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※設定めちゃくちゃ変えてます。気にしないで。
沢村「おぉ!!ここがグラウンド、、広いっ!!ここがブルペン、、なんかすげぇ!!」
御幸「コラコラ、あんまうろちょろすんな」
グラウンドもブルペンも、施設は充実しているとはいえそこまで驚くほどのものでもなかった。野球をしていれば一度は見たことあるくらいのものだ。
御幸「そんな騒ぐような施設でもねぇだろ、、?」
御幸は不思議だった。何にそんなに驚いているのか。
沢村「俺の中学グラウンドなくて!人数も1人しか」
御幸「、、、は?」
信じられない、そんな奴が推薦されるなんて思わないから。
沢村「こんな本格的な球場でこんな人数で野球ができるなんて、、、楽しみだっ!!!」
沢村ははしゃいでいる。御幸は信じられないことが多すぎて呆然と立ち尽くしている。
御幸「ぐ、グラウンドないって、、しかも1人って、、か、監督とか、コーチは!?」
沢村「いなかったっす!だから受験勉強よりも野球の勉強してる時の方が多かったっすね笑!」
御幸「そ、そんなんじゃ試合も出れねぇだろ!?しかもどうやって推薦されたんだよ!!」
沢村「えー、、試合は、お前は頑張ってるからって他の学校に先生がお願いしてくれて、一緒に出てたって感じっす。」
沢村は中学時代自分の学校に野球部がなかったため、一人で野球の勉強をして、一人で公園で練習していた。
御幸「だ、誰が推薦したんだよ」
沢村「え、えっと、、」
??「私が沢村君をスカウトしたわ」
御幸「れ、礼ちゃん!?」
沢村「そ、そうだこの人です!!」
礼「高島礼よ、沢村くんはそろそろ覚えて、、」
御幸「れ、れいちゃん、、なんでこんなやつスカウトしたんだよ、、コソッ」
礼「御幸くん、、沢村くんの球、受けてみない?」
御幸と礼は沢村に聞こえないようにコソコソと話している。沢村はそんなこと気にせず施設を走り回っている。
御幸「は、はぁ?なんで俺が、、」
礼「御幸くん、きっと驚くわよ。彼、、」
「とっても面白い球投げるから」
**
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礼は笑っていた。何かすごいものを隠し持っているような、そんな顔で。
御幸「はぁ、、いいですけど、、、。」
御幸は、あまり期待していなかった。ただ、野球部で練習したこともない、それに監督もコーチもいない、たった一人で練習した沢村の何がそんなにすごいのか、確かめたくなった。
礼「沢村くん!!こっちに来て」
沢村「は、はい!!」
礼「今からブルペンに入って、御幸先輩に受けてもらいなさい。 」
沢村「へ、、、?」
沢村は信じられないというような顔をしていた。まさか憧れの先輩とこんなに早く野球ができるなんて思ってもみなかったから。
礼「さぁ早く、グローブと球、持ってきて。御幸くんが待ってるわ。」
沢村「へ、あ、は、はい!!」
沢村は音速で自分の道具を取って戻ってきた。ミットの向こう側には憧れの先輩。沢村の足は震えていた。
御幸「沢村!!思いっきり投げろよ〜!手加減は要らねぇ。どんな球でも取ってやるから。」
御幸は笑っていた。そんな御幸を見た沢村は自然と震えが止まっていた。どんな球でも取ってくれる。こんな気持ちになったのは初めてだ。
ジャリッ
沢村が構える。風が止んだ。沢村の目はさっきまでとはまるで別人。
沢村「ふぅ、、」
息を吐く。ミット越しに御幸と目が合う。沢村は今までの練習の成果と青道高校、憧れの先輩への思いをボールに乗せて。。。
ボールを投げた。
ミットを貫くような音。御幸は目を見開く。沢村は自分が全身全霊で投げたボールがミットにおさまる音を聞いたのは初めてだった。心の底から湧いてくる。
沢村「す、すげぇ、、ははっ、、」
沢村は見たことないものを見るように自分の手を見ていた。そして満面の笑みを浮かべていた。
御幸「、、、」
御幸は少しミットの中のボールを見つめて
御幸「ナイスボール、沢村」
沢村「お、おす!!!!!」
グラウンドいっぱいに沢村の声が響き渡る。憧れの先輩に自分の球を受けて貰えた、ナイスボールと言って貰えた。沢村にとってこんな嬉しいことは他には無い。
御幸「礼ちゃん、、とんでもないの連れてきたねクスッ 」
御幸は礼を見ながらくすくすと小さく笑う。ミットをつけた手がじんじんと痛い。
御幸「これだからキャッチャーはやめらんねぇんだわ。」
沢村は何やらニヤニヤしている御幸に覚悟を決めてこう言う。
沢村「御幸先輩!!俺っ、先輩とバッテリーを組みたいです!!!!」