テラーノベル
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第4話→
「う~ん…公園で遊具ってのはないし…人ん家の押入れを勝手に開けるのもな…ん~裏庭?」
「おっ?裏庭に行く?思い出の(笑)」
「やっぱ無し!押入れ勝手に開けるとかいいよね!いけないことがしたいから押入れ探険にする!」
何年経ってもあのことは忘れられないようだ。
ぷぷっあのこと…
「あっ!なに思い出し笑いしてるの!?もう忘れてよ!」
「別になんにも考えてないよ」
「もう!」
「じゃあ行くか!探険!」
探険といってもこの古いうちの押入れに入るだけだ。
普段いっぱいに入っている布団が部屋に敷かれてスペースが出来ているから、そこに入って懐中電灯で探険気分を味わうだけ。
すぐに飽きて戻ってくるだろう。
「ちょっと2階行ってくる」父親に声を掛けた。
「なに?昼寝?」
「違うよ。懐かしの探険ごっこ」
「あ~昔もなんか言ってたな。入ってるもん壊したりするなよ?」
「大丈夫~」
よし、「ほら、めいちゃん、ちょっと覗いて戻って来よう」 「うん」
明らかに期待してない感じだが、何かする、というだけで暇潰しになる。
昔ながらの急な階段をのぼ…「あたし先ね!」
狭い階段の横をすり抜け先に上がっていく。
おいおい、こんな急な階段を駆け昇ったら危ないし、そうやってパンツも見えるっての。
ピンクか…
階段を昇りきると、正面と右に扉がある。
ここも中はふすまで仕切られているが、ふすまを閉めなければ大きな一部屋として使える造りだ。
正面の扉から入って左の突き当たりが探険の舞台となる。
布団は…うん、もう敷いてある。
「めいちゃん、そこの押入れだよ。開けてみて」
「うん、お邪魔しま~す…」
そろそろと開けていく。光が差し込むと空っぽになった押入れそのまんまが見える。
あっでも奥の方、左の引戸側には衣装ケースのようなのがいくつかあり、右の引き戸一枚分の上下が空いた状態だった。
「めいちゃん、どっちがいい?上?下?」
「え?分かれるの?」
「せっかく上下が空いてるんだからそれぞれ入ろうよ?入ったら閉めて真っ暗にするよ」
「じゃあ下」
「閉めるよ?」自分が上の段に上がった時にみしりと鳴ったので少しどきっとしたが、問題なく耐えているようなのであまり動かないようにして引き戸を閉めた。
「わぁ真っ暗…」引き戸の隙間から若干の光は漏れているがほとんど何も見えない。
ここで座禅でもしたら集中出来そうだ。
「叔父さん?」
じっとして答えない。少し脅かそう。
「え、いるよね?叔父さん!?」
引き戸を開けようとしているが、自分が押さえている。
「もう!意地悪しないでよ!」泣きはしないだろうが怒らせても面倒なのですぐに開ける。
「はい!ってのが探険ごっこね。ちょっとはどきどきした?」
「嫌だよ~昔は懐中電灯とか持って入ったんでしょ?始めは真っ暗ですごい!とか思ったけど叔父さん静かすぎるんだもん。なんか心細くなった」
「そうだね。ごめんごめん。じゃあもう戻ろうか?」
「もう一回!今度は一緒に下に入ろう?」
なんだ?怖いけどまた入りたいのか?
コメント
2件
やばい展開が気になる終わり方なんだよなぁ…いつもハマってしまう