テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
!閲覧注意!
*nmmn
*BL
*srkn
※ご本人様、関係者、事務所等一切無関係の非公式
※晒しなど外への公開は禁止
伏字は使用していません。
視点は表記なく入り乱れたまま連ねており、擬音も多数使用しています。おそらく見にくいただの自己満妄想なので誤字脱字や解釈違いなどご了承ください。
▶ 自慰表現あり ミリ濁点 ◀︎
急激な場面の飛びが多いです。
上記意味のわからない方は閲覧をお控えください。
「……っと、」
適当に衣服を整え半刻前まで体格のいい男2人を支え規格外の重みでミシミシ鳴いていたベッドに静かに腰かける。
上半身を僅かに後ろへ倒すと、真っ赤に腫れた目尻と湿る睫毛が視界に写り、瞼を落とすように目を細めた。痛々しい印象に反してすやすやと眠っている奏斗の前髪を指でなぞる。
「……」
穏やかだ。ありえないくらい色っぽい声ですがり、ぐずぐずに溶けた表情でもっともっとと泣き喚いていたのが信じられない。
「すっげーねだるんね、君」
顔にかかる柔らかい髪をすいっと梳かしながら小さく呟くと、ぴくっと顎を引いて一際大きく寝息をたてる奏斗に笑ってしまう。
「っ、赤ちゃんかぁ?」
「……」
別に、そのまま帰ったってよかった
ん、と吐息をもらし、布団を引っぱって横向きになってしまう奏斗からすっと手を離す。起きるんなら話をしよう。違ったらまた今度。
「……」
じっと後頭部を見つめ、再び穏やかな寝息をたてはじめた奏斗を起こさないようゆっくりと腰を上げる。気配を抑え上体を倒して覗き込むと、描かれたように綺麗なラインの横顔が目に入り思わず撫でてしまいたくなった。
「綺麗だね、」
この男を誰が手に入れようとしたんだろうか。
脱ぎ捨てていた羽織やら装飾品やらをかき集め身支度を整える。気配を抑えたまま侵入経路である窓まで向かい、その辺に転がしていたブーツを片方ずつ拾い上げた。
「んしょ」
窓を開け、あ、と呟き片手でぽちぽちと眠っている相手へ言伝を送る。間男のような行動に吹き出しそうになるのを堪え、壁の向こう側に感じる存在にふっと微笑んだ。
「ごめんね、奏斗」
窓枠に腰かけ普段通りの装いになるよう足先まできっちり整え、窓上の段差にぶら下がって静かに窓を閉める。そのまま地面までスタっと全身を落とし、セラフは朝日から逃げるようにゆっくりと足を進めた。
「んじゃまぁいきますかね」
「ん、」
シャワーを終え、頭にのせたタオルを片手でわしゃわしゃしながら昨夜の惨状をパンツ姿で片付ける。玄関に脱ぎ捨ててあった上着を拾い上げ、のそのそ歩いて視界に入るソファにバサッと投げ捨てた。
片付けと言えるかわからない移動を果たした上着の中がブルブルと振動し、ポケットから取り出してぽちぽちと探る。
おけ任せろ
まだ起きん?昼きゅうくれはよ来い
「ん、やばい」
昨日の分と、今の分、瞬時に表示されている時刻に目を丸くして、かなりのんびりと風呂場で休んでいたことに焦る。再び脱衣所に向かいながら片手でさっくりと返信し、奏斗はタオルをかぶったままふと足を止めた。
「ん、なん……だ、?」
リビングの窓抜いちゃった、
侵入者に気をつけてネ
「んは!???」
バッと顔をあげてタオルを首にひっかけ再びリビングへと急ぐ。カーテンをジャッと引っぱって目をぐるぐるさせると、鍵の横にぽっかり空いた綺麗な半円の穴を見つけ、ぉおいぃぃ!と声をあげて高速でたたたっと怒りをしたため送り付ける。
そのわりに喉の奥からは堪えられない笑いが湧き起こり、奏斗はけたけたと笑いながら身支度をした。
「ふは、てへぺろじゃねぇよ、ッ」
「おいっすおいっすー」
「おーそいんだってオマエー!」
割と普通に立てるし歩けたな、なんて考えながらニョキっと身体を出して挨拶すると、軽口を叩かれはよ代われと付け足された。
「わりわり、おはす今日は何食べんの?」
「ぉんおはよ、んー今日はねー」
「「パスタなんだよねぇ??」」
「今日、も、なんだわそれ」
カウンターに肘をついて何も考えずぼんやりしていると、休憩中で長い両足をだらーんと伸ばし、まったりしている雲雀とふと目が合った。仮眠を選ばず店内に居座っているのが珍しい。
「なぁ奏斗ー?」
「んー?」
「どしたん?お前、なにあった?」
ぉお、やっぱ目ぇ腫れてんのわかるよな
「んーー」
話そうか話すまいか迷って間延びする言葉を投げかける。煮え切らない様子を横目に、雲雀は胸の上で両手の指を組み、だらしなく背もたれに寄りかかってギィと椅子を傾けた。
「まー、いーけどね、別に」
「ぉ、」
「話さんくても」
視線を正面に落とすようにして戻し、投げ出していた両足をするっと曲げて座りなおす。腕を左右に引っぱってストレッチをはじめる雲雀をぼーっと見つめていると、すくっと席を立ってこちらに向かう動きに口が開きっぱなしになった。
「……ぉん?」
「……、雲雀くんは空気が読めるとってもとってもいい子ちゃんでちゅねぇ」
「は?うるさお前、ビンタしてやろうかなこいつ」
「うっそうそ、やめて、泣きっ面に蜂すぎるから」
「親父にもぶたれたことなくても、俺はぶつよ?」
ケラケラ笑って笑われて居心地がいい。
昨日の事も、べつに心配されるほど引きずってはいない。哀しくて泣き腫らしているわけじゃないからだ。
正面に座りなおす雲雀と同じようにカウンターにぐでーんと上半身を預け、夕方のピークタイムまでこうしてようか、うんうんと心地良いやりとりは続いた。
「……ッ、寝れねぇ!!」
身体はそこまで悲鳴をあげていなくとも、疲れていることには変わりない。帰宅後やらなきゃいけないこと全てを放ったらかしてベッドに沈むがまったく寝付けずに上半身を起こす。
「……、ちょ、っと……まずい、か……」
もちろん頭の中は昨夜の事で埋め尽くされている。
__奏斗、
「ッ……」
かなと、
鮮明に浮かぶセラフの声と表情がずっと頭の中を駆けめぐり、かぁっと顔全体が火照る。
全身を撫でられ名前を呼ばれ、優しいくせに瞳はギラギラと揺れていて色っぽい。しっとり甘やかされてるのにぐちゃぐちゃにされて変な声がたくさん出た。
「……ぁ、ま……じ、?」
どくどくと硬度を増してきている下半身に呆れる。
薬を盛られようが深く舌を絡ませようが耐えてみせた昨日の漢らしい自分はどこへいってしまったのか。
「ッ、は……」
「中学生か……」
ため息のように薄く息を吐き、自然と下腹部へと向かう片手に情けない笑みが溢れる。さわさわと撫でてみるとちゃんといつも通りに心地いい。
「……ッ、ん」
服越しに撫でたり包んだりを繰り返し、窮屈になって穿いているものをまとめて少し引き下ろす。完全に持ち上がりそうになっている様子が目に焼きつき、じわじわと高鳴りはじめる心臓にむず痒くなって奏斗は大きく息を吐いた。
「は、ッふ……ぁべ」
辿るように手でなぞり直接撫でて包んでを繰り返す。やんわりと握り込むと腰が小さく震えて息が上がった。握り込んだままゆるく上下に動かす手から目が離せない。
「……、ッー」
背中をポスっと枕に預け、肩に頬を寄せるようにしてぼーっとする頭を傾ける。荒くなる呼吸で自然と口が薄く開き、行き来する空気で唇がどんどん乾いていった。ん、と吐息をもらすのと同時に無意識で舌を唇に滑らせて濡らす。
倒れ込んでしまうと手の動きは自分の意思と関係あるのかないのかどんどん激しくなっていく。
「は……ッ、」
呼びたい
「ぅ゙っ……」
なまえ、
昨日呼べなかった、
あいつの
「__ッ、せ……ら」
最中は声を出した方が、名前を呼んだ方が、格段気持ちいいなんていう女の子に向けるような戯言を思い浮かべ、眉を寄せながらふっと微笑む。たしかに気持ちいい。
「……ん、セラ……ぁ__セラ、フっ……」
かなと、
「ん゙っ、……ッは、せ……ら、」
まだ少し戸惑いが拭いきれず、ぽそりぽそりとため息の中に混ぜるようにして名前を呼んだ。ほんのり息苦しくて目を閉じる。片手に包まれたまま上下にしごかれ音をたてはじめる下半身に重たく目を開き、別の手で上服を胸まで引き上げる。
いけそ、
「__ッ!、____っぁ゙……」
あらぬところに飛ばさないように手のひらで覆って擦りつけると、押し付けたり離したり無意識で腰が揺れる。断続的に吐き出す感覚に腰から背中が重く震えてたまらない。
「……、ッん、は、」
浅い呼吸を繰り返し余韻に浸る。出すものを出せば意識はしっかりと正常に戻ってくるわけで。とろりとした感触を残す手のひらを薄らと見つめ、今度は全身の力を抜いてベッドに背中を預けた。
「……ふ、やべぇ……これ、ッ、」
胸を上下させて大袈裟な呼吸を繰り返し、身体の内側が疼きはじめていることに嫌気がさす。
「さすがに、そっち、は……」
はふはふと呼吸を整えながら罪悪感とプライドを繋ぎ止めるように、じんわり疼いているお腹の奥から必死に意識を背ける。
「女の子になっちゃうて……」
冗談っぽく呟き、少し落ち着いてきた呼吸と収まっていく熱。幸い精神と身体は疲労に包まれていて、これならなんとか眠れそうだ。このまま目を閉じてしまいたい気持ちを取りはらい、奏斗はもぞもぞと寝支度をはじめた。
「……、」
「つぎ、会えんのいつだっけ……」
聞きたいことも、話したいことも山盛りだ。
________
続け。何がとは言わないけどボクサーを強く所望します