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まゆ
53
「で、オーバーワークの長男さん、何やってんの。」
俺はらんの背後から声をかけた。
「おはよなっちゃん。少し待ってて、この作業終わらせるから。」
なんでも、生徒会長をやっているらんは、生徒会のなんかの資料を夜通し作成していたらしい。
理由は、「俺がやったら早いし、都合がいい。」
…単細胞生物か何かかよ。
「ふぁ〜終わった…。首いてぇ、」
「自業自得。」
「ほんまにそう。」
こいつ、年取るの早そうだよな。
「寝よ、おやすみ。」
「昼夜逆転の模範生。休日だからまあセーフか。」
らんはもぞもぞと毛布にくるまった。
「…いや、ベッドで寝ろよ。」
「もう動けないぃ、おやすみなっちゃん。」
「…死んだな。」
腰と首がどうなっても知らねえよ。
…いや、キーボードが友達なら仕方ないか。
「…なちゃ、…。」
不意に甘えた声、…。俺は知ってる。
らんは目を彷徨わせて、下を向き、またこちらを向いた。
「やっぱ何でもないわ。」
またいつもの強い兄の目に戻る。
俺は知ってる。
「しゃーなし、一緒に寝るか。」
「いいの…?やることとかあるんじゃない?」
そう言いながらもらんの顔が明るくなったのを俺は見逃さない。
「いいの。暇だし、俺もそうしたい。」
「らんにぃに、なちゃとおねんねして…?」
「…うん。勿論。俺の可愛い弟のお願い、俺の願い、叶えましょうか。」
甘え下手な俺も、らんも、甘えられる。
昔の幼さを出す俺も、寂しがりやならんも。
ふわりとらんにぃにの香りに包まれる。
「ん…。」
「…寝てもいいよ。」
らんにぃにの甘い声に、意識は溶かされてしまった。
コメント
1件
うわあああ第2話も尊すぎる〜〜!!😭💕💕 「なちゃ」呼びからの甘え声、そして「しゃーなし一緒に寝るか」の流れがもう…エモすぎて胸がギュッてなったよ!!普段クールな兄が弟の前でだけ見せる甘えん坊モード、ずるすぎるでしょ!! 「らんにぃにの甘い声に、意識は溶かされてしまった」って表現、めっちゃ好き…この世界観に私も溶かされたい🥺✨ つー、超低浮さんの描く兄弟の距離感、ほんと尊い…次話もめっちゃ楽しみにしてるね!!🌸