今晩はこの小屋で過ごすことになった
晩御飯にはスープとサラダを出してくれた
『ごめんね、こんなものしか出せなくて』
「ううん、ありがとう。凄く美味しいよ」
『本当?なら良かった』
「そうだ、これ食べてくれない?」
置いてあった自分のバッグを手に取り中からおにぎりを出す
「本当はお昼に食べようと思ってたんだけど食べ損ねちゃって···」
『素敵な料理だね。手作り?』
「ええ、手作りよ。料理って程でも無いと思うけど···」
『それは凄いな、ありがたく頂くよ』
シャーフは手渡されたおにぎりを思い切り頬張り
黙々と食べ進めすぐに食べ終わってしまった
『凄く美味しかったよ、また作ってくれ』
「勿論」
こんなに喜んでくれるならもっとちゃんとした弁当を作っておけばよかったと少し後悔した。
紫紺もスープを食べ終える
「ご馳走様、美味しかったわ。食器はどうしたらいいかしら?」
『外の井戸まで持って行ってくれるかな?』
「わかった」
家の横にある井戸のすぐそばには、まだ洗われていない食器が積まれている岩があった
「ここに置いておけば良いのかな?」
皿洗いをしておこうと思ったが、井戸の使い方が分からず断念した
「この時代に井戸なんて珍しいな···」
夜の森は少し不気味で、食器を置いてすぐに小屋へと戻った
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