注意!
・捏造
・奇病パロ
・時折流血表現が含まれる可能性アリ
(このシリーズ全てにおいて)
苦手な方は逃げて!!!!
主は小説書くのも初心者なので、そこだけご了承ください……
登場するのは、knさんとnkさんです。
では、前置きが長くなりましたが
『Nakamuさん×ケーキ病』
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ピピピピ ピピピピ
kn「うーん…もう朝か……。」
最近気になっていることがある。
Nakamuが、ボーッとしてることが多くて
俺やNakamu自身にも理解できないような
行動をとったりする。
kn「もうリビングいるかな。」
Nakamuの様子が気になり、心配しながら
階段を駆け下りた。
階段を降りた先には、Nakamuがソファに
ゆったり座っていた。
その目はずっと遠くにある、地平線の彼方を
眺めていた。
kn「Nakamu?」
俺はNakamuの顔を覗き込みながら呼んだ。
nk「んわッ!きんとき?」
少しびっくりした様子でこちらに気付いた。
この様子を見てるだけでも、Nakamuが心配で仕方がなかったから質問をしてみた。
kn「Nakamu、最近大丈夫?」
だいぶ遠回し過ぎたかな…と思った。
nk「なんで?」
案の定、質問は質問で返ってくる。言葉足らずだったな。
kn「Nakamuが最近ボーッとしてることが多くなったし、よくわかんない行動をするようになったから…。」
一応、理由は説明したが…Nakamuのことだし…
nk「いや、俺は大丈夫だから!」
その一言。
俺には分かっていたんだ。
ずっと君は無理をしていることを。
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2人で仲良くゲームをしていた時、
俺は信じられないものを目の当たりにした。
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nk「やったー!勝ったー!」
kn「うわー、負けたー(笑)」
いつも通り、2人でゲームをする。
その時、Nakamuの感情が高ぶったのか、
注意が浅くなっていたのか分からない。
Nakamuがコントローラーを落とした。
そのコントローラーはNakamuのスネに当たる。その瞬間、Nakamuのコントローラーが当たった部分がゼリーのように飛び散った。
kn「!?」
nk「っ……。」
声も出なかった。
こんなにもつらい状況の中、俺は心配しか
できなくて、Nakamuの異変には気付けなかった。
nk「きんとき、ごめんね?びっくりさせちゃったよね…?」
なんでNakamuが謝るんだよ…。
Nakamuが悪いことなんて何一つ無いのに…
ポロポロ
nk「きんとき…!?」
涙しか出てこない。
悔しくて仕方がない。
君の事を知っている気になってて…
でも知らなくて…
救えないから…。
kn「Nakamuごめん…」ポロポロ
「ごめん…」
「何もできなくて…」
謝ることしかできない…。
nk「きんとき、何もできないのはしゃーないよ…。これは治せないんだから…。」
治せない…?
nk「これ…よくわからないかもしれないけど、ケーキ病っていう病気というか奇病? らしくて…」
kn「奇病…?」
なんとなく悟った。
Nakamuがなんで、最近様子がおかしいのかNakamuの身に何があったのか。
全ては奇病のせい…だって
nk「症状は、見た目は変わらないけど、体がゼリーになっちゃって、ちょっとの衝撃でその一部が欠けちゃうっていうのと、心臓が果物になるっていう何もかもがよく分からない病気なんだ… 」
あぁ…一番辛いのはNakamuなのに…
なんで…君は…
nk「なんか、症状も名前も俺にしっくりくるねw」
笑っていられるの…?
kn「なんで…」ボソッ
nk「ん?」
kn「なんでNakamuは、そうやって笑っていられるの…? いきなりよく分からない病気を患って、ちょっとの衝撃で体が欠ける…。一番辛いのはNakamuじゃん…。 」ポロポロ
俺は、俺の言いたくて堪らなかった本音を全てこぼした。
nk「きんとき!その考え方はもう禁止!!」
突然Nakamuが叫ぶ。
nk「こればっかりは仕方がないの!誰も悪くないの!確かに辛いかもしれないよ?でも人間、人生楽しんでかなきゃ何も残らないんだよ…!!」
彼の瞳は綺麗な水色だけど、どこか悲しげな色が混ざっている気がした…。
その時、俺に溜まっていた素直な気持ちが爆破した。
kn「……!」ポロポロッ
「うわあぁぁぁん!」(泣)
全てを知って、俺は泣き崩れた。
俺の本音と真逆の…彼の煌めく考え方。
一番辛い思いをしているのに明るく振る舞う君は、まるで冬の寒い中で明るく煌めく シリウスのようだった。
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俺が落ち着いた後、Nakamuがあるものを差し出してきた。
nk「きんとき、これ…食べてみて。」
それはゼリーの欠片だった。
貰っておいて食べないのも、Nakamuを傷付けてしまうと思い、欠片を一口で食べる。
kn「…!」
彼のように、甘くて優しい味にだった。
同時に少し酸っぱいような味もして
彼の感情が、この中に詰め込まれているような気がした。