっちに来てって言ったんだけどさ、あっちが楽しいから行けたらね、だって。二人じゃトランプもつまらないのにね」
やっぱり考えることは同じか。
「そうだね。みんなたまにしか会わないから話すこともいっぱいあるのかもね」
「パパの文句とか?(笑)」
「そういうのも聞いて欲しいんじゃない(笑)」
他に遊ぶといっても高校生がこの寒い中、公園に行っても喜ばないだろうし、裏庭ならまぁ上着を着れば問題ないけど、裏庭には祖父自作の小さな池くらいしかないし、自分たちが子供の頃は2階の押入れとかを探険とかいって漁ってたけどそれもな…
などと考えてたらうつらうつらしていたのか
「叔父さん!寝ちゃうの!?」と揺さぶられた。
「あぁ…寝そうになってた?」
「もう!叔父さんが寝ちゃったらあたし本当に暇になっちゃうじゃん」
「ごめんごめん、食べた後って眠くなるよね?」
歳かな?
「そうそう、寝そうに見えて考えてたんだけど、めいちゃんが生まれるずっと前、叔父さんやめいちゃんのママが子供の頃は、向かいの公園や裏庭に遊びに行ったり、2階の押入れで探険ごっこをして遊んでたんだ。暇だしどこか行ってみる?」
※5話からのお話は2人の行き先で異なります。
①押入れ探検、②公園、③裏庭
4話までとエピローグは共通のものになります。ぜひ読み比べてみてください。
コメント
3件

締切りました! 総投票一票!古参殿が選んだ「押し入れ探検」で進めていきます。 もう少しコメントがもらえると思ってたけどな…
やっぱりここは押入れ探検でしょ!!!

みなさんどこでもよいですか? どこも楽しんで書いたのでお楽しみ頂けると思いますが😄 ぜひ投票にご参加ください!