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「 夢 」 プロローグ
まって__
『‥ごめんね』
まっ、て__!
『疲れたんだ。』
いやだ…!
『また__』
まっ___
『来世でね。』
強く掴みきれなかった手はするりと抜け、もうそこにはなにも無かった。
そして、耳当てと靴が、その下にはあった。
「なんでよ…」
神様は私のことが嫌いなのか。
大切な人がみーんないなくなった。
私は絶望した。
ただただ、泣き崩れる事しかできなかった。
「‥なん、で」
心に穴が空いたような気分。
「あなただけ、だったのに」
「‥一回、ここから…」
あのこが飛び降りた場所に血溜まりと汚いものがあるのが見えた。
もう疲れたし、終わりでいいよね。
「‥期待には添えなかったかもな。」
ごめんなさい。
私は飛び降りた。
「‥ふふ」
今からみんなと同じところに行けるのか、と考えると、笑みが溢れた。
そこで、意識は途切れた。