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すたーと!
春千夜side
蘭と別れた次の日、蘭は梵天を辞めると言った。意味が分からなかった。なんで急に‥。
それに蘭の奴、梵天を貶して怒鳴り散らかしやがった。
別れて正解だったな。
マイキーside
なにか可笑しかった。普段怒鳴らないようなやつが、あんな事を言った。あれは本心だったのか?彼奴は最後、涙を流していた。
蘭に何があったんだ…。
今蘭のイメージは最悪だ。俺も少し蘭へのイメージが下がった。
蘭Side
家
蘭『げほっ…』
蘭『げほげほっ…ん”‥やば‥』
蘭『ッぶ…』
蘭『がふッ…』
ポタポタ‥‥。
蘭『ッえ‥血‥』
蘭『はぁッ‥はひゅッ…ど‥しよ…』
震える手で携帯を開く。
梵天のみんなには絶対言いたくない。
画面を下にスライドする。
すると、もう何年も連絡を取っていない三ツ谷の連絡先があった。
三ツ谷なら‥、いいか。
電話したら、気付いてくれるだろうか。
piririri
三ツ谷「はい、」
蘭『‥まじやばいから‥ちょっととりま‥住所送るから‥来てほしい‥。』
三ツ谷「は、?どういうことだ」
蘭『ごめッ…』
ツーツー‥
それから数分が経った。体感では数十分だったけれど。
三ツ谷『おい!蘭、どこにいる!』
蘭『…ッ』バシッ
もう声を出す気力すらなくて床を叩く。
ガチャ!!
三ツ谷『!!‥蘭!!』
蘭『ッはぁ…』(三ツ谷にもたれ掛かる。
三ツ谷『救急車は?』
蘭『たの…ん‥だ‥』
三ツ谷『‥そうか、死ぬなよ、頑張れ』
蘭『ッ…』(頷く
三ツ谷『‥‥』(ギュ
蘭『‥』(パチ
三『目覚めたか』
蘭『‥ね‥ぇ…』
三『なんだ』
蘭『‥このこと‥誰にも‥言わないで…』
三ツ谷は何かを言いたそうにしていたが、静かにうなずいた。
あぁ、もうすぐ本当に死んでしまうんだな。医者の誤診だって、少し期待していたのに。
蘭『…ッぅ』ポロポロ
三『!‥』(ギュ
三ツ谷は手を握ってくれた。
なんだかんだ良いやつなんだ。
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