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tn side
tn「 ほんまに……何が起こったんや…? 」
現在俺、───tnは医務室へ来ていた。
何故医務室に戻ったのか、それは今、目の前で意識を失っている男をベッドに寝かすためだった。
何故意識を失っているのか分からない、だが確実に分かることは情報管理室でコイツの身になにかが起こったということだけだった。
今すぐ原因を探りに情報管理室へ向かいたいところだが、意識がないコイツの元を離れた時にまたなにかが起こったらと考えると離れるわけにも行かない
───だがコイツを抱えて情報管理室へ行くことも難しい。
今は見当たらないが、万が一この建物に自分たちを狙う輩が気配を消して潜んでいると考えると、もし攻撃された場合すぐに動くことが出来るかが不安だ。
tn「 はぁ”〜……どう行動したらええっちゅーねん 」
tn「 はよ調べてここから出なあかんのに… 」
ベッドですやすやと寝ているutを睨むように見つめながら、コイツが起きた時からその後どうするか、もしこのまま起きないまま時間が経っていく場合どうするか、これからの行動について顎に手を当てながら考え込む。
…そういやあの狼は何処に行ったのだろうか
ほんの僅かな違和感が脳裏によぎり、周りを見渡す
だが、何処にもあの緑色のスカーフを巻いた狼は、……なんなら生き物がいる気配などはなかった。
不気味な雰囲気を漂わせているこの建物に警戒しながら彼の目覚めをただただ待つ。
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「 起きて、■■■ 」
え、だれ…?
聞いたことあるような懐かしき声が脳内に響き渡り、咄嗟に身体を起こす
なのに辺りは真っ暗で、何も無い空間だった。
明かりすら全く無いのに、真っ暗闇なのに自分の手や足が見える。
tnの姿も見えず、ただ一人、静かにその場に立っていただけだった。
ut「 えっと…とんちー? 」
ut「 誰か居ない…?急に怖いんやけど… 」
どれだけ大きな声で周りに問いかけても、誰も返事しない
先程脳内に直接響き渡った懐かしき声さえも聞こえなくなっており、それが更に恐怖心を煽っていく
先程まで何も感じなかったのに、誰も居ないと理解すると少し不安になってきた
そのせいか、足を動かして誰かを探すような仕草をし始める
ut「 なぁ、…隠れてないで誰か出てきてや 」
ut「 ほ、ほんまに誰もいーひんの? 」
ut「 なぁ、誰か居るやろ?何処なん?ここ 」
その暗闇に包まれた何も無い、まさに虚空とも言える空間内を歩き続ける
誰かがいると信じながら、ずっと問いかけ続けている
だがそれを繰り返し続けていても返事もなく、姿も見えない……
───誰も出てくる気配もなくただ自分のしていることが無意味だと言われる様子に抗いながらその行動をし続ける
「 起きて 」
ut「 ッえ…? 」
再び声が聞こえた。
先程脳内に直接響き渡った懐かしき声、……とは違う別の人の声
だけどその声も、先程の声と同じ懐かしさを纏っていた。
家族のような、友人のような。
でも家族でも友人でもなくて、全部違うのに全部合っているような。
矛盾しているが、確かにそう感じるんだ。その声達を聞いていると、……
ut「 なぁ、お前は誰なんや? 」
ut「 なんで僕ここにおるん?はよ出してや 」
ut「 アイツも、……ッ…tnちも待っとるんや! 」
「 彼処はお前のいるべき場所ではない 」
ut「 ッは……?きゅ、急に何言うとるん…? 」
「 お前は、まだ目覚めていない 」
ut「 ちょ、どういう… 」
「 早く目を覚ましてくれ、ut。 」
「 俺達はどれだけ待てば良い…ッ? 」
目を覚ます。
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tn side
……全く起きる気配がない
医務室の壁に掛けられている時計を眺めながら意識がないutが起きる時を待つ
チクタクと、チクタクと進んでいく時の流れを見送っていく───
運んでからどれだけ経ったのかも覚えていない。太陽は沈んだり昇ったりしていないが
早く起きて欲しい
そんな気持ちを心の底に留めておきながらこの屑をただただ静かに見守る
少し孤独感を感じたりするが、それらも全部この、今身につけている赤いマフラーのお陰でそんな気持ちもすぐに晴れる
気持ちが晴れたと同時に早く、早く何かを思い出さなきゃいけないと思ってしまうが。
ちょっと眠いし寝ようかな。コイツ起きる気配ねーし
ut「 …ぁ”……んぁ…? 」
そう考えていた途端、起きた。コイツ
tn「 …あぁ、起きたか。 」
コイツが起きて良かったと安堵するが、それと同時に寝させろよと思う自分が居た。
……いやでも寝てたら危なかったか
ut「 あれ、tnち……ってなんで僕ベッドに? 」
tn「 お前が情報管理室で倒れとったから急いで医務室に運んだ 」
ut「 あ、そう……ありがとう 」
tn「 …別に、感謝されることでもないやろ 」
tn「 はぁ、…お前が目覚めてよかったわ。 」
tn「 てか情報管理室で何があったんや 」
ut「 いや、調べ物してて急に頭痛が…… 」
tn「 ……なんや、体調崩しただけか 」
ut「 いや体調は崩してないからね??!??!?! 」
tn「 はいはい 」
頭痛で倒れただけマシか。怪我も無かったようやし
そう一人で(心のなかで)呟いていると、突然utが「 あ!!! 」と何かを思い出したのか、急いで起き上がってベッドから出る。
予想外の行動で、思わず吃驚してしまったことはココだけの話
ut「 情報管理室行かなきゃ僕!!! 」
tn「 あ、あー……?え、お前大丈夫なんか? 」
ut「 大丈夫、あと…… 」
ut「 早く、早く彼処に戻らないと”あの人”も寂しがってるから。 」
tn「 え、…?あの人って……? 」
ut「 いいから早く行くで!!! 」
tn「 ちょ、状況説明ぐらいせーや阿呆!!!! 」
utに腕を引っ張られ、そのまま勢いよく医務室から出る。
って待って痛すぎん???コイツ不健康な身体しとるんにどっからその力出てくるんや??え????
腕を引っ張られすぎて痛いが、彼のこの行動を止めてはいけないと思いそのまま着いていく
コメント
1件
ほ〜!✨ なるほど…ut先、忘れきらんかったか、、だとするとなんか、ほんとの真実?に2人が気づくのもそんなに時間かかんないんじゃないか?まぁ…この神作が終わっちゃうのは悲しいけど☆