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暗い部屋、自分の咀嚼音が部屋に響く。咀嚼しながら空を見つめて「私」は考え込む
望めば望む程、欲張れば欲張るほど後悔するということを1番知っているのは、他でもない貴方でしょう?この世界の主は貴方。貴方が目に映す世界は何もかもが永遠に続くの。咲いた花はいずれ枯れる。けれど貴方が目にするのは永遠に咲き続ける花なの。貴方は永遠を手にしているのに何故、取るに足らない人生を歩んでいるの?…私だったら、貴方よりもこの世界を上手に利用出来るでしょうね。私と貴方は繋がっている。貴方が永遠の時間を過ごす限りは私も同じように過ごさなければならない。そんなの、あんまりじゃない?
けれどね、もう諦めたの。「望めば望む程、欲張れば欲張るほど」この永遠の世界での掟ね。「永遠を途切らせたい」という私の願いも、どうせ泡末に消えて無くなるのよ。…貴方も疲れ果てているんでしょう。「終わせたい」のに終わらせられない。何かを願っても、この世界では叶わないんだから。
貴方と私は首とロープみたいなもの。この世界の主の貴方を殺せば、永遠の時間も途切れるのかしら?今だって私は貴方を殺せる。…なのに、何故、私は躊躇っているのかしら。私は散々この永遠の世界に閉じ込められて苦しんできたのに、その事の発端である貴方を殺せないなんて、そんな事ありえるのかしら?…私も気づいていたのよ、貴方が罪悪感で苦しめられていた事を。優しさを持っているからこそ貴方も苦しんできた事を。
貴方は、私にとって憎たらしい人物よ。本当に憎たらしいの。はらわたが煮えくり返る程にね。だって、貴方を憎まなければ私のこの思いの先はどこに向ければ良いというのかしら?もうね、貴方を憎まなければやって行けないのよ。貴方を殺す勇気がないことを自分自身分かっているつもりなのに、常に頭を過ぎるの、貴方を殺すことで世界が終わることが。貴方を憎んでいないと殺せそうにないの。貴方を殺してこの世界が終わる未来を実現出来そうにないの。
私はきっと、貴方を憎んでいるということにして現実逃避をしていたのね。心の隅で、私はまだ「永遠には無限の可能性が秘めている」と思っているのよ。いや、期待をしているの。…可能性も、何も無いのにね。この世界では希望も願いも全て無意味だと言うのに。諦めきれない自分に唖然としたわ。この世界ではね、望んだことは永遠に叶わないの。絶対にね。だから、私が本気で貴方を憎んで殺したいと思っていたら殺せないのよ。けれど、私は現実逃避で貴方を憎んでいる。純粋な「憎み」じゃないの。…..だからこそ、私は今、貴方を殺すことが出来る。それが本当に皮肉なのよ。笑っちゃうわよね
きっとこの世界は永遠に続くのね。私も、憎たらしい貴方と共に永遠に生きなければいけないのかしら。
スノードロップの花言葉:貴方の死を望みます
去年の7月に書いた小説です。かなり文章を付け加えました。かなり設定が具体的になって曖昧な部分が減ったと思いますが、やはり矛盾がかなり多いので、その矛盾こそがこの作品の魅力だと思ってください(やけくそ)ここまで読んでくださりありがとうございました。誤字脱字や文法間違いは気づき次第修正致します。pixivで投稿したやつをコピペしたやつです!!