とんでもなく遅くなってしまって土下座
勝手にリクエスト聞いて先延ばしにしてましたごめんなさい😭😭😭
まじで時期関係なく誕生日設定にしちゃってます🙇🏻♀️🙇🏻♀️
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「…んー……」
ケーキ、パフェ、マカロン、タルト、…
キラキラした食べ物の画像が並ぶスマホを前に、俺は頭を抱えた。
明日はすちの誕生日。
同棲しているとはいえやはり誕生日はいつも以上に特別な日にしたい。
去年はアクセサリーを上げたっけ。今もまだすちの首に下がっている淡い桃色のネックレス。
とても喜んでくれたすちの顔を思い出して、俺はよしっとやる気を取り戻す。
何故可愛いお菓子を目の前に唸っているかと言うと、今年はお菓子作りに挑戦しようと思うのだ。
あわよくば、誕生日ケーキを作って2人で食べたい…なんてことを考えたのも束の間、料理が上手いのはすちの方で、俺にはそんな才能が1ミリもないことに気づく。
やっぱり無謀なのかなぁ…と肩を落とした時、ひとつのレシピが目を惹き付けた。
「抹茶…ティラミスケーキ……」
びびっときた。
「こ、これだ…!」
そうと決まればあとは行動するのみ。
これを作ろうと心に決め、すちにバレないよう買い出しに出ることにした。
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翌日。
すちが家にいない時間帯を狙って俺はキッチンに立つ。
材料は昨日買ってきたから完璧。
あとはレシピを見てその通り作るだけ、
……だったんだけど……、
「なに、これぇ……?」
出来上がったのは、レシピに乗っている写真とも想像とも全く違う、謎の塊。
試しに味見をしてみると、
「…にっ”…っ!?」
苦い、とんでもなく苦い。
ダメだ、こんなの食べさせられない。
残った材料を横目で見る。
…もう1回ならチャンスはあるか…?
今度こそ、と集中力を研ぎ澄まして再び1から抹茶ティラミスケーキ作りを開始した時には、既に夕方になっていた。
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「んー……出来た!」
再挑戦から数分後、
1回目よりも色んな部分に細心の注意を払って作り直してみると、だいぶレシピに近い見た目のものが出来た。
恐る恐る味見をしてみると、
「…うまーい!!」
先程とは違い、抹茶の苦味と濃厚さが上手くマッチした思わず頬が落ちそうなケーキが完成した。
我ながらよくやった…と感動を覚える。
と、
「ただいま〜」
「っえ!?」
玄関のドアがガチャと音をたたて開き、聞きなれた声が遠くから聞こえてきた。
作るのに夢中になっていて、すちから帰宅のLINEが来ていたことに気が付かなかったらしい。
「やばやばやばやば、え、かくす?」
そもそもサプライズにしようとしていた訳で、まさかこんな状況になるなんて予測していないから、キッチンもまだだいぶ散らかっているしそこら中に抹茶パウダーが散っている。
でも人っていざと言う時って何も出来なくて…、散らかってるキッチンの周りで意味もなくあわあわすることしか出来ない。
そんなことをしているうちにも、スリッパの足音は近づいてきて……
「らんらんただい、……ま」
「……ぉ、おかえり〜あはは」
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帰ってきたら、らんらんがエプロンをつけてキッチンに立っていた。
それだけでも状況が飲み込めないのに、
らんらんの手元に散らかっているのは、ボウルやら泡立て器やらクリームやら。
当の本人は、あちゃ〜、とでも言うようにへらっと笑いながら俺を見ている。
「え、えーと、すち、…風呂入ってこない!?」
さあさあさあ、と俺の背中をぐいぐい押すらんらんの手首を掴んで目を合わせる。
「…らんら」
「っごめん!…すちの為にケーキ作ってたんだけど、失敗しちゃって〜…笑
散らかしたのかたづ、」
「…はぁ〜…もう、」
俺の溜息にびくっと肩を揺らしたらんらんを抱き寄せた。
「ぇ、」
「俺のためにここまでやってくれるの…ほんと、そういう所だよらんらん…」
「…?」
「…ありがとう。すごい嬉しい。2人で食べよ?」
「!…すちぃ〜…泣」
俺が優しく微笑むと、安心してかいつもの笑顔に戻ってがばっと俺に抱きつくらんらん。
その顔に少しだけクリームが付いていて、顔を上げたらんらんの頬からぺろっと舐めとる。
突然の出来事に、素っ頓狂な声を上げて頬を赤く染め、
「…ちょ、っと」
恥ずかしそうに目を逸らしながら、顔を手で擦り始めて、ついてたならいってよ、と可愛くこちらを見た。
「…やっぱらんらんから食べようかな」
「何言ってんの!?」
先程から頬を紅潮させっぱなしのらんらんが、何よりも可愛く美味しそうに見えて。
「だって最高のプレゼントじゃん?笑」
「ぅ”〜〜…っ」
逃げようとするらんらんの手に指を絡めてその腰を引き寄せた。
プレゼントに巻かれたリボンをシュルっと取る。
ほのかに抹茶の香りがするエプロンが包んでいた可愛い恋人は、誕生日おめでとう、と気恥しそうにこちらを見上げた。
「じゃ、いただきま〜す…♪」
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翌日、らんらんお手製抹茶ティラミスケーキを早速実食しようと2人分お皿に盛り付けた。
いただきまーすと口に運ぶ俺を隣に座るらんらんが心配そうに見る。
「…ど、どう?」
「なにこれ…おいしぃ…これ、らんらんが作ったの!?」
「レシピは見たけど、まぁ、うん」
「…も〜嫁にする」
「っはぁ!?」
甘さは控えめで、代わりに抹茶の苦味やティラミスの滑らかさが引き立つそれはもう言葉に表せられないくらい美味しくて。
それを、らんらんが作ってくれたって言う事実がいちばん嬉しくて。
隣ですぐ頬を赤くしてしまう彼をとてつもなく愛おしく感じる。
も〜、と照れ隠しにティラミスを口に運んだらんらんの口の端にクリームがついた。
「…へたくそ笑」
「はっ、」
甘いクリームを舐めとって、抹茶ティラミスより甘いキスをひとつ落とす。
可愛い恋人と抹茶ティラミスが、俺の誕生日を甘くほろ苦く彩った。
なんか、あんまり、、あんまりって感じの物語になってしまった、、、待たせといてこれなのほんとにごめんなさい(土下座)(スライディング土下座)(回転土下座)(とんでもなく土下座)
コメント
9件
うががごがごが😭😭💚🩷 どのスイーツよりも激あますぎるふたりのこの空間なんなのしあわせスギ!!!!!!🤦🏻♀️❤︎ しかも抹茶ティラミスとか解釈一致以外のなにものでもなくて尊い 土下座の種類豊富すぎて腹抱えて笑った🕺🏻🕺🏻
、、、、、、、、、、、、、、🥰 無事昇天しました、ありがとうございます😭 え、もしかしてわたしのりくですか?違ってたらごめんなさい😭 もう、最高すぎます😭翠っちーになにかあげようと考えてるのも桃桃が失敗しちゃってるのも最高😍 翠っちーも翠っちーで行動一つ一つがもうまじ最高すぎて昇天します😭 翠桃ありがとうございますッ😭💕ふ様神様女神様!!!!!!!!!
ううう〜😭😭めっちゃすき😩💞 誕生日だからしっかりと考えてる桃さんがまぢで愛おしすぎる😭♡ 去年あげた例とかも載ってるのえもい😸 緑さんが桃さんのこと食べようとしてるのがほんとにいちゃこらしすぎでしぬ‼️‼️🎶 なんかもう尊すぎるよ😭🫶🏻 いちゃこら過激じゃなくて控えめでも最強すぎるもうおきにです💞👍🏻