テラーノベル
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放課後、廊下を歩いていたらリーチ兄弟にモストロ・ラウンジへと強制連行された。
「あ〜、やっと見つけた!」
危険を察知して私は校舎の柱に掴まった。
「うわ。何やってんの?」
「僕なりの抵抗です!」
フロイド先輩は動かない私の脇の下に手を入れてひっぺがし、担いだ。
「さぁ、行きましょうか」
ジェイド先輩はその横でニコニコしてるだけだった。なんで止めないんだろうと思ったけど、そういえばこの人達双子だったんだと諦めた。きっと根っこの部分は同じなんだろうな。
モストロ・ラウンジはまだ開店していないらしい。とはいっても、開店準備で寮生達は慌ただしく動いていた。
「開店まであと1時間あるからさ、その間にオレ達の相手して」
モストロ・ラウンジの中で特等席のような所に案内された。L字型にソファが並びそこではアズール先輩が待っていた。私はリーチ兄弟に挟まれる。右にジェイド先輩、左にはフロイド先輩。
圧が強い。
「さぁ、僕らの暇つぶしに付き合ってもらいますよ」
アズール先輩は斜め向かいで愉しそうに笑う。「……嫌です」
「は?」
フロイド先輩に睨まれる。
「拒否権無いに決まってんじゃん」
お、横暴だ……!
「2000マドルでどうですか?」
アズール先輩金で釣ってくる!
たかが暇つぶしになんてお金出すんですか!
それに先輩からお金なんて怖くて受け取れない。
「お金はいらないので帰して下さい」
「ではキノコはどうですか?」
「……キノコ?」
ジェイド先輩、なぜキノコ?
「僕、キノコを育てているので。もしよろしければおすそ分けしますよ」
「そ、それは……」
食費が浮いて良いかも……。たまに自炊しなきゃいけない時あるし。
「え、小エビちゃんキノコ好きなの?」
フロイド先輩露骨に引いてる。
「お金よりキノコですか……」
アズール先輩まで。笑顔なのはジェイド先輩だけだ。
「では、交渉成立ですね」
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