設定
中島敦 (何でも屋 依頼された事が報酬にあってさえすればなんでもやる
芥川 (ポートマフィアの命令で時々、敦と 共戦する
太宰 (敦を利用できそうだと思っている
中也 (敦を可哀想だが、仕方ないと割り切っている
それではどうぞ〜
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「今日の依頼は、、暗殺か、、」
僕は冷たく呟く
人を殺すのは嫌いだ、、痛い思いをするのも嫌いだ、、だけど生きるためには何かしらを犠牲にする必要がある
僕の場合はそれが、人とは少し異なっていただけだ
孤児院にいた頃、ずっと生きることを望んでいた
生きていればいい、、、生きていれば、、
僕の人生はずっと”生きる事に執着した人生”だった。
だが、今はどうだろうか、死に片足を突っ込んだ状態
人の命を奪い、金に変える
そんな事がいいのかと何度も考えた
だが、しょうがない、、、もうどうしようもない
それが、僕の結論だった
初めて、異能を使って殺した時、何度も嘔吐を繰り返し、、罪悪感に溺れた
だが、今は、何も感じなくなってしまっている
それが、結局のところ僕の本質なんじゃないかと最近よく考える
敦 「簡単な仕事だったな、、」
慣れた手つきで僕は、腕の虎化を解除させる
ドロッと床に流れた血が僕の足元まで来る
僕は、少し横にずれ彼を見つめる
心臓に大きな穴を開けた彼はもう起き上がることは無い、、、
本当に、理不尽な世の中だな、、、
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暗い裏道を通って目的の場所へと向かう
今日の以来の報酬を受け取るためだ
敦 「ちょっと早く来すぎたかな?」
受け取り場所には誰もいず、気配すらない
?? 「こんばんは、何でも屋くん」
勢いよく後ろを向く
そこには、黒いフードを深々と被った男がいた
先程も言ったように気配すら感じない
僕は手を後ろに隠し虎化させる
敦 「どちら様でしょうか?」
?? 「ん〜、しいて言うなら君を勧誘しに来たたただの下っ端かな?」
敦 「すいませんが、そういう勧誘を受けることはできません」
?? 「まぁ、そういうよね〜」
敦 「という事で、1度お帰りください」
?? 「ごめんね〜それは出来ないんだ、」
敦 「何故でしょうか?」
?? 「ん〜、それはね、ボスに力ずくでも連れてこいって言われたからだよ」
彼は、さっきとは打って変わり、低い声で僕に告げる
その声はどこかゾワッとする何かを感じた
(逃げなきゃ、、)
僕は後ろに少し下がり、壁を蹴って男の上を飛ぶ
?? 「おーすごいね、、だけど 警戒心が少し足りないんじゃない?」
男は不敵な笑みをうかべて、僕に何かを投げた
僕は慌てて身体を回転させるが間に合わず、手にその何かが刺さってしまった
敦 「イッ」
僕は男から距離をとる
?? 「それね〜、神経毒でさ〜、刺された瞬間動かなくなる品物なんだけど、、もしかして君耐性でもあるの?」
僕は、異能のおかげで少し毒などの耐性がある
それなのに、手足の痺れが止まらない
耐性がある僕でこうなのだから、男の言っていた言葉もあながち間違いじゃないだろう
敦 「ッッ」
?? 「まぁ、いいけど じゃあ、運ぶね〜」
男はゆっくりとこちらに近ずいてくる
敦 「やめて、、やめてください、」
?? 「え〜、うーん それは無理かな?」
彼はニコニコしたままこちらにくる
死ぬ
僕の直感がそう告げる
殺されたくない、、まだ、生きていたい、、
僕は男に背を向け逃げた
走って、走って、走って
そして、、
敦 「行き止まり、、、」
絶体絶命
後ろを振り向くと、彼は僕の退路を塞ぐように立っている
?? 「鬼ごっこはお終い?」
敦 「クッ」
僕は目を力いっぱい瞑る
だが、数秒経っても痛みが襲わない
僕は、ゆっくりと目を開けた
中也 「手前、何してる?」
見知った声
これは、ポートマフィアの幹部
中原中也
僕は、力を振り絞って叫ぶ
「助けて下さい!!」
彼はそれを聞き、少し考える素振りをしながら、僕に言う
中也 「分かった。」
中也はニコッと笑みを浮かべ、男に向かって行く
男は身体を捻り避ける
中也は「やるじゃねぇか」と呟き、体制を立て直そうとする
だが、男はそれを見逃さない
一瞬で腰元のポケットに手をかけ、先程僕に刺したあの注射器のようなものを出す
敦 「中也さん!!!」
男は中也さんに向けて注射器を投げる
だが、それは空中で止まった
中也 「これは、神経毒か、、」
中也さんは空中で止まっている注射器を指先で摘む
男は驚いているようで、声を荒らげて中也さんに何かを言っている
中也さんは何かを男に向かって言ったあと、ピュッンと注射器を刺した
男は前のめりで倒れる
助かったのか、、、
僕は安堵のため息をつくとともに、全身の力が抜けた
中也 「何でも屋!大丈夫か!?」
敦 「ちゅう、、やッさん、、」
中也 「わかってる!今 助ける」
僕はその言葉を聞いて、重い瞼を閉じた
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