TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
実況者様×奇病 小説短編集

一覧ページ

「実況者様×奇病 小説短編集」のメインビジュアル

実況者様×奇病 小説短編集

1 - 甘くて酸っぱい君だけの本音【ケーキ病】

♥

43

2024年01月24日

シェアするシェアする
報告する

注意!

・捏造

・奇病パロ

・時折流血表現が含まれる可能性アリ

(このシリーズ全てにおいて)

苦手な方は逃げて!!!!

主は小説書くのも初心者なので、そこだけご了承ください……

登場するのは、knさんとnkさんです。

では、前置きが長くなりましたが

『Nakamuさん×ケーキ病』



______________

ピピピピ ピピピピ

kn「うーん…もう朝か……。」

最近気になっていることがある。

Nakamuが、ボーッとしてることが多くて

俺やNakamu自身にも理解できないような

行動をとったりする。

kn「もうリビングいるかな。」

Nakamuの様子が気になり、心配しながら

階段を駆け下りた。

階段を降りた先には、Nakamuがソファに

ゆったり座っていた。

その目はずっと遠くにある、地平線の彼方を

眺めていた。

kn「Nakamu?」

俺はNakamuの顔を覗き込みながら呼んだ。

nk「んわッ!きんとき?」

少しびっくりした様子でこちらに気付いた。

この様子を見てるだけでも、Nakamuが心配で仕方がなかったから質問をしてみた。

kn「Nakamu、最近大丈夫?」

だいぶ遠回し過ぎたかな…と思った。

nk「なんで?」

案の定、質問は質問で返ってくる。言葉足らずだったな。

kn「Nakamuが最近ボーッとしてることが多くなったし、よくわかんない行動をするようになったから…。」

一応、理由は説明したが…Nakamuのことだし…

nk「いや、俺は大丈夫だから!」

その一言。

俺には分かっていたんだ。

ずっと君は無理をしていることを。

______________

2人で仲良くゲームをしていた時、

俺は信じられないものを目の当たりにした。

______________

nk「やったー!勝ったー!」

kn「うわー、負けたー(笑)」

いつも通り、2人でゲームをする。

その時、Nakamuの感情が高ぶったのか、

注意が浅くなっていたのか分からない。

Nakamuがコントローラーを落とした。

そのコントローラーはNakamuのスネに当たる。その瞬間、Nakamuのコントローラーが当たった部分がゼリーのように飛び散った。

kn「!?」

nk「っ……。」

声も出なかった。

こんなにもつらい状況の中、俺は心配しか

できなくて、Nakamuの異変には気付けなかった。

nk「きんとき、ごめんね?びっくりさせちゃったよね…?」

なんでNakamuが謝るんだよ…。

Nakamuが悪いことなんて何一つ無いのに…

ポロポロ

nk「きんとき…!?」

涙しか出てこない。

悔しくて仕方がない。

君の事を知っている気になってて…

でも知らなくて…

救えないから…。


kn「Nakamuごめん…」ポロポロ

「ごめん…」

「何もできなくて…」

謝ることしかできない…。

nk「きんとき、何もできないのはしゃーないよ…。これは治せないんだから…。」


治せない…?


nk「これ…よくわからないかもしれないけど、ケーキ病っていう病気というか奇病? らしくて…」

kn「奇病…?」

なんとなく悟った。

Nakamuがなんで、最近様子がおかしいのかNakamuの身に何があったのか。

全ては奇病のせい…だって

nk「症状は、見た目は変わらないけど、体がゼリーになっちゃって、ちょっとの衝撃でその一部が欠けちゃうっていうのと、心臓が果物になるっていう何もかもがよく分からない病気なんだ… 」

あぁ…一番辛いのはNakamuなのに…

なんで…君は…

nk「なんか、症状も名前も俺にしっくりくるねw」


笑っていられるの…?


kn「なんで…」ボソッ

nk「ん?」

kn「なんでNakamuは、そうやって笑っていられるの…? いきなりよく分からない病気を患って、ちょっとの衝撃で体が欠ける…。一番辛いのはNakamuじゃん…。 」ポロポロ

俺は、俺の言いたくて堪らなかった本音を全てこぼした。

nk「きんとき!その考え方はもう禁止!!」

突然Nakamuが叫ぶ。

nk「こればっかりは仕方がないの!誰も悪くないの!確かに辛いかもしれないよ?でも人間、人生楽しんでかなきゃ何も残らないんだよ…!!」

彼の瞳は綺麗な水色だけど、どこか悲しげな色が混ざっている気がした…。

その時、俺に溜まっていた素直な気持ちが爆破した。

kn「……!」ポロポロッ

「うわあぁぁぁん!」(泣)

全てを知って、俺は泣き崩れた。

俺の本音と真逆の…彼の煌めく考え方。

一番辛い思いをしているのに明るく振る舞う君は、まるで冬の寒い中で明るく煌めく     シリウスのようだった。



______________

俺が落ち着いた後、Nakamuがあるものを差し出してきた。

nk「きんとき、これ…食べてみて。」

それはゼリーの欠片だった。

貰っておいて食べないのも、Nakamuを傷付けてしまうと思い、欠片を一口で食べる。

kn「…!」

彼のように、甘くて優しい味にだった。

同時に少し酸っぱいような味もして

彼の感情が、この中に詰め込まれているような気がした。

実況者様×奇病 小説短編集

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

43

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚