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「なぁダダドゥ。さっきから何のつもりだ」
私は先程からダダドゥに壁に追い詰められ、たくましい片手でいとも簡単に両腕を拘束されていた
「何のつもりだと聞かれてもなぁ。シリンジョン。お前は俺を投獄しただろう?」
あぁその事かと思ったが開き直ってダダドゥを睨み付ける
コイツが大男なせいで見上げる感じになってしまうのは癪だが
「俺は当分それを許してやるつもりはない」
「···」
威圧感たっぷりに見下ろしてそんなことを言ってきたかと思うと、急に体を密着させるように寄りかかられ耳元に口を寄せられた
「だから、体で償ってもらおうか」
「っ···!///」
そして彼の持ち前の低い声でささやかれる
彼の、私より少し高い体温と頭に直接響くような低音に、ぶわっと顔が熱くなるのを感じる
「いつも強気なわりに耳は雑魚なんだな」
「····黙れ///」
顔を覗き込んで来ようとするダダドゥから顔を背けて強く言う
「強情な奴だ」
するといきなり首筋を舐められ、噛みつかれる
そのまま血を吸われてぞくぞくとした快感が背筋を這った
血を吸われるってのはこんな///···っクソ///最悪だ///
「っやめろ///ヒル野郎が///」
抗えない快感に思考を停止しかけた脳をたたき起こして抵抗しようと身をよじる
「ここまできてまだ抵抗するか」
しかし拘束されたままの両腕に加え、顎を捕まれて上を向かされる
その拍子に彼と目があった
長い前髪の奥に隠れた彼の瞳は獲物を捕まえた猛獣のようにギラギラとした熱を持っていて、逃げられない、逃がさないという意思が伝わってきた